『アキシナイト』(斧石) 日本でも採れる、結晶が斧の形をした鉱物
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アキシナイト

アキシナイトはかつて大分県の尾平鉱山(現在は閉山)でダンビュライトガーネットと共に採掘されていたこともある鉱物です。

アキシナイトというのは (ガーネットと同じように) 鉱物名ではなくグループ名です。

アキシナイトについて

アキシナイト

アキシナイトの名前の由来と和名

アキシナイトは結晶の形が斧に似ていることからギリシャ語で「斧の石」という意味でaxiniteと命名されました。

英語でも「axe stone」

和名も斧石です。

アキシナイトの種類と成分

アキシナイトはカルシウム、鉄、マンガン、マグネシウムを主成分とする硼珪酸塩鉱物です。

細かく分けると4種類あります。

・鉄が多いフィロアキシナイト(鉄斧石)

・マンガンが多いとマンガンアキシナイト(マンガン斧石)

・マグネシウムが多いとマグネシオアキシナイト(苦土斧石)

・マンガン斧石より更にマンガンが多くカルシウムが少ない物をチンゼナイト(チンゼン斧石)と呼びます。

はる
「チンゼン」は原産地であるスイスのティンツェン市から命名されました。

一般的に流通しているアキシナイトの多くはフェロアキシナイト(鉄斧石)です。

化学式は

Ca2(Mn,Fe)Al2BO3[Si4O12]OH 

と表されます。

アキシナイトの色

フェロアキシナイト(鉄斧石)は一般的に褐色や紫色

マンガンアキシナイト(マンガン斧石)褐紫色

はる
大分県の尾平鉱山で産出されていたアキシナイトは
褐紫色のマンガン斧石でした。

マグネシオアキシナイト(苦土斧石)は青や透明の物が多く、長波紫外線ライトを当てると蛍光します。

チンゼナイト(チンゼン斧石)黄色やオレンジ色です。

その他に灰色やピンクのアキシナイトもあります。

アキシナイトの硬度

モース硬度 6〜7.5

💎参考記事

石の硬度を表す「モース硬度」

アキシナイトの光沢

アキシナイト

ガラス光沢

💎参考記事

金属や石の印象を左右する7つの「光沢」

アキシナイトは多色性がある

アキシナイトは強い多色性があることで知られています。

多色性とは

光源に関わりなく異なる角度から見たときに色が変化して見える性質のことです。

有色の複屈折性鉱物が持つ性質の一つと言われています。

はる
多色性がある宝石は他に
タンザナイト
アイオライト
アンダリュサイト
ズルタナイト
ベニトアイト

など多数あります。

アキシナイトの石言葉

精神的な安定・癒し

アキシナイト 誕生日石

誕生日石には選ばれていません。

💎参考記事

12ヶ月の誕生石と366日の誕生日石 

アキシナイトの人気石「ブルーティント」

アキシナイトの「ブルーティント」

アキシナイトの中で最も人気が高いのは「ブルーティント」とよばれる、ポトリと青いインクを落としたような部分を持つアキシナイトです。

多色性の強いアキシナイトの中でも青色が見える物が宝石として価値が高いそうです。

アキシナイトの主な産地

・メキシコ🇲🇽

・アメリカ🇺🇸

・タンザニア🇹🇿

・フランス🇫🇷

・日本🇯🇵

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