

ジョーハチドーライト(上八洞石)は朝鮮半島北東部の上八洞(現在の北朝鮮 咸鏡北道吉州郡)で1942年に発見された希少な鉱物です。

ジョーハチドーライト(上八洞石)について
ジョーハチドーライト(上八洞石)は日本人鉱物学者の岩瀬栄一と斎藤信房によって初めて記載されたホウ酸塩鉱物です。
北朝鮮でしか発見されていなかったことから、超希少石と思われていましたが、1990年代後半にミャンマーのモゴックで宝石品質の上八洞石が発見され、超希少石から希少石になりました。
ミャンマーのモゴックは最高品質のルビーの産地として有名です。
ジョーハチドーライト(上八洞石)の名前の由来
ジョーハチドーライト(上八洞石)は1942年に北朝鮮で発見されました。
当時、この地域は日本の統治下にあったため、発見地の日本語読みである「上八洞(じょうはちどう)」に基づいて「ジョーハチドーライト」と命名されました。
和名は「上八洞石」です。
ジョーハチドーライト(上八洞石)の成分
ジョーハチドーライト(上八洞石)はカルシウムとアルミニウムを主成分とするホウ酸塩鉱物です。
💎参考記事
「鉱物はどのように分類するか」化学組織から分類する方法と種類
化学組織は
CaAlB₃O₇
と表されます。
日本人鉱物学者の岩瀬栄一と斎藤信房が1942年に発見したジョーハチドーライト(上八洞石)にはナトリウムやフッ素が含まれており、化学組織をH₆Na₂Ca₃Al₄F₅B₆O₂₀ という複雑なものと報告しました。
その後1972年の論文においてナトリウムやフッ素は不純物であったと解釈され、ジョーハチドーライト(上八洞石)自体の理想組織はCaAlB₃O₇ であると提唱されました。
参考
H:水素 Na:ナトリウム Ca:カルシウム
Al:アルミニウム F:フッ素 B:ホウ素
O:酸素
ジョーハチドーライト(上八洞石)の硬度
モース硬度 7.5
💎参考記事
ジョーハチドーライト(上八洞石)の劈開性
劈開はありません
💎参考記事
鉱物の割れ方「劈開」ダイヤモンドは傷がつきにくいけれど割れやすい?
ジョーハチドーライト(上八洞石)の靭性
ジョーハチドーライト(上八洞石)はレアな石のためか、
靭性に関しては「登録なし」となっています。
ジョーハチドーライト(上八洞石)の色
ジョーハチドーライト(上八洞石)は
無色、白色、淡黄色〜オレンジ色、薄緑色です。
ジョーハチドーライト(上八洞石)の光沢
ガラス光沢
💎参考記事
ジョーハチドーライト(上八洞石)には蛍光する物も
ジョーハチドーライト(上八洞石)の中には紫外線ライトを当てると写真下のように青く蛍光を示すものがあります。

全てのジョーハチドーライト(上八洞石)が蛍光を示すわけではなく、無色や淡い色のものが蛍光するそうです。
逆に黄色味が強いものは蛍光が弱いようです。
ジョーハチドーライト(上八洞石)と共生する鉱物
ジョーハチドーライト(上八洞石)はスキャポライト(柱石)やハックマナイト(ハックマン石)などと共生することがあります。
ジョーハチドーライト(上八洞石)の石言葉
ジョーハチドーライト(上八洞石)の石言葉は今のところ無いようです。
ジョーハチドーライト(上八洞石)誕生日石
ジョーハチドーライト(上八洞石)は「366日宝石図鑑」で12/30の誕生日石に選ばれました。
ジョーハチドーライト(上八洞石)の産地
ジョーハチドーライト(上八洞石)の主な産地は
・北朝鮮🇰🇵
・ミャンマー🇲🇲
です。
ジョーハチドーライト(上八洞石)の発見地 北朝鮮咸鏡北道吉州郡
北朝鮮咸鏡北道吉州郡の辺りは長く女真族が居住していたところです。
文禄・慶長の役(1592年〜1598年)のときは加藤清正麾下の兵1500人が在番していました。

最近は軍事衛戍地域に指定され、一般人の立ち入りが禁止されて、各種の軍事実験や核実験が行われていました。



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