【イエローダイヤモンド】(金剛石)鮮やかなカナリア色が高価!
ティファニー展に展示されていたイエローダイヤモンドのブローチ

イエローダイヤモンドとは、結晶の中に取り込まれた微量の窒素によって黄色く色づいた、天然のファンシーカラーダイヤモンドです。

一般的な無色透明のダイヤモンドにもわずかな黄色味が含まれますが、イエローダイヤモンドはもっと濃い色の黄色で、色が濃いほど評価が高くなります

イエローダイヤモンドについて

ダイヤモンドが結晶化する過程で、炭素原子の中に微量の窒素原子が入り込むと、

窒素が青色系の光を吸収するため、私たちの目には鮮やかな黄色として映ります。

この写真はWikiからお借りしました

グレードが低いダイアモンドとイエローダイヤモンドの違い

一般的なダイヤモンドの価値は以下の4つのCで決められています。

・内包物 (clarity)

・カット (cut)

・カラット (carat)

と他に

・色 (color) です。

無色が最高とされ、黄味が強いとグレードが低いと評価されます。

ただし、Zカラーを超えると「ファンシーイエローダイヤモンド」と呼ばれ、(クラリティー・カット・カラット)が同じなら色が濃くなるほど評価が高くなります。

イエローダイヤモンドの種類

イエローダイヤモンドは色の濃さから

フェイントイエローベリーライトイエローライトイエロー

ファンシーライトファンシーファンシーダークファンシーディープファンシーインテンスファンシービビッドに分類されます。

フェイントイエローベリーライトイエローライトイエローは一般的なダイヤモンドの低いグレードのもので

ファンシーがつくものがファンシーダイヤモンドが「ファンシーカラー」として評価されます。

さらに特に色鮮やかで美しいものは、鳥のカナリアのような色を呈することから

カナリーイエロー」や「カナリーダイヤモンド」と呼ばれます。

イエローダイヤモンドの成分

ダイヤモンドは炭素のみからなる鉱物です。

化学組織は

C (炭素)

です。

炭素原子の中に微量の窒素原子が入り込むとイエローダイアモンドになります。

窒素原子の量が多いと黄色の濃くなります。

イエローダイヤモンドの結晶系

結晶系は立方晶系です。

イエローダイヤモンドの硬度

モース硬度 10

💎参考記事 

石の硬度を表す「モース硬度」

イエローダイヤモンドの劈開性

四方向に完全!

💎参考記事

鉱物の割れ方「劈開」ダイヤモンドは傷がつきにくいけれど割れやすい?

イエローダイヤモンドの靭性(衝撃に対する強さ)

イエローダイヤモンドはガラスや水晶と同等から、やや強い靭性です。

決して割れにくくないので大切に扱いましょう💎

イエローダイヤモンドの光沢

金剛光沢

💎参考記事 

金属や石の印象を左右する7つの「光沢」 

カラーダイヤモンド

天然に色がついたダイヤモンドで、宝石市場において非常に珍重されています。

わずかな黄色みや茶色みを持つダイヤモンドはランクの低い物として扱われますが、発色の鮮やかなダイヤモンドはファンシーダイヤモンドと呼ばれ、無色のダイヤモンドの何倍も価値があります。

価値が高いダイヤモンド

カラーダイヤモンドにはさまざまな色がありますが、ピンク、ブルー、レッド、グリーン、パープル、バイオレット、オレンジ、イエロー、ブラウン、ブラック、グレー、ホワイトの12色に分けられるとされています。

カラーダイヤモンドのなかでも特に希少価値が高いとされているカラーは、「レッド」「ブルー」、そして「ピンク」です。

カラーダイヤモンドの発色原因

カラー主な発色原因詳細と特徴
ピンク結晶構造の歪み結晶格子が塑性変形(地中の強い圧力による歪み)を起こすことで特定の光を吸収します。
ブルーホウ素(B)の混入結晶内部にホウ素原子が取り込まれることで赤色光を吸収し、青く見えます(半導性も持つ)。
レッド結晶構造の極度な歪みピンクと同じメカニズムですが、構造の歪みがより強烈に生じることで濃密な赤色になります。
グリーン自然の放射線照射地中でウランなどの放射線を受けることで炭素原子が本来の位置から弾き飛ばされ(原子欠陥)、緑色に発色します。
パープル結晶構造の歪み + 水素(H)塑性変形による構造歪みに加え、微量の水素原子が関与していると考えられています。
バイオレット水素(H)の混入パープルより青みが強く、高濃度の水素原子の存在が深く関わっているとされています。
オレンジ窒素(N)の集合構造 + 原子欠陥窒素原子の特定の集まり方(Aセンター等)と結晶欠陥の相互作用によって鮮やかな橙色を生み出します。
イエロー窒素(N)の混入最も一般的な不純物である窒素原子が炭素と置き換わり、青色光を吸収するため黄色に見えます。
ブラウン結晶構造の歪みピンクと同様に地圧による結晶格子の歪み(塑性変形)が原因で、非常に多く産出されます。
ブラックグラファイトや鉄鉱物の内包物微細なグラファイト(石黒)や磁鉄鉱などの暗色鉱物が大量にインクルージョンとして入ることで黒く見えます。
グレー水素(H)または過剰な不純物高濃度の水素混入や、微小なグラファイトインクルージョンが薄く分散することで生じます。
ホワイト微細な乳白色インクルージョンカメレオンやブラックのように色素そのものではなく、超微細なインクルージョンが光を散乱させる(チンダル現象)ことでミルキーな白になります。

イエローダイヤモンドからブルーやグリーンダイヤモンドに

イエローダイヤモンドはカラーダイヤモンドの中では最も量産されるダイヤモンドです。

カラーダイヤモンドの中でも価値が高いブルーダイヤモンドは価格がとても高く、希少なため

天然の黄色や淡い黄色味がかったダイヤモンドは人工放射線照射や高熱高圧処理をすることによってブルーダイヤモンドグリーンダイヤモンドに変える手法が一般的に行われています。

ブルーダイヤモンド

改色処理の仕組み

放射線照射や加熱処理を組み合わせることで、結晶格子内の炭素原子が弾き飛ばされて空孔ができます。

この構造変化によって赤〜オレンジの光が吸収されるようになり石がグリーンからブルーに変化します。

市場に流通している、殆どのグリーンダイヤモンドやブルーダイヤモンドはイエローダイヤモンドを改色処理されたものだそうです。

グリーンダイヤモンド

イエローダイヤモンドの石言葉

イエローダイヤモンドの石言葉は

・自信

・神々しさ

・富

・希望

です。

イエローダイヤモンド 誕生日石

イエローダイヤモンドは「366日宝石図鑑」で11/3の誕生日石になりました。

イエローダイヤモンドの発色原因である窒素を発見した

スコットランドの化学者ダニエル・ラザフォード

1749年11月3日生まれです。

イエローダイヤモンドの主な産地

イエローダイヤモンドの主な産地は

・南アフリカ🇿🇦

・オーストラリア🇦🇺

・カナダ

です。

ティファニー展に展示されていたイエローダイヤモンド

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