

アルベゾナイト(アルベゾン閃石)は角閃石の仲間でアルベゾン閃石グループに属します。
アルベゾン閃石グループとは
豊富なナトリウムと鉄を含む珪酸塩鉱物で、ネフェリン閃長岩やアルカリ花崗岩、およびそれらのペグマタイトといった、アルカリ質の火成岩中に比較的珍しい鉱物として産出します。
アルベゾナイト(アルベゾン閃石)について
アルベゾナイト(アルベゾン閃石)は(写真では分かりにくいのですが、)深い黒色の中に青い鳥の羽を思わせる、針状の金色や青い光沢を漂わせる鉱物です。
アストロフィライト(星葉石)やヌーマイトとよく似ているので、誤った表示で流通していることがあります。
3つの鉱物の特徴と違いを表にしてみましたが、肉眼では輝きなどで判断するしかないですが正確に区別するのは難しいですね。
アルベゾナイト・星葉石・ヌーマイトの比較表
| 項目 | アルベゾナイト(アルベゾン閃石) | 星葉石(アストロフィライト) | ヌーマイト |
| 分類 | 鉱物(ケイ酸塩鉱物) | 鉱物(複雑なチタン・カリウムケイ酸塩鉱物) | 岩石(直閃石アンソフィライト等を主成分とする変成岩) |
| 化学式 | NaNa2(Fe2+4Fe3+)Si8O22(OH)2 | (K,Na)3(Fe++,Mn)7Ti2Si8O24(O,OH)7 | 変動あり(主に Mg7Si8O22(OH)2 と Mg5Al2Si6Al2O22(OH)2の混合物) |
| 結晶系 | 単斜晶系 | 三斜晶系 | 斜方晶系(鉱物の集合体) |
| モース硬度 | 5 〜 6 | 3(比較的柔らかい) | 5.5 〜 6 |
| 比重 | 3.3 〜 3.5 | 3.2 〜 3.4 | 3.1 〜 3.5 |
| 主な色・外観 | 黒色、青黒色。繊維状・針状 | 古銅黄色、黄金色、ブロンズ色 | 黒色ベースに、虹色・玉虫色の閃光(フラッシュ) |
| 光沢・輝き | ガラス光沢。青緑色や深青色のシラー | 金属光沢・真珠光沢。強い輝き | 特殊なラメラ組織による多彩な遊色効果(金、緑、赤、青など) |
アルベゾナイト(アルベゾン閃石)の由来
アルベゾナイト(アルベゾン閃石)は1823年にグリーンランド南部のカンゲルルアルスーク・フィヨルドで発見されました。
スウェーデンの化学者ヨンス・ヤコブ・ベルセリウス(Jöns Jacob Berzelius)が、弟子であり化学者のヨハン・オーガスト・アルフェドソン(Johan August Arfwedson)の功績を称えて「arfvedsonite」と命名しました。
アルベゾナイト(アルベゾン閃石)の成分
アルベゾナイト(アルベゾン閃石)はナトリウムと鉄が豊富な珪酸塩鉱物です。
💎参考記事
「鉱物はどのように分類するか」化学組織から分類する方法と種類
化学組織は
NaNa2(Fe2+4Fe3+)Si8O22(OH)2
と表されます。
参考
Na:ナトリウム Fe:鉄
Si:珪素 O:酸素 OH:水酸基
アルベゾナイト(アルベゾン閃石)の結晶系
結晶系は単斜晶系です。

アルベゾナイト(アルベゾン閃石)の共生鉱物
アルベゾナイト(アルベゾン閃石)はアストロフィライト(星葉石)と共生することがあります。
アルベゾナイト(アルベゾン閃石)の硬度
モース硬度 5〜6
💎参考記事
アルベゾナイト(アルベゾン閃石)の劈開性
劈開は1方向に完全です。
💎参考記事
鉱物の割れ方「劈開」ダイヤモンドは傷がつきにくいけれど割れやすい?
アルベゾナイト(アルベゾン閃石)の靭性
脆い鉱物です。
アルベゾナイト(アルベゾン閃石)の光沢
ガラス光沢
💎参考記事
アルベゾナイト(アルベゾン閃石)の石言葉
アルベゾナイト(アルベゾン閃石)の石言葉は今のところないようです。

アルベゾナイト(アルベゾン閃石)の誕生日石
アルベゾナイト(アルベゾン閃石)は「366日宝石図鑑」で1/12の誕生日石に選ばれました。
アルベゾナイトの命名の由来となったヨアン・オーガスト・アルフェドソン氏は
1792年1月12日生まれです。
アルベゾナイト(アルベゾン閃石)の主な産地
アルベゾナイト(アルベゾン閃石)の主な産地は
・アメリカ🇺🇸
・カナダ🇨🇦
・グリーンランド🇬🇱
・ロシア🇷🇺
・アフリカ
です。
アルベゾナイト(アルベゾン閃石)の発見地 グリーンランド南部のカンゲルルアルスーク
カンゲルルアルスークはグリーンランド語で「大きなフィヨルド」という意味です。
マスコクセン、カリブー、シロハヤブサなど、グリーンランドで最も多様な陸上動物が生息している地域です。


















