(116)『古事記』日本神話タロット剱ノ7 服従しない者どもの「暗躍」

剱ノ漆(ソード7) 「暗躍」

これまでのあらすじ

熊曽征伐出雲征伐を終えたばかりの日本武尊(ヤマトタケル)に、景行天皇東征に行くよう命じました。

日本武尊伊勢にいる叔母の倭比売(ヤマトヒメ)の所に行き、

日本武尊
父は私を死ねばいいと思っている。

と言って泣きました。

倭比売日本武尊草薙の剣(アメノムラクモ)とを渡します。

「古事記」での東征のはじまり

日本武尊尾張国に行き、尾張の国造の先祖である「美夜受比売(ミヤズヒメ)」の家にお入りになりました。

そして美夜受比売と結婚しようとお思いになりましたが、都に戻る時に結婚しようとお思いになって、結婚の約束をして東国に行き、ことごとく山河の荒々しい神と服従しない者どもを、言葉で手懐け平定されました。

相模国に行かれた時には国造が偽って

相模国造
この野の中に大きな沼があります。
この沼の中にひどく強暴な神が住んでいます。

と言いました。

日本神話タロット 極参 剱ノ漆 (ソード7) 「暗躍」

剱ノ漆 (ソード7)の意味

正位置

盗難、現実逃避、横道にそれる、欺く、責任回避

逆位置

謝罪、信頼の回復、客観的な判断

解説文写し

猛威を振るっていたヤマトタケルを疎ましく思った者達が、ヤマトタケルを殺すための計画を練っています。

武器を盗み力を削いだあと、沼の調査と嘘をついて蛮族をけしかけました。

しかしヤマトタケルの力は凄まじく、物ともしませんでした。

参考記事

日本神話タロット「極参」

はるさん的補足 日本神話に出てくる剣

日本武尊倭比売草薙の剣(アメノムラクモ)を授かりました。

このように古事記にはアイテムとしてが度々登場して来たので、おさらいをしましょう。

天沼矛(アメノヌボコ)

天地開闢の時、伊耶那岐命(イザナギ)伊邪那美(イザナミ)が使った鉾

天瓊を以て滄海を探るの図(小林永濯・画、明治時代

天之尾羽張(アメノヲハバリ)

伊邪那美迦具土神(カグツチ)を出産したことで亡くなり、それを怒った伊耶那岐が息子である迦具土の首をはねるために使った剣

十束の剣(日本書紀では「蛇麁正(オロチノアラマサ」)

須佐之男(スサノオ)ヤマタノオロチを切った時に使った剣

ヤマタノオロチと戦うスサノオ

大量(オオハカリ) 別名、神度剣(カンドノツルギ)

阿遅志貴高日子根(アジスキタカヒコネ)天若日子(アメノワカヒコ)の喪屋を切り倒した時の剣。

古事記の時代から日常的に多くの剣が使われていたでしょうけれど、神がかった剣には、このようにカッコいい名前がつけられてます。

この時代の先人達の言葉を作るセンスを感じることができますね。

天地開闢からここまでの記事

これまでの記事はこちらからご覧ください。

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コメント一覧
  1. 才色健躾 より:

    この度は刀剣女子のお方に教えてあげたいお話ですね。
    かの有名な”薙の剣”ですね。
    様々な有名な剣もはるさんの手法”漢字を分解”しますとその意味合いは理解適いますね
    「出る杭は打たれる」いつの時代も”時のお方”は妬かれますね。

    • harusan0112 より:

      ありがとうございます
      刀のお名前を考えた方のセンスが面白いなと思うことがあります。
      コメントにも中二病みたい?だの暴走族みたい?
      という感想が寄せられまして。笑
      でも、その後、三日月宗近とか長船長光とか、言われてみれば中二病的?な名前が多そうですね。
      ヤマトタケルのような輝ける英雄がいたら、嫉妬されますね。
      女好きな景行天皇にとっては、恋の面でも脅威になる存在だったので都に居て欲しくないのでしょうね。

  2. さゆ より:

    ヤマトタケルは、言葉で不服従者を従わせ平定させたとはすごく話術に長じていたのですね。加えて、いかにも征伐を有言実行しそうな雰囲気と強靭な体格がおありだったのでしょう。
    同一の剣でも、蛇麁正、十束剣、草薙剣、天叢雲剣と、神の加護のあるかっこいい剣は、別名もいろいろあるのですね。
    ヤマトタケルが所持するまでに天叢雲剣は、ヤマタノオロチ、スサノオのアマテラスへの献上、ニニギ天下りの話に出てきたことを思い返すことができました。

    • harusan0112 より:

      ありがとうございます♪♪♪
      凄いですね。
      アメノムラクモ、草薙の剣など、名前が変わるから分かりにくいのに、整理できてる!笑
      ヤマトタケルは東征になると、武力を使わないで勝つことを覚えるようですね。
      話術や駆け引きなど。もちろん、戦ったら敵わないだろうな、、、と相手に思わせる体格や風格があったのでしょうね。

  3. Yoshi より:

    言葉で手なずける、話せば分かる、交渉して平和的解決をはかることのできる、そんな手腕もヤマトタケルは持っていたのですね。
    色男で英雄で、でも交渉にもたけている・・・父親であっても疎ましく思うぐらいに色々と「持っていた」というところでしょうか(⌒-⌒; )
    剣についてのまとめ、ありがたいです。いろんな場面でいろんな剣が出てきて、大きな役割役目を果たしますからね。
    剣の名前が中二病っぽい・・・自分がよく言ってるやつですね。

    そういえば&それにしてもヤマトタケルの「俺この戦いから帰ってきたら結婚するんだ」って、元祖「死亡フラグ」だなーって(ご存じですか?「死亡フラグ」)

    • harusan0112 より:

      ありがとうございます♪
      およそヤマトタケルほど、持っていた人はいないのではないでしょうか。
      このような人物と張り合わないといけないと感じるのは哀しいことかもしれません。

      剣の名前をまとめてみると、確かに中二病っぽいですね。日本人に太古より流れる感覚なのでしょうか。

      短期間でもミヤズヒメはヤマトタケルと結婚できて良かったです。
      熱田神宮を建てるなど、素晴らしい女性ですね。
      ヤマトタケルは父や兄には恵まれませんでしたが、叔母と妻には恵まれました。

  4. ミカリン より:

    今回は剣のお話ですね。ヤマトタケルは景行天皇に言われるまま、諸国を征伐に行かされるのですが、常に死と隣り合わせだったのでしょう。勝つことへの不安、でも戦わなくてはならない状況の中、剣は、人智を超えた、妖術的、呪術的な祈りを込められて命名されたのかもしれませんね

    • harusan0112 より:

      ありがとうございます♪
      ヤマトタケルの軍勢は少ないので、常に死と隣り合わせだったでしょうね。
      のんびり出来た時があったのでしょうか。
      おっしゃる通り、剣に守り神としての祈りを込めて命名したように思います。

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