

手前の2つが新潟県糸魚川市で発見されたラピスラズリ
国産ラピスラズリ発見!
2026年2月、私たち石オタ好きにとって大きなニュースが飛び込んできました。
独立行政法人国立科学博物館(館長:篠田謙一) の松原聰(国立科学博物館名誉研究員)らが新潟県糸魚川市内の姫川支流で発見された青い石がラピスラズリであることを突き止めたというものです。
今まで「日本産は無い」とされてきたラピスラズリが国産であることが証明されたというのは驚きでした。
もちろん国内の産出確認は初めてです!
その国産ラピスラズリが茨城県つくば市にある「実験植物園」に展示されていると聞いたので友人と見に行ってきました。
国立科学博物館筑波実験植物園

実験植物園の正式名称は「国立科学博物館筑波実験植物園」です。
上野にある国立科学博物館の1研究部門として、日本の先駆的な植物の研究を行う研究機関の1つであり、一般向けの教育を提供する機関でもあります。
国内外の温帯や熱帯の植物を展示したり、野生絶滅危惧種を保護したりしている、東京ドーム3個分の広さを誇る植物園です。

国産ラピスラズリの展示
植物園だからでしょうか?
とてもとても行きにくい奥の方にある「自然史標本棟1階見学スペース」に
ひっそりと「日本産ラピスラズリ」は展示されていました。
植物園のエントランスにある地図や掲示板にもラピスラズリの展示情報は書かれておらず、
「本当に展示されているのだろうか?」と半信半疑のまま到着し、重い扉を開けると
ようやく展示を発見!
国産初のラピスラズリ大発見なのに、とても慎ましい展示です。

この石が国立科学博物館に持ち込まれた経緯
2名の方が長年趣味として糸魚川の岩石(主に翡翠)を収集していました。
両氏が亡くなられた後、それぞれが収集された岩石は、翡翠などを扱う小滝物産(代表:伊藤加奈子氏)がまとめて引き取りましたが、その中に青い石があったため、
国立科学博物館において化学組成分析とX線解析を行ったところ、ラピスラズリであることが判明しました。
国産であると判明した理由
ラピスラズリは正倉院にも展示されている馴染みのある鉱物ですが、ほとんどがアフガニスタンなどからの輸入品とされてきました。
しかし、今回が化学組成分析とエックス線解析を実施したところ、外国産にはない鉱物の組み合わせが確認されました。
持ち込まれた石には珪灰石や灰礬石榴石(かいばんざくろいし・グロッシュラーガーネット)を伴っており、姫川などの河床や海岸で見られる翡翠と同様に、蛇紋岩メランジュ中の岩塊(ブロック)として産出したものと推察されることから「国産である」と判明しました。
これまでも青い石が見つかることはありましたが、別の鉱物と誤認されたり、他から持ち込まれた転石とみなされたりして見逃されてきたかもしれません。
何気なく拾ってきてコレクションしている石があったら、調べてみるともしかすると「とんでもないお宝」かもしれません。

アフガニスタン産よりもかなり青色が薄いですが、ラピスラズリです!
ラピスラズリは「人類最初の宝石」とも呼ばれ、世界的に大人気の石。
ラピスラズリを原料とした岩絵具は「ウルトラマリン」と呼ばれ、フェルメールらが
「金より高い価格」で買い求めていました。
国産ラピスラズリの発見は採掘が好きな人や川遊びが好きな人にとっても夢とロマンが広がるものでしょう!
この「日本初のラピスラズリ」の詳しい研究成果は今年9月に発表されるそうなので続報を待ちましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。
















