タンジェリン・クォーツ

水晶にはたくさんの種類があります

これまで紹介してきただけでも


クリアークォーツ

アメジスト

シトリン

スモーキークォーツ

ローズクォーツ

レモンクォーツ

(レモンクォーツは水晶に硫黄が混入してレモン色になった物です)

アメトリン

黒水晶 (モリオン・カンゴーム)

スコロライト

ミルキークォーツ

などがありますが、多くは二酸化珪素で構成される水晶に何か元素が入り込み変色した物かそれを熱処理した物です。

また、中に何か入ることによって綺麗な模様が生まれる水晶もあります。

例えば

デンドリティッククォーツ

ストロベリークォーツ

ルチルクォーツ

などです。

さらに、何かの金属元素が吹き付くことによって表面に色が着いた水晶もあります

チタニウムクォーツ

エンジェルオーラクォーツ

などです。

「タンジェリンクォーツ」は金属元素の鉄(ヘマタイト)が付着し、酸化してオレンジ色になった水晶です。

タンジェリンクォーツ

タンジェリンクォーツ

タンジェリンクォーツの名前の由来と和名

タンジェリンクォーツは見た目が蜜柑のようなオレンジ色なのでタンジェリンクォーツと命名されました。

和名は蜜柑水晶です。

タンジェリンクォーツの成分

タンジェリンクォーツは水晶の表面に皮膜した鉄分が酸化してオレンジ色に発色したクォーツです。

内部は透明のままなので表面の錆びた部分を酸で溶かすと、元の透明な水晶に戻ります。

タンジェリンクォーツの主成分は水晶なので二酸化珪素です。

化学式は SiO2

表面の着色は酸化鉄(Fe2O3)です。

水晶の表面をヘマタイトが薄く覆っていて蜜柑のような鮮やかなオレンジ色に発色します。

(天然の物は最近減っているそうです)

タンジェリンクォーツ

タンジェリンクォーツの硬度

モース硬度 7


💎参考記事

石の硬度を表す「モース硬度」 

タンジェリンクォーツの光沢

ガラス光沢


💎参考記事 

金属や石の印象を左右する7つの「光沢」

タンジェリンクォーツの劈開

劈開性 不明瞭 (なし)

割れにくい鉱物です。 

💎参考記事

鉱物の割れ方「劈開」

タンジェリンクォーツ

タンジェリンクォーツの石言葉

・浄化

・活力

・健康

・循環

タンジェリンクォーツ 誕生日石

タンジェリンクォーツは現在の誕生日石には選ばれていません。

💎参考記事

12ヶ月の誕生石と366日の誕生日石

タンジェリンクォーツの主な産地

タンジェリンクォーツの主な生産地は

ブラジル🇧🇷

です。

ただし、天然のタンジェリンクォーツの生産量は激減しているそうです

天然の物が欲しい場合は信頼できるお店で、石の内部が透明になっていることを確かめて購入しましょう

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コメント一覧
  1. この度は二価鉄、三価鉄と云われる鉄イオンを含む水晶を熱し本体自体を変色されたものではなく
    付着しました鉄の錆びによる水晶ですね
    その様な事であればこちらの水晶も表面を溶かし熱する事により何かしらの色へと変色しますね
    価値としては熱処理されたもの、酸化されたもの…市場の相場の甲乙は如何ほどなのでしょうか…。

    • ありがとうございます♪
      面白い水晶ですよね表面を溶かしてしまうと変色したり、溶けて剥げ落ちてしまうと普通の水晶になってしまいますね
      タンジェリンクォーツは熱処理は出来ないと思いますが、天然の酸化鉄による発色の物もあまり高価な石ではありません
      一番下の写真は売り物でしたが500円玉くらいの直径で、1500円ほどでした

  2. もともと透明で、色々混入しやすくて、熱処理も出来るので、クオーツの種類は豊富になるのですね。
    錆は酸で溶かせるのですね。知らなかったです。何かの役に立ちそう。
    タンジェリンクオーツは一つの石で、色が均一でないところがすてきです。

    • ありがとうございます
      地球の内部でマグマなどが活発に動いたり噴火したり、、、水晶はたくさん生成されるので中に色々混入したり吹き着いたりするのでしょうね
      ものすごい時間をかけて、、、
      色が均一でないのも天然ならではの証なのでしょうね!

  3. 初めまして。
    ピンクタルクを調べていたらこちらに辿り着きました。
    ブレスレットでピンクタルクを手に入れたのですが、調べるとアスベストの文字が…。
    天然石で持っていることではどういう対処をすれば良いのか一切出てなくて、
    柔らかい石だし産地もわからないしアスベストが入っているのかも分からない、
    ちょっと泣きそうです。
    今は密閉しておいてます。

    • 初めまして
      コメントありがとうございます
      ピンクタルクかわいいですよね
      モース硬度1の傷つきやすいタルクをブレスレットにしているということは周りに樹脂加工をしているのではないでしょうか
      だとしたら割れることはあまりないかもしれません
      タルク自体の成分にはアスベストは入っていませんが、タルクとアスベストの鉱脈が近いのでアスベストが混入していることがあるようです
      アスベストも繊維を吸い込むと肺に残り発がん性物質になることがありますが、ブレスレットを削るなどしない限り、危険は少ないと思います
      (私が学生のころは理科の実験でもアスベスト金網を使ったり、校舎の壁にアスベストが入っていました)
      強くぶつけたりしなければ、あまり心配しなくても大丈夫ではないでしょうか
      ちなみにタイガーアイに入っているクロシドライトの方が危険性が強いと言われています
      でも、タイガーアイも削ってみたりしなければ大丈夫だと思われているようですね

      • 匿名様、返信ありがとうございます。

        可愛いんですが、やっぱり傷つきやすいとの事でつけるのはやめておこうかなと。
        サイトによってはピンクタルクにも入ってるとかかなりグレーゾーンなので、心配しながらつけるのも違いますし。
        タイガーアイも持っていますが、あれはクオーツで固められているので削らない限り大丈夫とかで、たまに身に付けてます。
        剥き出しじゃないことを祈っております。

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