

「ヴィッテルスバッハ」はハプスブルグ家が所有し、マリア・アマリアの嫁ぎ先、ヴィッテルスバッハ家のものになったので「ヴィッテルスバッハ」と呼ばれるブルーダイヤモンドの固有名詞です。
その後、宝石店の「グラフ」さんの手に渡り、再カットされたので英語表記は「The Wittelsbach-Graff Diamond 」です。

宝石「ヴィッテルスバッハ」の概要
宝石「ヴィッテルスバッハ」は
重さ:オリジナルは35.56カラット(7.112g)、再カット後は31.06カラット(6.212 g)
原産国:インド🇮🇳
発見された時期:ゴルコンダ・スルタン国による1600年代中期
色:ファンシー・ディープブルー
カット:アンティークの楕円形の星形ブリリアント

透明度(クラリティ):"internally flawless"(IF)
現在?の所有者:カタールの元エミール(軍の最高司令官)であるハマド・ビン・カリファ(2026年7月12日にお亡くなりになりましたので、「ヴィッテルスバッハ」がどなたのものになったか不明です)
お値段:2011年6月に少なくとも8,000万米ドルだったと言われています
「ヴィッテルスバッハ」の歴史
「ヴィッテルスバッハ」は、インド・アンドラプラデーシュ州ガントゥル地区のコルル鉱山( Kollur mines) から産出されました。
この鉱山は、ホープ・ダイヤモンドを生産したゴルコンダ地域と同じです

1600年代初頭、鉱夫たちは35.56カラット、50面、直径24.4ミリメートル、深さ8.29ミリメートルにカットされました。
その後、どのような経緯かは分かりませんが
1664年にスペインのフィリップ4世王のコレクションに初めて記録されました。
娘であるインファンタ・マルガレタ・テレサがオーストリア皇帝レオポルト1世と結婚した際、そのダイヤモンドを結嫁金に含めます。

インファンタ・マルガレタ・テレサ様(はお幸せな人生ではなかったのですが)の死後、「ヴィッテルスバッハ」はオーストリア王室所有となりました。
レオポルト1世は第3の妻であるエレオノーレ・マグダレナ皇后に贈り、後にそれを孫娘である大公妃マリア・アマリア(皇帝ヨーゼフ1世の娘)に遺贈しました。
1722年にマリア・アマリアがバイエルン王太子チャールズ・アルベルト(ヴィッテルスバッハ家)と結婚した時に持参しました。
その後、長い間ヴィッテルスバッハ家の所有となります。
チャールズ・アルバートはその宝石を大変愛用し、さらに精巧な新しいセッティングをいくつか発注しました。
1806年にマクシミリアン4世ヨーゼフがバイエルンの初代王となった際、彼は青いダイヤモンドを頂点に配置した王冠の製作を委託しました。

1921年のルートヴィヒ3世王の葬儀まで、「ヴィッテルスバッハ」はバイエルン王冠の頂点に君臨していました。
ルートヴィヒ3世は
ノイシュヴァンシュタイン城やバイロイト祝祭劇場で有名なルートヴィヒ2世の従兄弟です。
1931年の大恐慌の際、ウィッテルスバッハ家は多くの宝物をしなくてはいけなくなりましたがなかなか買い手が見つからなかったようです。
1951年に宝石を売却すると
1958年に、その石はブリュッセルで開催された万博で展示されました。
それから個人所有となっているようですが詳しいことはわかりません。
公に見られたのは
1964年にヘルムート・ホーヘンが結婚式で妻に送った時です。
ヘルムート・ホーヘン氏は
ドイツで4番目に大きい百貨店チェーンであるホルテンAGを創設し所有したドイツの起業家です。
2008年12月10日、「ウィッテルスバッハ」がロンドン拠点のジュエラー、ローレンス・グラフに1,640万ポンド(米ドル2,340万米ドル)で売却されます。
グラフ社は「ウィッテルスバッハ」の傷を除去し、色合いを向上したために再カットしました。
その過程で4.45カラット(890ミリグラム)以上失われましたが、「ウィッテルスバッハ」のクラリティを(VS1)から(IF)へと上方修正されました。
色も「fancy deep grayish-blue」から「fancy deep blue」へと改訂されました。
そして名称も「ウィッテルスバッハ」から「The Wittelsbach-Graff Diamond 」と呼ばれるようになったのです。
「ウィッテルスバッハ」はダイヤモンドとしての価値だけでなく、歴史的な価値があるので、再カットには
などと批判があります。
2011年6月にグラフ社は、カタールの元エミールであるハマド・ビン・カリファに、少なくとも8,000万米ドルで売却したとされています。
ブルーダイヤモンドの成分
ダイヤモンドは炭素のみからなる鉱物です。
化学組織は
C (炭素)
です。
微量のホウ素を含むとブルーダイヤモンドになりますがとても希少です。
ブルーダイヤモンドの結晶系
結晶系は立方晶系です。

ブルーダイヤモンドの硬度
モース硬度 10
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ブルーダイヤモンドの劈開性
四方向に完全!
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鉱物の割れ方「劈開」ダイヤモンドは傷がつきにくいけれど割れやすい?
ブルーダイヤモンドの靭性(衝撃に対する強さ)
ブルーダイヤモンドはガラスや水晶と同等から、やや強い靭性です。
決して割れにくくないので大切に扱いましょう💎
ブルーダイヤモンドの光沢
金剛光沢
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カラーダイヤモンドの発色原因と特徴

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【オッペンハイマーブルーダイヤモンド】青い金剛石・63億円で落札!
ブルーダイヤモンドの石言葉
ブルーダイヤモンドの石言葉は
・絆を深める
・永遠の幸せ
・幸せを願う
です。
「ウィッテルスバッハ」 誕生日石
「ウィッテルスバッハ」は「366日宝石図鑑」で1/7の誕生日石になりました。
「ウィッテルスバッハ」は2010年1月7日にグラフ社の再カットによって宝石としての価値が上がったことが証明されました。
「ウィッテルスバッハ」の産出地インドのアンドラプラデーシュ州
インドのアンドラプラデーシュ州はインド・アンドラプラデーシュ州のゴダヴァリはゴルゴンダ・ダイヤモンドの産地として知られています。
かつてこの地にあったゴルコンダ・スルタン国(1518年頃〜1687年頃)はダイヤモンドの加工、研磨取引の重要な拠点でした。
ゴルゴンダ・ダイヤモンドの特徴はクラリティーが高く、透明度が高く、しかも大きな物が多いことです。
「ゴルコンダ・ダイヤモンド」というフレーズは、比類なき品質のダイヤモンドと同義語となっています。


















