アンダリュサイト カイアナイトと「同質異像①」・「多色性の王様」
アンダリュサイトサイト

アンダリュサイトについて

アンダリュサイトスペインのアンダルシア地方で1789年に発見されたことに因んで命名された石です。

アンダリュサイトの結晶が赤系の色をしており、長い四角柱状をしているため、和名は紅柱石 (コウチュウセキ)と命名されました。

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角度を変えて眺めると様々な輝きを見せる「多色性」が強く、

多色性の王様👑」

と呼ばれています。

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生産量は少なくありませんが、内包物(インクルージョン)が多い鉱物なので、

透明度の高い宝石品質のアンダリュサイトレアストーンとして扱われています。

アンダリュサイトの成分

アンダリュサイトの成分はアルミニウムの珪酸塩 (Al2SiO5) です。

カイアナイトシリマナイトアンダリュサイト同質異像(ドウシツイゾウ)です。

同質異像とは

化学物質が同一の化学組織にも関わらず、

複数の異なる結晶形をとる現象のことです。

(カルサイトアラゴナイトも同質異像です)

同じ化学組織であっても鉱物が作られる時の温度や圧力の違いによって原子の配列が変わり、違う鉱物となります。

カイアナイト   低温・高圧

シリマナイト   高温・中圧

アンダリュサイト 中高温・低圧

💎参考記事

 

アンダリュサイトの石言葉

・希望

・成長

・真実を見抜く

・愛の予感

アンダリュサイト

アンダリュサイト 誕生日石

・4/21

💎参考記事

12ヶ月の誕生石と366日の誕生日石」 

アンダリュサイトの硬度

モース硬度 6.5〜7.5

💎参考記事

石の硬度を表す「モース硬度」 

アンダリュサイトの光沢

ガラス光沢

💎参考記事 

金属や石の印象を左右する7つの「光沢」 

アンダリュサイトの主な産地

・ブラジル 🇧🇷

・スリランカ 🇱🇰

・スペイン 🇪🇸

・ロシア 🇷🇺

宝石の「多色性」について

アンダリュサイトは「多色性の王様」と言われています。

宝石の多色性とは

宝石を傾けたり見る角度を変えた時に、

違う色が見える性質です。

アレキサンドライトのように光源 (当たる光の種類)によって色が変わる石は「変色性」といいます。

多色性」は光と関係がなく、

・色の濃淡が変化する

・同系色の色が見える

・補色への変化を示す

ことをいいます。

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ダイヤモンドがキラキラ輝いていてもカラーレスの石には多色性という言葉は使いません。

「多色性」を持つ主な宝石

タンザナイト

 

アイオライト

 

クンツァイト

 

オレゴンサンストーン

オレゴンサンストーン

シリマナイト

ブルーシリマナイト

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コメント一覧
  1. 才色健躾 より:

    この度は鉱石の同質異像と多色性をお勉強致しました。
    同質異像とは字の如く。主な点は圧力、温度により原子の配列は異なり呼称までも相違する事ですね。
    多色性の特異とガラス光沢との関係性は光を透過適う事でしょうか
    インクルージョンの割には透明感に満ち希少な鉱石なのですね。

    • harusan0112 より:

      ありがとうございます♪
      宝石はアンダリュサイトやシリマナイトのように少し違うだけで名称が違う物もあれば、ガーネットのようにかなり成分が違うのにガーネット族のように呼ばれる物もあるのです。
      発見されたのが遅い物は分けているように思います。
      多色性はガラス光沢と関係ではなく色のついた石の中で複屈折する物が持つ特性です。
      単屈折のダイヤモンドやスピネルやガーネットは多色性がありません。
      また、何色もあるように見えるオパールやメノウなども多色性とは言いません。
      アンダリュサイトの写真は宝石質の物が多いのですが、3つ並んでいる写真の左側がインクルージョンが多い物だと思います。

  2. 匿名 より:

    ガラス光沢の多色性を持つ宝石、皆いいですね❤️なかでも「多色性の王様」アンダリュサイトは、不思議な魅力がありますね。シリマナイトも一見カラーレスの様ですが、ダイヤモンドと違い見る角度によっては違う色が見えたりするんですね〜面白いです!

    • harusan0112 より:

      ありがとうございます♪
      アンダリュサイトを手に取らせてもらったことがありますが、本当にわかりやすく多色性が見えました。タンザナイトも見えますが、アンダリュサイトが王様と言われるのも納得です。
      シリマナイトの写真は一応ブルーシリマナイトだったのですが、色が淡すぎてカラーレスに見えてしまいましたね。
      もう少しわかりやすい写真が手に入りましたので差し替えました。

  3. みゆき より:

    「多色性の王様」アンダリュサイトはじめ、ガラス光沢のピカピカ✨した宝石は皆素敵です。一見カラーレスかと思ったシリマナイトも、角度によって違う色が見えたりするんですね。いずれにしても透明感が涼し気で、この季節にピッタリですね〜❣️

    • harusan0112 より:

      ありがとうございます♪
      透明度が高い石は涼しげでこの季節にいいですよね!
      シリマナイトは淡い色が多くて、この写真は青いシリマナイトのつもりでしたがもう少し濃くて多色性がわかりやすい写真が手に入りましたので差し替えます。

  4. さゆ より:

    同じ成分でも、でき方で違う鉱物になるのですね。
    多色性になる理由の、複屈折とはなにか調べてみました。
    結晶に当たった光が2色や3色の要素に分かれる性質だそうです。
    やや難しい!
    オパールの虹色は、遊色効果からくるのでしたね。
    多色性を持たないダイヤモンドが美しくみえるのは、また、違った光の効果があるからでしょうね。
    今度、教えていただければ幸いです。

    • harusan0112 より:

      ありがとうございます♪
      多色性は単屈折では起きないそうです
      ダイヤモンドや水晶などが何色かに光るように見えるのはカットやクラックに光が当たってプリズムのように反射しているからのようです。
      タンザナイトもアンダリュサイトもカットしてある物しか見たことがないのですがたしかに多色性を感じました!

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