シリマナイト(ファイブロライト)   カイアナイトと「同質異像②」

シリマナイト

シリマナイトについて

シリマナイトはアルミニウムの珪酸塩鉱物です。

1850年にアメリカの化学者ベンジャミン・シリマン教授にちなんで命名されました。

シリマナイトは柱状や細い針状結晶が平行に集合した繊維状の塊で産出されることが多いそうです。

繊維状の結晶なので和名は「珪線石 (ケイセンセキ)」と命名されました。

また、シリマナイトファイブロライトとも呼ばれます。

(繊維🟰ファイバー)

無色透明の物が多いですが、ほんのり青や紫、黄色が付いたものがあります。

鉱物としては世界中で産出され、珍しくありませんが宝石質の物は少ないた

レアストーンとされています

高温に強い性質があるので、ほとんどのシリマナイトは工業用に使われています。

シリマナイトと同質異像の石

シリマナイトの成分はアルミニウムの珪酸塩(Al2SiO5)

です。

カイアナイトアンダリュサイト同質異像(ドウシツイゾウ)です。

化学組織が同一の化学組織にも関わらず、

複数の異なる結晶形をとる現象のことです。

(カルサイトアラゴナイトも同質異像です)

同じ化学組織であっても鉱物がつくられる時の温度や圧力の違いによって原子の配列が変わり、違う鉱物となります。

カイアナイト   低温・高圧

シリマナイト   高温・中圧

アンダリュサイト 中高温・低圧

💎参考記事

 

シリマナイトは「多色性」を持つ宝石

ブルーシリマナイト

シリマナイトはカラーレスの物が多いのですが、

淡い青や紫の物は多色性を持っています

宝石の多色性とは

宝石を傾けたり見る角度を変えた時に

違う色が見える性質のことです。

見る角度によってイエローやディープグリーンなどが現れ、品のよい華やかさがあります。

多色性」については こちらの記事の下の方に詳しく説明しました。)

シリマナイトにはキャッツアイ効果が出る物も

シリマナイト・キャッツアイ

シリマナイトキャッツアイ効果を示す物が多い鉱石の一つです。

キャッツアイ効果

キャッツアイ効果とは猫の目のように輝くことです。

シャトヤンシー (フランス語で猫の目) 効果と呼ぶ場合もあります。

シリマナイトキャッツアイ効果を示すものが多いのは繊維状の塊で生成するものが多いからではないかと言われています。

(他の色石もキャッツアイ効果を示すのですがシリマナイトは美しく効果を示すのでキャッツアイが有名です。)

シリマナイト・キャッツアイ

シリマナイトの石言葉

危険回避

シリマナイトの誕生日石

4/30 ファイブロライト(シリマナイト)・キャッツアイ

ファイブロライトキャッツアイ

💎参考記事

12ヶ月の誕生石と366日の誕生日石」 

シリマナイトの硬度

モース硬度 6.5〜7.5

💎参考記事

石の硬度を表す「モース硬度」 

シリマナイト

シリマナイトの光沢

ガラス光沢

絹糸光沢

💎参考記事 

金属や石の印象を左右する7つの「光沢」 

シリマナイトの主な産地

・スリランカ 🇱🇰

・インド 🇮🇳

・ミャンマー 🇲🇲

・イギリス 🇬🇧

・チェコ 🇨🇿

・アメリカ 🇺🇸

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