![(124)『古事記』日本神話タロット 剱ノ女王「ミヤズヒメ」](https://i0.wp.com/harusantarott.com/wp-content/uploads/2022/09/ECEA34D9-4B4F-4C46-8011-1F63A581DAA7.jpeg?fit=540%2C304&ssl=1)
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「古事記」に書かれた美夜受比売
美夜受比売(ミヤズヒメ)が最初に登場するのは、日本武尊が東征に行く時です。
日本武尊は尾張国に行った時に国造の娘である美夜受比売と結婚しようと思ったのですが、都に戻る時に結婚しようと思われた。
と書かれています。
そして、次に出てきたのが、約束通り、東征の帰りに結婚する場面です。
せっかく再会し、結婚する場面でしたが、美夜受比売は月経に。
しかし、美夜受比売が「待ちきれなかった」と、歌を詠み結婚。
その後、日本武尊は美夜受比売の元に、東征の際の必勝アイテムだった「草薙の剣( 別名:アメノムラクモ)」を置いて戦いに行き、亡くなってしまいました。
以上が古事記に記述されている美夜受比売の全てです。
「尾張国熱田太神宮縁起」における美夜受比売
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まず、東征に行く途中、日本武尊はとても美しい美夜受比売に夢中になり、互いに離れがたい関係になりました。
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その後、東征から都に帰る途中で約束通り日本武尊が来て結婚するのですが、「尾張国熱田太神宮縁起」にはしばらくの間、とても仲睦まじく共に暮らしたと書かれているようです。
しかし、日本武尊は伊吹山に行かなくてはいけなくなりました。
従者が
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と言ったにも関わらず、美夜受比売に
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と言って草薙の剣を残して伊吹山に行ってしまいました。
その後、日本武尊が亡くなると、美夜受比売は言いつけを通り、独りで床を守り、草薙の剣を奉っていました。
しかし、やがて老いたとき、身近な人々を集め、草薙の剣を鎮守するための社地の選定を諮ります。
ある楓の木があり、自ら炎を発して燃え続け、水田に倒れても炎は消えず、水田もなお熱かったのでその地を熱田と号して、社地に定めたといいいます。
こうして、草薙神剣をご神体とした熱田神宮は創建されました。
日本神話タロット 極参 剱ノ女王(ソードのクイーン)「ミヤズヒメ」
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剱ノ女王(ソードのクイーン) の意味
・正位置
頭脳明晰、不妊、未亡人、上品、品格、洞察力
・逆位置
信頼が揺らぐ、孤独感、批判的、残酷
解説文写し
ヤマトタケルの最期の妻、ミヤズヒメは彼の死後、預かっていた草薙の剣を奉納するために熱田神宮を建立します。
それがこの国を良くするためだと確信していたからこそ、揺るぎない信念を元に尽力します。
また、良くするためには人の意見も聞き入れるため、尊敬と信頼を集めました。
参考記事
はるさん的補足 その後の美夜受比
「日本書紀」によると、日本武尊が亡くなったのは30歳の時だったそうです。
「尾張国熱田太神宮縁起」によると、その時美夜受比売は18歳とされています。
日本武尊との間に子どもはできませんでしたが、尾張の巫女となったとも、尾張の国造の祖先になったとも言われています。
美夜受比売の邸宅は現在の氷上姉子神社付近だったと言われており、熱田神宮創建前に草薙の剣が奉斎されていた場所とされています。
氷上姉子神社は、美夜受比売が96歳で亡くなった時に、日本武尊の子である第14代仲哀天皇(母は美夜受比売ではない)が、美夜受比売の霊を祀るためにを建立したという説があります。
古事記の他の記事
古事記の他の記事はこちらからご覧ください。
上巻(天地開闢から海幸彦山幸彦)
中巻(神武天皇から応神天皇)
下巻(仁徳天皇から推古天皇)