【アーカンサイト】(針銀鉱)古代から銀の原料として使われた鉱物
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アーカンサイト(針銀鉱)は人類に古代から銀の原料として重要な役割をきた鉱物です。

古代エジプトやインドでは銀の価値は金よりも高いこともありました。

日本でも北海道の羅臼町と標津町の境付近の植別川(ウベツガワ)遺跡の紀元前300年の墓から日本最古の銀製品が出土しています。

植別川(ウベツガワ)遺跡は

1980年に発掘された遺跡で、縄文時代中期以降、続縄文・擦文・アイヌ文化の各時代にわたる遺構・遺物が検出されています。

北海道東部地方の縄文期初頭に位置する興津式土器・琥珀玉・石斧などの副葬品とともに、鉄製の小刀とその鞘、もしくは柄の装飾に用いられていたと思われる三点の銀片が確認されました。

アーカンサイト(針銀鉱)について

アーカンサイト(針銀鉱)は摂氏177度以上になると、同質異像の立方晶系を持つ輝銀鉱になります。

173度以下でアーカンサイト(針銀鉱)で安定します。

アーカンサイト(針銀鉱)の名前の由来

ザクセン州、エルツ山地中のフライベルク産の鏃状のアーカンサイト(針銀鉱) この写真はwikiからお借りしました 

アーカンサイト(針銀鉱)は1855年にボヘミアのオーレ山脈(現在にチェコ共和国カルロヴィ・ヴァリ州)にあるヨアヒム地区で発見されたものがドイツの地質学者グスタフ・アドルフ・ケンゴットによって初めて記載されました。

Gustav Adolph Kenngott

結晶から、、棘または矢を意味するギリシャ語の「akantha」から棘または矢を意味する「acanthite」と命名されました。

和名は「針銀鉱」です。

グスタフ・アドルフ・ケンゴット教授は

チューリッヒ大学の教授で鉱物学、結晶学および岩石学者です。

エンスタタイト(頑火輝石)を最初に記述したのもケンゴット教授です。

アーカンサイト(針銀鉱)の成分

アーカンサイト(針銀鉱)は銀の硫化鉱物です。

💎参考記事 

「鉱物はどのように分類するか」化学組織から分類する方法と種類

化学組織は

Ag2S

と表します。

参考

Ag:銀 S:硫黄

アーカンサイト(針銀鉱)の結晶系

結晶系は単斜晶系です。

アーカンサイト(針銀鉱)の共生鉱物

自然銀が「巻き付いた」アーカンサイト(針銀鉱) この写真はwikiからお借りしました

アーカンサイト(針銀鉱)は天然銀、、ステファナイト、アギラライト、ガレナ(方鉛鉱)、チャルコパイライト(黄銅鉱)、スファレライト、カルサイト(方解石)、クォーツ、プルースタイト(淡紅銀鉱)、濃紅銀鉱などと関連して現れます。

アーカンサイト(針銀鉱)の硬度

モース硬度 2〜2.5

💎参考記事 

石の硬度を表す「モース硬度」

メキシコ、グアナフアト、サン・フアン・デ・ラヤス鉱山産のアーカンサイト(針銀鉱) この写真はwikiからお借りしました

アーカンサイト(針銀鉱)の劈開性

劈開は不明瞭、または無しです。

💎参考記事

鉱物の割れ方「劈開」ダイヤモンドは傷がつきにくいけれど割れやすい?

アーカンサイト(針銀鉱)の靭性

アーカンサイト(針銀鉱)はモース硬度は低いのですが、

ガラスのように衝撃でパキッと割れるものではなく、

鉛やワックスのように切り取る(削る)ことができます。

ハンマーなどで叩いた時に粉々に砕け知ることはなく押し潰されて形が変形します。

そのため「割れにくい」粘り強い鉱物です。

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アーカンサイト(針銀鉱)の色

黒、灰色、銀色があります。

アーカンサイト(針銀鉱)の光沢

金属光沢

💎参考記事 

金属や石の印象を左右する7つの「光沢」

アーカンサイト(針銀鉱)の石言葉

アーカンサイト(針銀鉱)自体の石言葉は無いようです。

銀の石言葉は

・純粋

・浄化

・魔除け、厄除け

・冷静な判断力、直感力の向上

です。

アーカンサイト(針銀鉱)誕生日石

アーカンサイト(針銀鉱)は「366日宝石図鑑」で1/6の誕生日石に選ばれました。

アーカンサイトを初めて記載したグスタフ・アドルフ・ケンゴット教授は

1818年1月6日生まれです。

アーカンサイト(針銀鉱)の産地

アーカンサイト(針銀鉱)は日本を含む世界中の2100箇所で発見されています。

主産地は

・チェコ🇨🇿

・ドイツ🇩🇪

・メキシコ🇲🇽

・オーストラリア🇦🇺

です。

チェコのヨアヒム地区の様子

ドイツとの国境に近いヨアヒム(ヤーヒモフ地区)は16世紀には銀が発見され貨幣が作られました。

貨幣は「ヨアヒムターラー」と呼ばれ、やがて「ターラー」や「ダラー」となり「ドル💲」の語源となりました。

マリーキュリーさんがヨアヒムで発掘された閃ウラン鉱からラジウム元素を発見したことでも知られます。

博物館  この写真はWikiからお借りしました





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