フォスフォフィライト

フォスフォフィライトは淡い緑色の美しい石ですが硬度が低くアクセサリーとして扱われることはほとんどありません。

大きな結晶も少なく、上の写真(左)のようにカットするのはとても難しいようです。

名前も覚えづらい上、レアストーンでもあるのでご存じの方は少ないかもしれません、、、

と思ったら漫画「宝石の国」にフォスフォフィライトという子が出てくるので有名になったようですね!

フォスフォフィライトについて

フォスフォフィライト

フォスフォフィライトの名前の由来と和名

フォスフォフィライトはリン酸塩鉱物です。

💎参考記事

「鉱物はどのように分類するか」化学組織から分類する方法と種類

1920年にドイツで発見され、

英語でリンを意味する phosphorus

ギリシャ語で葉を意味する phullon

ギリシャ語で石を意味する lite

を合わせてphosphophyllite フォスフォフィライトと命名されました。

和名はそのまま燐葉石 (リンヨウセキ)です。

フォスフォフィライトの成分

フォスフォフィライトは亜鉛と鉄と水を含んだリン酸塩鉱物です。

化学式は

Zn2Fe2+(PO4)2・4H2O

と表されます。

チャルコパイライト(黄銅鉱)トリフィライトと結びついた物が見つかることがあります。

フォスフォフィライト

フォスフォフィライトの硬度

モース硬度 3〜3.5


💎参考記事

石の硬度を表す「モース硬度」 

フォスフォフィライトの劈開

一方向に完全、二方向に明瞭

(三方向に割れやすいということです)

💎参考記事

鉱物の割れ方「劈開」

フォスフォフィライトは

傷がつきやすく

衝撃にも弱く

酸 (汗など) にも弱い宝石です。

取り扱いには十分注意⚠️をしましょう。


フォスフォフィライトの光沢

ガラス光沢


💎参考記事 

金属や石の印象を左右する7つの「光沢」 

フォスフォフィライトの石言葉

・逆境

・挑戦

フォスフォフィライト 誕生日石

現在の誕生日石には選ばれていません。



💎参考記事

12ヶ月の誕生石と366日の誕生日石

フォスフォフィライトの主な産地

ボリビア産のフォスフォフィライト

フォスフォフィライトはドイツで発見されました。

しかし、宝石品質と呼べる物はとても少なく、石の大きさも小さいのが特徴です。


宝石質のフォスフォフィライトは殆どボリビア産です。

ボリビアのセロ・リコ鉱山という銀鉱山で1930年代にフォスフォフィライトが見つかりました。

1950年代にフォスフォフィライトの人気が出て、1960年には採掘され尽くしたと言われています。

1990年代にはフォスフォフィライトの大規模な採掘は終了しましたが、現在も個人で採掘をしている方はいるようです。

現在、宝石市場に出回っているフォスフォフィライトの殆どは1960年までにボリビアで採掘された物です。

フォスフォフィライトは他に

・オーストラリア🇦🇺

・アメリカ🇺🇸

・ザンビア🇿🇲

などで産出されます。




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コメント一覧
  1. この度は他国同士の単語を組み合わせるお名前にて驚きます
    亜鉛について少々調べました
    亜鉛は塩基、酸に対し容易に反応される様ですね
    当然、人間の身体に触れますとかぶれや発疹も発症します様に思えます
    ペンダント、イヤリングへ商品化される時は樹脂を以ってコーティングされるのでしょうか…

    • ありがとうございます♪
      面白い語呂にしたくて多言語の合作にしたのでしょうかね?
      とても言いづらくて困ります。
      亜鉛について調べてくださりありがとうございます。
      酸化すると白色顔料になるそうですね。
      化粧品にも入っているのですが量を間違えると大変なことになりそうです。
      色々見てみましたがフォスフォフィライトのアクセサリーを販売しているところは見つかりませんでした。
      綺麗にカットした「ルース」ならありますが。
      フォスフォフィライトをアクセサリーにしようとすると、樹脂くらいでは心もとないのでガラスコーティングくらいしないと不安かもしれません。
      しかしそうなると宝石の価値が下がってしまうので、躊躇うのでしょう。

  2. 美しい色合いにとても癒されます。
    見ているだけでもとてもステキですが、身につけて楽しむのもやさしい緑色でとても魅力的ですね!
    ほとんど採掘しつくした宝石だと価値も上がりますね!

    • ありがとうございます♪
      リン酸塩鉱物は色が美しいものが多いのですが、フォスフォフィライトは儚いということもあって、より繊細な感じがします。しかも「宝石質の物はもう採れない」と聞くとお金持ちのコレクターは手に入れたくなるでしょうね。

  3. フォスフォフィライトは、脆くて、へき開が三方向もあって、酸に弱いのですね。
    しかし、とてもきれいな半透明の淡緑色なので、置いて眺めると心が和みそうです。
    葉を意味するのは、色からかしら?
    石言葉は、優しい感じではなくて、立ち向かう力強さなのが意外でした。

    • ありがとうございます♪
      石と言っていいか躊躇われるほど繊細な繊細な宝石です。
      アクセサリーではなくてお金持ちのコレクターが眺めるための宝石でしょうね。
      色もですが薄く割れやすいので葉っぱなのでしょう。
      石の名前に葉という文字がつくことは時々あります。葉蝋石、星葉石、葉銅石など。

      石言葉、私も素敵だと思いました。
      体は繊細だけど気持ちは負けてない!
      マンガでもそんなキャラクターのようです。

  4. はかなさゆえか、お写真越しにもすごい美しさを感じさせられる石ですね。
    リン酸鉱物、なかなかレアなのですね。存じ上げませんでした。
    モース硬度低く劈開性が大きい・汗にも弱い・・アクセサリーには確かに無化なさそうですが、不思議に心惹かれる石です。

    • ありがとうございます♪
      美人だけど体が弱くて、でも精神的には自立している女性のイメージでしょうか。
      優しい男性なら守ってあげたい!と思いそうな存在ですね。
      リン酸塩鉱物というとアパタイトやトルコ石がありますが、やはり色が美しいですね!

  5. 傷つきやすく、衝撃にも弱く、酸 (汗など) にも弱い宝石フォスフォフィライト…マンガの主人公としてもその性質が活かされているみたいですねー人気があり、アニメにもなってるんですね!石言葉にもあるように、逆境に負けないで挑戦を続けるキャラクターなのかな?リン酸塩鉱物は本当に色がきれいですね❣️

    • ありがとうございます♪
      「宝石の国」を少し読み始めたのですが、なかなか進みません。泣
      でも、フォスフォフィライト(流石にフォスちゃんと略して呼ばれてます)は弱くて何もできないというキャラクターのようですね。
      でも読み進めたらきっと実力を発揮するのではないでしょうか。
      リン酸塩鉱物の発色、いいですよね!

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