【レッドジャスパー】(赤碧玉) 古代から祭祀などに使われてきた鉱物
レッドジャスパー

レッドジャスパーについて

レッドジャスパージャスパーの一種です。

ジャスパーとはカルセドニー(玉髄・多結晶のクォーツ)グループの一つ

カルセドニーはクォーツの微細な結晶が集まり固まることでできるので、主に半透明から不透明です。

ジャスパーは酸化鉄や水酸化鉄が不純物として混入した不透明のカルセドニーのこと。

ブラッドストーンジャスパーの仲間です。

ジャスパーの和名は碧玉(ヘキギョク・緑色の美しい石という意味)。

レッドジャスパー赤碧玉(セキヘキギョク)と呼ばれます。

はる
日本では出雲などの勾玉にジャスパーが使われていたので碧玉と名付けられたようです。

レッドジャスパーも同じ石だとわかったのですが、「赤い緑色の石」と呼ばれるのは面白いですね
古墳から出土したヒスイジャスパーカルセドニー製の勾玉 (國學院大学博物館)

生産地の一つ、佐渡島では「赤玉石」と呼ぶこともあります。

レッドジャスパーの成分

レッドジャスパー

レッドジャスパーの濃厚な赤色は、鉱物の中に含まれる不純物

ヘマタイトが酸化したものです。

💎ヘマタイトについて

 

レッドジャスパーは不純物が20%以上と多いため不透明で、縞や網目模様などさまざまな表情を見せます。

主成分はカルセドニー(ジャスパー)なのでクォーツと同じくケイ酸化鉱物

化学組織は SiO2 二酸化ケイ素です。

レッドジャスパーの硬度

モース硬度 7

💎参考記事

石の硬度を表す「モース硬度」

レッドジャスパーの光沢

ガラス光沢

💎参考記事

金属や石の印象を左右する7つの「光沢」

レッドジャスパーの石言葉

レッドジャスパー

・情熱

・自己制御

・肉体と精神の調和

レッドジャスパー 誕生日石

2/9

💎参考記事

12ヶ月の誕生石と366日の誕生日石

レッドジャスパーのこぼればなし

レッドジャスパーは比較的採掘しやすく、量産される鉱物です。

そのため、古代より世界中で使われてきました。

日本でも勾玉や管玉に使われてきましたし、

インカ帝国では雨乞いなどの祭祀に使われていたそうです。

ジャスパーの見た目が「血や肉」を連想させることもあり、

古代エジプトでも埋葬にレッドジャスパーを用いていたと「死者の書」に記されています。

 マヤ文明最盛期の妃 「赤の女王」の胸元にはレッドジャスパーも使われています

レッドジャスパーの主な産地

・インド🇮🇳

・ベネズエラ🇻🇪

・日本🇯🇵 佐渡島、青森県など

・南アフリカ共和国🇿🇦

・エジプト🇪🇬

・インドネシア🇮🇩

・オーストラリア🇦🇺

・中国

・ブラジル🇧🇷

・ウルグアイ🇺🇾

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