【ザ ピンク プロミス ダイヤモンド】リカットによって評価上昇!

「ザ ピンク プロミス ダイヤモンド」は 

・大きさは14.93カラット

・色はファンシービビッドピンク

(表の右下)

・クラリティはVVS1

・カットはオーバルカット(楕円)

のダイヤモンド(固有名詞)です。

「ザ ピンク プロミス ダイヤモンド」について

ザ ピンク プロミス ダイヤモンド」は綿密に計画され、カットしたことによってダイヤモンドのグレードが上がったことで知られています。

ザ ピンク プロミス ダイヤモンドはオーストラリアのアーガイル鉱山で採掘されたと伝えられています。

アメリカの宝石商であるスティーブン・シルバー氏がこのピンクダイヤモンドを購入したは2013年6月のことで、元は16.10カラットの「ファンシー・インテンス」ピンクダイヤモンドでした。

スティーブン・シルバー氏はカットの影響で石の一部が色褪せて見えることに気づき

石を磨き直し、より高い色グレードを獲得できる好機と捉え

3年の歳月をかけ熟練の宝石研磨師とともに、超希少な「Type IIa」ピンクダイヤモンドの新たなカット計画を慎重に立案しました。

最大限のカラット数を残しつつ、最も高い色彩を引き出せるようファセット(カット面)を1つずつ丁寧に削り落としていったのです。

この工程は、リカット後に期待通り色グレードが上がらなければ、失われたカラット数によって数百万ドルを失う危険を孕んだ大きな賭けでした。

最終的に、新たなGIA(米国宝石学会)の鑑別書によって、14.93カラットに生まれ変わった「ザ・ピンク・プロミス」ダイヤモンドが「ファンシー・ヴィヴィッド・ピンク」の評価を獲得し、鑑定評価額が大幅に上昇したことが証明されました。

また、この超希少なType IIaのファンシー・ヴィヴィッド・ピンクダイヤモンドは、フローレス(無傷)に次ぐクラリティ(透明度)グレードである「VVS1」と評価されました。

スティーブン・シルバー氏

シリコンバレーを拠点とする宝石学界の専門家、地質学者、ダイヤモンド商、そして慈善家です。

過去35年間にわたり、ダイヤモンドおよび希少カラー宝石のカッティングやジュエリーデザインの専門知識により、ハイエンドの宝石コレクターの間で確固たる評価を確立してきました。

彼は、スミソニアン国立自然史博物館に寄贈した有名な「カリナン・ブルー・ダイヤモンド・ネックレス」をはじめ、歴史的に最も重要なカラー宝石の数々を手掛けてきました。

スミソニアン国立自然史

「ザ・ピンク・プロミス」は、シルバー氏の宝石商としてのキャリアにおける新たな金字塔であり、彼にとってこれまでで最も規模が大きく、最高価値を誇る宝石獲得プロジェクトとなりました。

現在、スティーブン・シルバーはビジネスを統合型の製造・小売事業へと拡大し、カリフォルニア州メンローパークとその周辺に2つの店舗を構え、世界的な影響力を与えています。

ザ ピンク プロミス ダイヤモンド」の名前の由来

より鮮やかに、より濃密にしてみせる」というスティーブン・シルバー氏の約束(プロミス)が見事に結実したリメイク(リカット)であったことから、

この石には「ザ・ピンク・プロミス」という名が冠されました。

「ザ ピンク プロミス ダイヤモンド」の落札価格

スティーブン・シルバー氏によってリカットされ、米国宝石学会(GIA)によって「ファンシー・ヴィヴィッド・ピンク」という称号を得た「ザ ピンク プロミス ダイヤモンド」は

プラチナリングにセットされ、周囲をダイヤモンドで装飾されました。

2017年11月28日に開催されたクリスティーズ香港「マグニフィセント・ジュエル」オークションで

31,861,000ドル(約35億円)で落札されました。

これは10カラットを超えるピンクダイヤモンドとして、1カラットあたりの単価(約213万ドル)で世界最高記録となります。

ピンクダイヤモンドの成分

ダイヤモンドは炭素のみからなる鉱物です。

化学組織は

C (炭素)

です。

ピンクダイヤモンドは結晶格子が塑性変形(地中の強い圧力による歪み)を起こすことで特定の光を吸収します。

ピンクダイヤモンドの結晶系

結晶系は立方(等軸)晶系です。

ピンクダイヤモンドの硬度

モース硬度 10

💎参考記事 

石の硬度を表す「モース硬度」

ピンクダイヤモンドの劈開性

四方向に完全!

💎参考記事

鉱物の割れ方「劈開」ダイヤモンドは傷がつきにくいけれど割れやすい?

ピンクダイヤモンドの靭性(衝撃に対する強さ)

ピンクダイヤモンドはガラスや水晶と同等から、やや強い靭性です。

決して割れにくくないので大切に扱いましょう🩷

ピンクダイヤモンドの光沢

金剛光沢

💎参考記事 

金属や石の印象を左右する7つの「光沢」 

価値が高いダイヤモンド

カラーダイヤモンドにはさまざまな色がありますが、ピンク、ブルー、レッド、グリーン、パープル、バイオレット、オレンジ、イエロー、ブラウン、ブラック、グレー、ホワイトの12色に分けられるとされています。

カラーダイヤモンドのなかでも特に希少価値が高いとされているカラーは、「レッド」「ブルー」、そして「ピンク」です。

カラーダイヤモンドの発色原因

カラー主な発色原因詳細と特徴
ピンク結晶構造の歪み結晶格子が塑性変形(地中の強い圧力による歪み)を起こすことで特定の光を吸収します。
ブルーホウ素(B)の混入結晶内部にホウ素原子が取り込まれることで赤色光を吸収し、青く見えます(半導性も持つ)。
レッド結晶構造の極度な歪みピンクと同じメカニズムですが、構造の歪みがより強烈に生じることで濃密な赤色になります。
グリーン自然の放射線照射地中でウランなどの放射線を受けることで炭素原子が本来の位置から弾き飛ばされ(原子欠陥)、緑色に発色します。
パープル結晶構造の歪み + 水素(H)塑性変形による構造歪みに加え、微量の水素原子が関与していると考えられています。
バイオレット水素(H)の混入パープルより青みが強く、高濃度の水素原子の存在が深く関わっているとされています。
オレンジ窒素(N)の集合構造 + 原子欠陥窒素原子の特定の集まり方(Aセンター等)と結晶欠陥の相互作用によって鮮やかな橙色を生み出します。
イエロー窒素(N)の混入最も一般的な不純物である窒素原子が炭素と置き換わり、青色光を吸収するため黄色に見えます。
ブラウン結晶構造の歪みピンクと同様に地圧による結晶格子の歪み(塑性変形)が原因で、非常に多く産出されます。
ブラックグラファイトや鉄鉱物の内包物微細なグラファイト(石黒)や磁鉄鉱などの暗色鉱物が大量にインクルージョンとして入ることで黒く見えます。
グレー水素(H)または過剰な不純物高濃度の水素混入や、微小なグラファイトインクルージョンが薄く分散することで生じます。
ホワイト微細な乳白色インクルージョン超微細なインクルージョンが光を散乱させる(チンダル現象)ことでミルキーな白になります。

ピンクダイヤモンドの石言葉

ピンクダイヤモンドの石言葉は

・純粋な愛

・完璧な愛

・確固たる愛

・結実した愛

・相思相愛

です。

「ザ ピンク プロミス ダイヤモンド」 誕生日石

「ザ ピンク プロミス ダイヤモンド」は「366日宝石図鑑」で11/28の誕生日石になりました。

ザ ピンク プロミス ダイヤモンドがクリスティーズ香港で落札されたのは

2017年11月28日でした。

ピンクダイヤモンドの主な産地

ピンクダイヤモンドの主な産地は

・オーストラリア

・南アフリカ🇿🇦

・ロシア🇷🇺

・インド🇮🇳

です。

ピンクダイヤモンドで有名なオーストラリアのアーガイル鉱山

ウィンストン・ピンク・レガシーダイヤモンドは南アフリカ共和国で採れたダイヤモンドですが

美しいピンクダイヤモンドが採掘されることで有名な鉱山が西オーストラリアのキンバリー地区にあるアーガイル鉱山です。

アーガイル鉱山の位置

アーガイル鉱山産のピンクダイヤモンドは流通するピンクダイヤモンドの95%を占めていましたが採掘量が減ってしまい採掘コストが見合わなくなってしまったため、2020年に閉山しました。

ピンクダイヤモンドの最大の鉱山が閉山してしまったのでピンクダイヤモンドの希少性はますます高まっています。



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