【ダイオプテーズ】エメラルドに似て美しいけれど、脆い鉱物

ダイオプテーズ

エメラルドとまちがわれていたダイオプテーズ

ダイオプテーズは深い緑色が印象的な鉱物です。

1785年にカザフスタンの銅山で発見されました。

その時はエメラルドだと思われてロシア皇帝に献上されたこともあったそうですが

その後フランスの鉱物学者アユイダイオプテーズを透かして見ると内部に完全な劈開が見えたことから、

エメラルドとは違う石だということがわかりました。

劈開は大まかに「完全」「明瞭」「不明瞭」「なし」に分類されます。

エメラルド劈開は不明瞭です。)

アユイ氏

ギリシャ語の 

dia 通す

opazein 見える

を組み合わせて

dioptase (光を通してよく見える)と名付けました。

💎参考記事

 

ダイオプテーズについて

ダイオプテーズ銅鉱脈の酸化帯で生成される

銅を含む珪酸塩鉱物

化学組織はCuSiO3·H2O です。

和名は翠銅鉱(スイドウコウ)

ダイオプテーズの翠色は銅が酸化した物なので、色はマラカイトに似ていますね。

エメラルドの発色原因はクロムによるものです。)

はる
ちなみに元素クロムを命名したのは、アユイ氏です。
さらにアユイ氏アウイナイトを発見、名前の由来になりました!

ダイオプテーズの硬度

モース硬度 5

💎参考記事

石の硬度を表す「モース硬度」

ダイオプテーズの原石とルース

モース硬度は傷が付きやすいかどうかを示したものです。

モース硬度の5はそれほど弱いわけではないのですが、

前述したように、劈開があるので脆く割れやすい鉱物です。

小さい結晶で見つかる物が多く、カッティングや加工が難しいとされています。

上の写真は宝石展 (2022年)に展示されていた原石とルースです。

写りが悪くて悲しいのですが珍しいダイオプテーズのルースを見ることができました。

ダイオプテーズの光沢

ガラス光沢

💎参考記事 

金属や石の印象を左右する7つの「光沢」

ダイオプテーズの石言葉

・再会

・安定

ダイオプテーズ 誕生日石

9/17

💎参考記事

12ヶ月の誕生石と366日の誕生日石」 

ダイオプテーズの主な産地

・ロシア 🇷🇺

・カザフスタン 🇰🇿

・コンゴ 🇨🇩

・ナミビア 🇳🇦

・イラン 🇮🇷

・アメリカ 🇺🇸

・チリ 🇨🇱

・アルゼンチン 🇦🇷

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