【ペイナイト】世界で最も希少な宝石としてギネス認定された希少石
この写真はWikiからお借りしました

ペイナイトは非常に貴重なホウ酸塩鉱物です。

1950年代に新しい宝石であることが判明するまではルビーと誤認されていました。

2005年にはまだ25個しか発見されていなかったので「世界で最も希少な宝石」としてギネスブックに認定されましたが、その後、数千個の新しい標本が見つかり、それほど希少ではなくなりました。

ペイナイトについて

殆どのペイナイトはルビーの産地として有名なミャンマーのモゴック周辺地域でだけ産出されます。ファセット加工可能な材料は依然として極めて不足しています。

ファセット加工とは

宝石の表面に角度の違う多数の切子面(ファセット)を持たせることによって、

光を屈折させ内部から輝いているように見せるカット方法のことです。

ペイナイトの名前の由来

ペイナイトは1950年代にイギリスの鉱物学者であり宝石商でもあった

アーサー・C・D・ペイン氏によってミャンマーで初めて発見されました。

ペイン氏は最初ルビーだと思い、大英自然史博物館に寄贈しました。

大英自然史博物館

しかし博物館の鉱物学者による分析の結果、全く新しい宝石であることが証明され

1957年に新しい鉱物であることが発表されました。

発見者のペイン氏に因み「ペイナイト」と命名されました。

和名はそのまま「ペイン石」です。

ペイナイトの成分

ぺイナイトは

カルシウム・ジルコニウム・アルミニウム・ホウ素・ケイ酸塩を含みます。

化学組織は

CaZrBAl9O18

と表されます。

そこに微量のクロムやバナジウムも含まれており、これがトパーズに似た、ペイナイト特有のオレンジ赤色から茶褐色がかった赤色の要因となっています。

ペイナイトが希少なのは

自然界においてジルコニウムとホウ素が同時に見つかることが極めて稀だからです。

ペイナイトの硬度

モース硬度 8

💎参考記事 

石の硬度を表す「モース硬度」

ペイナイトの劈開性

劈開は不明瞭

💎参考記事

鉱物の割れ方「劈開」ダイヤモンドは傷がつきにくいけれど割れやすい?

ペイナイトの色

ペイナイトは

赤、赤褐色、オレンジがかった赤のものがあります。

ペイナイトの光沢

ガラス光沢

💎参考記事 

金属や石の印象を左右する7つの「光沢」 

ペイナイトの石言葉

ペイナイトの石言葉は

・奇跡

・神秘

・唯一無二

です。

ペイナイト 誕生日石

ペイナイトは「366日宝石図鑑」で6/23の誕生日石に選ばれました。

ペイナイトを発見したイギリスの鉱物学者であり宝石商でもあった

アーサー・C・D・ペイン氏は1901年6月23日生まれです。

ペイナイトの産地

殆どのペイナイトは

ミャンマーのモゴック地域で産出されます。

モゴック鉱山

ミャンマーのモゴック鉱山は最高級のルビー(ピジョンブラッド)の産地として有名です。

モゴックは古くから宝石、特にルビーとサファイアの産地として有名ですが、

スピネルラピスラズリガーネットムーンストーンペリドットクリソベリルなども産出されます。

これらの宝石は、 panning(砂金採りのように皿で すくって選別する方法)、トンネル掘削、手掘りの穴掘りなどによって、おがくず状のマーブル(大理石)の礫層(れきそう:砂利の層)から見つけ出されます。

採掘の機械化はほとんど進んでいません。この礫層は、モゴック変成帯の変成作用を受けた輝石はん岩(大理石)に由来しています。

おまけ ミャンマーの風景

・パガンのパゴダ群

・バガン空港の旅客ターミナルビル

・ヤンゴンの日本人慰霊碑

・ビルマヤブチメドリ




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コメント一覧
  1. ペイナイトは、なかなかファセット加工ができないということですが、丸いカボションカットも適していないのでしょうか?
    また。それはなぜでしょうか?
    ミャンマーのモゴック、宝石の種類はすごく多いですね。手作業もされているのに驚かされます。
    ミャンマーの政治情勢、早く安定するといいです。

    • ありがとうございます
      ペイナイトは今は標本鉱物(透明度が低い・内包物が多いなど宝石として扱えない)が数千個というまだまだ希少石です。
      美しいものは博物館などにあるようですね。
      モゴックはミャンマーの中では裕福な場所ですが、危険も多そうです。
      情勢も鉱山も治安が良くなるといいですね。

  2. ペインさんが発見したからペイン石なんですね。(Pain 痛い感じではなく)
    なんだかすんごい組成式(笑)CaZrBAl9O18
    Zr とB が一緒に現れるのはなかなか稀である、と。
    まだ加工も躊躇われる(?)ぐらいに希少な石、なのですかー。
    というか普段見ている・宝石売り場に並んでいるようなものたちはみんな
    綺麗にカットされていますが、あれはファセット加工というのですね。とても勉強になります(^-^)

    • ありがとうございます。
      苗字を決めたご先祖様はどこか痛くてペインさんっていう名前に決めたのでしょうかね(笑)
      ジルコンとホウ素が同時にはなかなか存在しない、と聞くとホーっと思いますね
      ギネスに載るような希少な石なのでカットする人もマエストロじゃないとできませんね。

  3. この度はモース硬度8に注目しました
    ルビーのモース硬度もかなり高いと以前にお勉強させていただきました
    ペイナイトとルビーの共通項はアルミニウム。
    ルビーの酸化アルミニウムに対しペイナイトはホウ素にてより強固にされているのでしょうか…

    • ありがとうございます!
      ルビーと同じ交渉でできるけれど、カルシウムなどが混入してしまうのですね
      ルビーはもっと硬いのですが、カルシウムなどが入ると傷はつきやすくなりそうですね
      ペイナイトの方がずっとレアなので発見したら嬉しいでしょうけれど、お買い上げ金額はどれほどなのか気になります。

  4. ミャンマーのモゴック鉱山はルビー等宝石の産地として有名なんですね!ペイン氏が最初ルビーだと間違えてたのも納得ですねーペイナイト、2005年に発見されてたのが僅か25個って、それは本当にギネス物です。
    モゴック、手作業でやっても十分元は取れるというか、これだけ希少な物含め色々採掘⛏️していると、まだまだジルコニウムとホウ素の珍しい組み合わせの様な新発見があるかもしれませんね。

    • ありがとうございます
      モゴックはミャンマーの中で富裕な地域です
      ルビーやペイナイトが産出されるということは、これからまだまだ新鉱物が産出される予感がしますね。
      しかもジルコニウムとホウ素が共生する地域は珍しいのであれば、この地独特の鉱物が見つかりそうですね!

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