

ルチル(金紅石)は針状結晶がクォーツに内包される「ルチルinクォーツ」やルビーやサファイアなどに入るとスター効果を起こし「スタールビー」や「スターサファイア」などになることで有名な鉱物です。

しかし、ルチル(金紅石)そのものは赤い鉱物でチタンの鉱石鉱物です。
ルチル(金紅石)について
ルチルは 1803 年にアブラハム・ゴットローブ・ヴェルナーによって、
スペイン・マドリードのオルカフエロ・デ・ラ・シエラで採取された標本を発表しました。

ルチル(金紅石)の名前の由来
ルチルは透過光で見た一部の標本に見られる深紅色の特徴から、ラテン語の「rutilus(赤)」に由来して「rutile」と命名されました。
和名は、赤いルチルと金色のルチルがあることから「金紅石(キンコウセキ)」です。
ルチル(金紅石)の成分
ルチル(金紅石)はアナテース(鋭錐石)やブルッカイト(板チタン石)と同じ二酸化チタンで酸化鉱物です。
💎参考記事
「鉱物はどのように分類するか」化学組織から分類する方法と種類
化学組織は
TiO2
と表されます。
参考
Ti:チタン O:酸素
ルチル(金紅石)はアナテースやブルッカイトと同質異像
ルチルはアナテースやブルッカイと同質異像です。
TOP STONEさんのページにわかりやすい表を見つけたので載せさせていただきます。

アナテースは高温環境下ではルチルへ転移する性質を持ち、一般的には915℃前後以上で変化するとされています。
そしてブルッカイト型の二酸化チタン(板チタン石)が650℃以上に熱せられると、こちらもルチル型の二酸化チタンに転移します。
そしてこれら3型のうちルチル型が最も安定した構造のため、一度加熱されてルチル型に転移したものが冷却されてもルチル型を維持します。
このためアナテース(鋭錐石)やブルッカイト(板チタン石)の仮晶としてのルチル(金紅石)が産出される場合があります。
ルチルから発見!元素チタン(Ti)

チタンはルチルなどからウィリアム・グレゴール(イギリスの牧師・鉱物学者)やマルティン・ハインリヒ・クラプロート(ドイツの化学者) によって発見されました。
ルチル(金紅石)の結晶系
結晶系は正方晶系です。

ルチル(金紅石)の硬度
モース硬度 6〜6.5
💎参考記事
ルチル(金紅石)の劈開性
劈開は2方向に明瞭です。
💎参考記事
鉱物の割れ方「劈開」ダイヤモンドは傷がつきにくいけれど割れやすい?
ルチル(金紅石)の靭性
ルチル(金紅石)は脆い鉱物です。
ルチル(金紅石)の色
赤褐色、金黄色
ルチル(金紅石)の光沢
金剛光沢
💎参考記事

ルチルを内包すると宝石の価値が上がることも
ルチルは石英、サファイア、ルビー、クリソベリル、ローズクォーツなどに内包されることがあります。
代表的なものは「ルチルinクォーツ(針入り水晶)」です。
キャッツアイ効果
クリソベリルに内包されるとキャッツアイと呼ばれる大人気の宝石となります。

キャッツアイ効果を見せる他の宝石
針状のルチルが含まれることによって、様々な宝石のキャッツアイが生まれます。

スター効果を見せることも

スタールビー
ルチルなどの微細な結晶が特定の方向に規則正しく並ぶと当たった光を反射し、
石の表面に光の線を描き出します。
線が交差することで、私たちは美しい星の形を認識することができます。
その光学現象をギリシャ語で星を意味する「アステ」から「アステリズム効果(スター効果)」といいます。
ルチル(金紅石)の石言葉
ルチル(金紅石)の石言葉は
・強運
・洞察力の向上
・家族円満
・直感
・自己実現
です。
ルチル(金紅石)の誕生日石
ルチル(金紅石)は「366日宝石図鑑」で12/25の誕生日石に選ばれました。
ルチルを構成する元素チタンを発見したウィリアム・グレゴールは
1761年12月25日生まれです。
ルチル(金紅石)の主な産地
ルチル(金紅石)の主な産地は
・シエラレオ共和国
・ブラジル
・オーストラリア
です。
ルチル(金紅石)の発見地 スペインのバルセロナの風景
この写真はWikiからお借りしました

中左:サグラダ・ファミリアの夜景、中右:カンプ・ノウ
下左:三頭の竜の城 (Castell dels Tres Dracs)、
下中:パラウ・ナシオナル (Palau Nacional:
カタルーニャ美術館の本拠)
下右:Wバルセロナ・ホテル
・カタルーニャ美術館前の広場
















