【クリオライト】(氷晶石)「溶けない氷」だと思われていた鉱物
Cryolite Topotype
この写真はWikiからお借りしました

クリオライトはグリーンランドのイビクドゥト(Ivittuut)鉱山など、寒冷地で発見され、氷のようなルックスなことから「溶けない氷」だと思われていました。

クリオライトについて

クリオライトにはアルミニウムが含まれていて、1868年にアルミニウムの製錬法であるホール・エルー法が確立されたことにより、アルミニウムの溶剤として使われていました。

グリーンランドはクリオライトを輸出して莫大な利益を得たとされ、グリーンランドの経済を発展させたという歴史があります。

ただし、現在はアルミニウムの採取経路が確立されたことからクリオライトの資源鉱物としての価値が低下しました。

また、イビクドゥト鉱山(地図の赤印)も、1987年に原料枯渇によって閉山してしまいました。

クリオライトの名前の由来

クリオライトは1799年にグリーンランドのイヒドゥートで発見されました。

最初は「解けない氷」と考えられ、

外観が透明~半透明で氷のように見えることから、「氷の石」という意味の「クリオライト」と名付けられました。

ギリシャ語の「kryos(氷)」と「lithos(石)」に由来する名称です。

和名はそのまま「氷晶石」です。

クリオライトの成分

クリオライトはハロゲン化鉱物の一つです。

ハロゲン化鉱物には他に

フローライト(蛍石)や食塩南極石があります。


💎参考記事 

「鉱物はどのように分類するか」化学組織から分類する方法と種類

化学組織は

Na3AlF6

(フッ化ナトリウムアルミニウム)

と表されます。

クリオライトの硬度

モース硬度 2.5〜3

💎参考記事 

石の硬度を表す「モース硬度」

クリオライトの劈開性

なし

💎参考記事

鉱物の割れ方「劈開」ダイヤモンドは傷がつきにくいけれど割れやすい?

クリオライトの色

半透明の無色から白色

クリオライトの屈折率

クリオライトの屈折率は約1.34です。

屈折率とは

屈折率は物質中を光がどれだけ遅く進むかを表す物理量です。

クリオライトの屈折率は低く、水とほぼ同じなので、水にクリオライトを入れるとほとんど見えなくなるようです。

💎参考 屈折率の比較 (AI で作成しました)

クリオライトの光沢

ガラス光沢

💎参考記事 

金属や石の印象を左右する7つの「光沢」 

クリオライトの石言葉

クリオライトの石言葉は

  • 知性
  • 完全
  • 解放
  • 誠実

です。

クリオライト 誕生日石

クリオライトは「366日宝石図鑑」で6/1の誕生日石に選ばれました。

加賀藩では旧暦の6/1 に将軍家に氷を献上していました。

クリオライトの産地

クリオライトの大きな結晶が見つかるのは

グリーンランド🇬🇱だけです。

小さな鉱物であれば

・アメリカ🇺🇸

・ロシア🇷🇺

でも見つかることがあるようです。

「鉱物資源の宝庫」グリーンランド

クリオライトは資源鉱物としての役割を終えましたが、グリーンランドには多くの天然資源が眠っていると思われています。

日本の6倍ほどの面積に(人口は56,000人ほど)鉄鉱石、銅、亜鉛、レアアース、金などの資源が確認されています。

特に(グリーンランドの)未開発地域にはレアアースが豊富にあると言われているので国際的(♠️)に注目の地となっています。

おまけ グリーンランドの風景

・グリーンランドの住宅街

・真冬のグリーンランドの海に浮かぶ氷山

・グリーンランドの岩山



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