『ローレントーマサイト』2019年に発見されたマダガスカルの宝石

ローレントーマサイトは2019年に新種として認められたばかりの新しい鉱物です。

青と黄色の多色性もあり、まだ僅かしか産出されていないことから、小さな石でもとても高価です。

多色性とは

宝石を傾けたり見る角度を変えた時に、光源に関係なく

違う色が見える性質です。

アイオライト

タンザナイト

アンダリュサイト

タグトゥパイト

など様々な石にも見られます。

ローレントーマサイトについて

ローレントーマサイトは同じマダガスカル産である

グランディディエライト (Mg, Fe₂+)Al₃(BO₃)(SiO₄)O₂に見た目も成分も非常に似ています。

目視での識別はなかなか難しいものの、屈折率・比重・多色性で若干の違いがあります。

ローレントーマサイトの名前の由来と和名

ローレントーマサイトは発見者の地質学者であり宝石商のローレントーマス氏にちなんで名付けられました。


ローレントーマス氏はフランス人ですが

1990年代初頭にマダガスカルで地質学者、探鉱者、宝石商として活躍し、

ペツォッタイトグランディディエライトも世間知らしめました。

和名はそのまま「ローレントーマス石」です。

ローレントーマサイトの成分

ローレントーマサイトはマグネシウムとカリウムを主成分とするベリルグループの珪酸塩鉱物です。

ベリルグループとは

ベリリウム元素やアルミニウム、ケイ素、酸素により構成された珪酸塩鉱物のグループ名です。

ベリルには

エメラルド

アクアマリン

モルガナイト

レッドベリル

などがあります。

ローレントーマサイトはその中でも最も希少です。

💎参考記事 

「鉱物はどのように分類するか」化学組織から分類する方法と種類

化学組織は、

Mg2K(Be2Al)Si12O30

と表されます。

ベリルグループの基本組成は Be3Al2Si6O18 です。

ローレントーマサイトは

アルミニウム(Al)の代わりにマグネシウム(Mg)やスカンジウム(Sc)などが含まれる特殊な組成を持っています。

この写真は日独宝石研究所さんのページよりお借りしました

ローレントーマサイトの硬度

モース硬度 6

他のベリルグループの鉱物は7.5~8

💎参考記事 

石の硬度を表す「モース硬度」

ローレントーマサイトの色

ローレントーマサイトは

青緑色から黄色の多色性を示します。

ローレントーマサイトの多色性が起きる理由


ローレントーマサイトの2色性は、

鉱物内を遷移する金属イオンFe2+とFe3+によるものと考えられています。

ローレントーマサイトには八面体の面と四面体の面があります。

両者の間を価数が異なる電荷が移動するのが、2色性を生み出すとの理論です。

ローレントーマサイトの光沢

ガラス光沢

💎参考記事 

金属や石の印象を左右する7つの「光沢」 

ローレントーマサイトの劈開性

劈開は不明瞭

💎参考記事

鉱物の割れ方「劈開」ダイヤモンドは傷がつきにくいけれど割れやすい?

ローレントーマサイトの石言葉

ローレントーマサイトの石言葉は

新たな冒険

旅立ち

ビジョン

集中

です。

ローレントーマサイト 誕生日石

ローレントーマサイトは「366日宝石図鑑」で5/3の誕生日石に選ばれました。

ローレントーマサイトの主な産地

ローレントーマサイトの産地はいまのところ

マダガスカル🇲🇬

のみです。




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