【レピドライト】(リチア雲母)ルビジウムが発見された鉱物
ブラジル ミナスジェライス州産 レピドライト この写真はWikiからお借りしました

レピドライト(リチア雲母)は雲母グループに属する薄紫からグレー、あるいはバラ色を呈する一連の鉱物の総称で独立種ではありません。

鉱物学的な正式名称は「ポリリチオナイト—トリリチオナイト系列(Polylithionite-trilithionite series)」と呼ばれます。

雲母グループ

薄くシート状に剥がれる性質を持つ層状ケイ酸塩鉱物の総称です。

「高い電気絶縁性」「優れた耐熱性・化学的安定性」「美しい光沢」を兼ね備えているため、産業・日常生活のさまざまな場面で使われています。  

工業・電機分野:トースターやアイロンのヒーター加熱部の絶縁体、コンデンサ、高圧電気機器の絶縁シート。

 コスメ・メイク:ファンデーション、アイシャドウ、口紅などの「パール感・ツヤ感」を出すフィラー(セリサイトや白雲母)。

 塗料・建材:自動車用パール塗料の光沢材、耐熱建材や壁紙の骨材。

グループには他に

マスコバイト(白雲母)、バイオタイト(黒雲母)、フロゴバイト(金雲母)

などが属します。

ペグマタイトの上で放射状に広がったレピドライト この写真はWikiからお借りしました

レピドライト(リチア雲母)について

レピドライト(リチア雲母)はリチウムを含む鉱物として最も産出量が多く、

リチウムの二次的な採取源となっています。

また、アルカリ金属であるルビジウムの主要な供給源でもあります。

レピドライト(リチア雲母)の名前の由来

レピドライト(リチア雲母)は1792年にチェコのロジューナで発見されました。

鱗片状に成長することから、ギリシャ語の「鱗」を意味する「lepidos」と「石」を意味する「lithos」にちなんで「lepidolite」と命名されました。

リチウムを含むことから和名は「リチア雲母」です。

そのほかに「鱗雲母(リンウンモ)」、見た目から「紅雲母」とも呼ばれます。

レピドライト(リチア雲母)の成分

レピドライト(リチア雲母)はリチウムを含む雲母で

・トリリチオナイトtrilithionite(KLi1.5Al1.5AlSi3O10F2) と

・ポリリチオナイトpolylithionite(KLi2AlSi4O10F2)の間の系列名で独立種ではありません。

一応化学組織は

K(Li,Al)3(Al,Si)4O10(F,OH)2

と表されることがあります。

参考

K:カリウム Li:リチウム Al:アルミニウム

Si:珪素  O:酸素

Rb(ルビジウム)がK(カリウム)に、置換される形で含まれます。

レピドライト(リチア雲母)から発見されたRb(ルビジウム)

1861年、ロベルト・ブンゼンとグスタフ・キルヒホフは

150 kgのレピドライトから分析用に数グラムのルビジウム塩を抽出し、

新元素であるルビジウムを発見しました。

ルビジウムは地殻中に23番目に多く存在する元素です。

ロベルト・ブンゼンとグスタフ・キルヒホフはレピドライト(リチア雲母)を分光分析にかけた際、通常の成分以外に特徴的な深紅の発光を観測し、新しい元素の発見となりました。

ラテン語で「深紅色」を表す「rubidus」から「ルビジウム」と命名されました。

ルビジウム この写真はWikiからお借りしました

特徴は

ルビジウムは柔らかく、他の物質と結びつきやすいのが特徴で

特に酸素と水と激しく反応します。そのため取り扱い注意です。

用途としては

炭酸ルビジウムをガラスに混ぜることで丈夫かつ電気の絶縁性に優れたガラスにすることができます。

ブラウン管用のガラスにも使われます。

原子時計にも使われ、3000年~3万年に1秒のずれが生じるかどうか、という正確なレベルです。

炎色反応で紫色を出すため、花火の色付けにも使われています。

他にも脳腫瘍を画像化する、うつ病の改善などに使われるなど、医療の現場で使われることもあるようです。

レピドライト(リチア雲母)の共生鉱物

レピドライト(リチア雲母)は

リシア輝石、アンブリゴナイト、電気石(エルバイト)、石英、リチア長石(アルバイト)、緑柱石(ベリル)

などと共生します。

レピドライト(リチア雲母)の結晶系

結晶系は単斜晶系です

レピドライト(リチア雲母)の硬度

モース硬度 2.5〜3

💎参考記事 

石の硬度を表す「モース硬度」

レピドライト(リチア雲母)の劈開性

一方向に完全

💎参考記事

鉱物の割れ方「劈開」ダイヤモンドは傷がつきにくいけれど割れやすい?

この写真はWikiからお借りしました

レピドライト(リチア雲母)の靭性

とても脆い

レピドライト(リチア雲母)の色

ピンク、ライラック、ラベンダー、ローズレッド、バイオレットグレー、稀に無色、黄色、灰色

純粋なレピドライト(リチア雲母)は無色や白、灰色ですが

ピンクや紫色の発色原因は微量に含まれるマンガンです。

稀に鉄が入り、黄色いレピドライト(リチア雲母)となります。

ラベンダー色のレピドライト この写真はWikiからお借りしました

レピドライト(リチア雲母)の光沢

ガラス光沢・真珠光沢

💎参考記事 

金属や石の印象を左右する7つの「光沢」 


レピドライト(リチア雲母)の石言葉


レピドライト(リチア雲母)の石言葉は今のところ無いようです。

・安らぎの光

・感情の調和

・癒しの知恵

です。

ブラジル産 リチア雲母 この写真はWikiからお借りしました


レピドライト(リチア雲母) 誕生日石

レピドライト(リチア雲母)は「366日宝石図鑑」で12/1の誕生日石に選ばれました。

レピドライト(リチア雲母)の主な産地

レピドライト(リチア雲母)の主な産地は

・ブラジル🇧🇷

・アメリカ🇺🇸

・モザンビーク🇲🇿

・アフガニスタン🇦🇫

です。

レピドライト(リチア雲母)の発見地 チェコ共和国

写真はいずれもwikiからお借りしました

・チェコ共和国の衛星写真

・世界遺産プラハ歴史地区(プラハ城)







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