【クリソコラ】とクリソコラにクォーツが浸透した【ジェムシリカ】
クリソコラにクォーツが浸透した「ジェムシリカ

クリソコラについて

クリソコラは地球や孔雀のように青や緑や茶色が入りくみ、様々な表情を見せてくれる石です。

クリソコラは日本ではまだあまり知られていませんがアメリカでは大人気で、

特に天然でクリソコラにクォーツが浸透してできたジェムシリカは希少でコレクターが多いことで知られています。

クリソコラ

クリソコラの名前の由来

クリソコラの名前の由来は、ギリシャ語の

chyso (クリソ)」(という意味)と

kolla (コラ)」(蝋やにかわ等、接着剤という意味)

が合わさって出来た言葉だと言われています。

クリソコラは金色ではなく金も含まれていません。

しかしクリソコラ

・銅の鉱石中に含まれる金を取り出すときに使われていた

・金をハンダ付けする際に用いられていた

という説があります。

そのため、クリソコラは「金を引き寄せる石」と言われ、紀元前から幸運や繁栄をもたらせてくれると考えられてきました。

はる
クリソ」が付く石は他に
クリソプレーズ
クリソベリル
があります。

孔雀のような色の珪酸塩鉱物なので

和名は珪孔雀石(ケイクジャクセキ)です。

クリソコラ

クリソコラの成分

クリソコラ銅鉱山の周辺地域で見つかる珪酸塩鉱物です。

マラカイトアズライトなどと共に発見されることが多く(共生している)、見た目もマラカイトに似ていますが

マラカイトは炭酸塩鉱物

クリソコラは珪酸塩鉱物

ですので成分が違います。

クリソコラの化学式は(Cu,Al)2H2Si2O5(OH)4・nH2O とされていますが、この化学組織には疑義を唱える人もいて、今後少し変わるかもしれません。

クリソコラマラカイトの見た目が似ているのは共に発色が銅の酸化による物だからです。

💎参考記事 マラカイトとアズライト

 

クリソコラの硬度

モース硬度 2〜3

クリソコラは多孔質でそのままではカットすることも研磨することも困難なため一般的には樹脂を染み込ませてから加工されます。

古代ギリシャ人やローマ人は金属にはめ込んだり、表面に直接刻印を施すなどしてアクセサリーを作り楽しんでいたようです。

クリソコラの特徴として

他の鉱物(マラカイトアズライトスモーキークォーツなど)とくっつきやすいので、それらと混ざると硬度は強化されます。

💎参考記事

石の硬度を表す「モース硬度」

特に人気のジェムシリカ

ジェムシリカ

ジェムシリカクリソコラに年月を重ねクォーツが染み込んで珪化した物です。

硬度は6〜7になり加工しやすくなります。

見た目も、一般的なクリソコラが不透明なのに対し、半透明のものもあります。

ジェムシリカというのは通称で、

正式名称は「シリシファイド・クリソコラ(珪化されたクリソコラ)」です。

アメリカのアリゾナ州とペルーやインドネシアの限られた地域でしか産出されない希少石です。

クリソコラの光沢

クリソコラ

・樹脂光沢

・ガラス光沢

💎参考記事

 金属や石の印象を左右する7つの「光沢」 

クリソコラの石言葉

・安眠

・繁栄

・幸運

・心の癒し

・子宝

・知性美

クリソコラ 誕生日石

・1/4

・4/4

💎参考記事

12ヶ月の誕生石と366日の誕生日石」 

クリソコラの主な産地

・ロシア 🇷🇺

・メキシコ 🇲🇽

・ペルー 🇵🇪

・アメリカ 🇺🇸

・インドネシア 🇮🇩

・日本 🇯🇵

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コメント一覧
  1. 才色健躾 より:

    この度のクリソコラの特徴の一つに器の修復に用いる金継ぎの様な…
    特に驚きましたのは”ハンダ付け”に用いる事です。
    またモース硬度の低い事から樹脂を浸透させ加工しやすくする…不思議な鉱石です。
    マラカイト、アズライトなど成分の異なる鉱石と”共生”することも驚きます
    産出国には日本も…何方の鉱山なにでしょう気に為りますね。

    • harusan0112 より:

      ありがとうございます。
      金色でもないこの石の名称がクリソコラになっている理由を考えて、ハンダ付けをしていたのではないかと言われているのです。共生する鉱物ですから、可能性はありますね。
      その他に金とクリソコラが見つかった周辺の銅を混ぜると金が増えた!と思われていた
      という楽しい説もあります。
      共生することも驚きですが、銅鉱床で採れるマラカイトととても似ていて一緒に採れることが多いのに片や珪酸塩鉱物、かたや炭酸水酸化銅なのも驚きですね。
      日本では神岡でも採れるようですが飛鳥時代や平安時代には山口県の長登銅山からマラカイト、アズライト、クリソコラも産出されていたということがわかっています。
      ちなみに奈良の大仏の銅はこの長登銅山の銅だといわれています。

  2. Yoshi より:

    金を呼ぶとは、縁起が良い。是非たくさん (屮゜Д゜)屮カモーン

    ・・・コホン(^◇^;)

    青に緑で、お写真1枚目のこれがまんまるの球だったら、なんだか地球みたいです。
    (銅イオンが絡むとこの色になる、そういうのを知ってたら高校化学の無機とかとても楽しめただろうなって。)
    とても柔らかいんですね。こんなふうに、加工する補強?として樹脂を加えるもの・そんな場合があるんだ。。とても勉強になります。

    • harusan0112 より:

      ありがとうございます。
      クリソコラ、素敵なお名前ですよね。
      銅イオンが絡むとトルコ石(銅と鉄)やマラカイトのような緑色になることがあります。
      いわゆる緑青なんですけどね。笑
      樹脂を染み込ませて加工するものは多いです。
      ラピスラズリやカルサイトやロードクロサイトのブレスレットにしている方は多いと思いますが、樹脂加工が施されていると思います。
      プラスチックと言わずに樹脂というあたりがプライドを感じますね。笑

  3. さゆ より:

    クリソコラは、印象が強い石で、やさしい色が好きな人よりは、はっきりした色が好きな人向けですね。
    金ではないけど、金を引き寄せる力がある石と思われているのは、面白いです。手元に持ちたいです。
    クリソプレーズのクリソもクリソベリルのクリソも金という意味ですが、クリソプレーズは緑色で、クリソベリルは、金以外のいろいろな色。
    この2つも金を引き寄せる力があると思われているから名前になったのかしら?
    ジェムシリカ、一番上の写真は、きれいにカットしたものですね。
    カットするときれいですね。

    • harusan0112 より:

      ありがとうございます。
      はっきりした色のクリソコラがアメリカで人気なのはわかる気がしますね。
      トルコ石や青いサファイアも大好きな国民ですからね。
      クリソベリルは金色のベリルだと思われたようです。
      その後ベリルでないことがわかったのですが、、、。
      クリソプレーズは黄色っぽい部分があるので、金のネギという意味。
      ジェムシリカはカボションカットをされることが多いようです。

  4. まいこ より:

    クリツコラはとても素敵な石ですね
    そして頭から離れないマラカイトととアズライトと共生できるなんて素晴らしいですね。

    • harusan0112 より:

      ありがとうございます。
      マラカイトとアズライトと共生。
      岩絵具を使う画家さんにピッタリの石ですね。笑

  5. ミカリン より:

    この石の色合い大好きです。硬度的に、ジェムシリカを加工してペンダントにすれば素敵ですね❣️和名も孔雀という言葉が入り素敵ですね!今度探してみたいと思います

    • harusan0112 より:

      ありがとうございます
      ジェムシリカは爽やかなトルコ石のようでいいですね!
      孔雀のような華やかさがあり、品もいいですね。

  6. みゆき より:

    クリソコラ(珪孔雀石)の石言葉が、1月と4月で異なるのも興味深いです。モース硬度が低いことから、樹脂加工されてるのは→綺麗なこの石を是非とも身近に置きたい願望の表れだと思います。
    ジェムシリカも年月を重ねクリソコラが珪化することで、加工し易くなったとは、大人気の理由もうかがえます!不透明なクリソコラも面白いけど、半透明なジェムシリカもいいですね❣️

    • harusan0112 より:

      ありがとうございます
      同じ鉱物が複数の誕生日石に選ばれている場合は石言葉を変えているようですね
      作者の方のその日に対する思いがあるようです。
      このジェムシリカいいですよね!
      クリソプレーズにも似ていますが、つるんとしたトルコ石のようでもあって魅力的です。

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