ズルタナイト(ダイアスポア) 多色性もカラーチェンジも楽しめる石
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ズルタナイト

ズルタナイトダイアスポアの中でトルコ産の品質が高い結晶の流通名です。

ダイアスポアよりもズルタナイトの方が一般的に知られているようなのでこの記事では
ズルタナイト(ダイアスポア)という表記にさせていただきます。

ズルタナイト(ダイアスポア)について

ズルタナイト

ズルタナイト(ダイアスポア)とは

ダイアスポアは1801年ロシアのウラル山脈で発見されました。

その後トルコのアナトリア山脈で高品質なダイアスポアが発見され、ズルタナイトという流通名で販売されるようになりました。

ダイアスポアをジアスポアと読む場合もあります。

ズルタナイト(ダイアスポア)の名前の由来と和名

ズルタナイト(ダイアスポア)は高温加熱するとパチパチと弾け散る性質があります。

鉱物名のダイアスポアは「散乱する」という意味のギリシャ語diasporaからフランスの鉱物学者ルネ・ジュスト・アユイ氏によって命名されました。

はる
アユイ氏は「結晶学の父」と呼ばれる人物で、
アウイナイトはアユイ氏にちなんで命名されました。

アユイ氏は
ダイオプテーズ
アイオライト
も命名しました。

トルコに唯一の鉱床があるズルタナイトは、13世紀末にオスマン帝国を建国した39人のスルタンにちなんでムラト・アクギュン氏によって命名されました。

ズルタナイト(ダイアスポア)の成分

ズルタナイト

ズルタナイト(ダイアスポア)は含水アルミニウム鉱物の一つで

化学式は AlO(OH)

ダイアスポアはアルミニウム鉱石であるボーキサイトに含まれる鉱物です。

また、ダイアスポアはセラミックの原料ともなります。

ズルタナイト(ダイアスポア)の色

コニャック、緑、ピンク、赤、黄色

ズルタナイト(ダイアスポア)の特徴①多色性

ズルタナイト(ダイアスポア)は多色性をもつ宝石です。

宝石の多色性とは

光源とは関係なく、異なる角度から見たときに色が変化して見える性質のことです。

有色の複屈折性鉱物がもつ性質の一つと言われています。

はる
多色性を持つ宝石には他に
アンダリュサイト
タンザナイト
シリマナイト
クンツァイト
アイオライト

などがあります。

ズルタナイト(ダイアスポア)の特徴②カラーチェンジ

ズルタナイトは光源によって見え方が変わる「カラーチェンジ」の性質も持っています。

ズルタナイトは

自然光や蛍光灯の下ではピンクに見えていた石が、

紫外線ライトや白熱灯の下で緑色に見えるなど変化を楽しむことができます。

ズルタナイトがカラーチェンジするのはマンガンが不純物として含まれるからだと言われています。

はる
紫外線ライトでカラーチェンジをする石は他に
アレキサンドライト
カラーチェンジガーネット
ルビー
ハイアライトオパール

などがあります。

ズルタナイト(ダイアスポア)の硬度

モース硬度 6.5〜7

💎参考記事

石の硬度を表す「モース硬度」

モース硬度というのは傷つきやすさを表す指標です。

ズルタナイト(ダイアスポア)はモース硬度は高いのですが、割れやすくて宝石としてカットするのが難しい鉱物です。

ズルタナイト(ダイアスポア)の光沢

ズルタナイト

ガラス光沢

💎参考記事 

金属や石の印象を左右する7つの「光沢」 

ズルタナイト(ダイアスポア)の石言葉

ズルタナイト

・自己実現

・知性

・臨機応変

・境界線

ズルタナイト(ダイアスポア) 誕生日石

6/4

💎参考記事

12ヶ月の誕生石と366日の誕生日石

ズルタナイト(ダイアスポア)の主な産地

ズルタナイト

ズルタナイト

・トルコ

ダイアスポア

・アメリカ🇺🇸

・ロシア🇷🇺

・ノルウェー🇳🇴

・スウェーデン🇸🇪

・日本でも岡山県、広島県で見つかっています。

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