

アーカンサイト(針銀鉱)は人類に古代から銀の原料として重要な役割をきた鉱物です。
古代エジプトやインドでは銀の価値は金よりも高いこともありました。
日本でも北海道の羅臼町と標津町の境付近の植別川(ウベツガワ)遺跡の紀元前300年の墓から日本最古の銀製品が出土しています。

アーカンサイト(針銀鉱)について
アーカンサイト(針銀鉱)は摂氏177度以上になると、同質異像の立方晶系を持つ輝銀鉱になります。
173度以下でアーカンサイト(針銀鉱)で安定します。
アーカンサイト(針銀鉱)の名前の由来

アーカンサイト(針銀鉱)は1855年にボヘミアのオーレ山脈(現在にチェコ共和国カルロヴィ・ヴァリ州)にあるヨアヒム地区で発見されたものがドイツの地質学者グスタフ・アドルフ・ケンゴットによって初めて記載されました。

結晶から、、棘または矢を意味するギリシャ語の「akantha」から棘または矢を意味する「acanthite」と命名されました。
和名は「針銀鉱」です。
アーカンサイト(針銀鉱)の成分
アーカンサイト(針銀鉱)は銀の硫化鉱物です。
💎参考記事
「鉱物はどのように分類するか」化学組織から分類する方法と種類
化学組織は
Ag2S
と表します。
参考
Ag:銀 S:硫黄
アーカンサイト(針銀鉱)の結晶系
結晶系は単斜晶系です。

アーカンサイト(針銀鉱)の共生鉱物

アーカンサイト(針銀鉱)は天然銀、、ステファナイト、アギラライト、ガレナ(方鉛鉱)、チャルコパイライト(黄銅鉱)、スファレライト、カルサイト(方解石)、クォーツ、プルースタイト(淡紅銀鉱)、濃紅銀鉱などと関連して現れます。
アーカンサイト(針銀鉱)の硬度
モース硬度 2〜2.5
💎参考記事

アーカンサイト(針銀鉱)の劈開性
劈開は不明瞭、または無しです。
💎参考記事
鉱物の割れ方「劈開」ダイヤモンドは傷がつきにくいけれど割れやすい?
アーカンサイト(針銀鉱)の靭性
アーカンサイト(針銀鉱)はモース硬度は低いのですが、
ガラスのように衝撃でパキッと割れるものではなく、
鉛やワックスのように切り取る(削る)ことができます。
ハンマーなどで叩いた時に粉々に砕け知ることはなく押し潰されて形が変形します。
そのため「割れにくい」粘り強い鉱物です。

アーカンサイト(針銀鉱)の色
黒、灰色、銀色があります。
アーカンサイト(針銀鉱)の光沢
金属光沢
💎参考記事
アーカンサイト(針銀鉱)の石言葉
アーカンサイト(針銀鉱)自体の石言葉は無いようです。
銀の石言葉は
・純粋
・浄化
・魔除け、厄除け
・冷静な判断力、直感力の向上
です。
アーカンサイト(針銀鉱)誕生日石
アーカンサイト(針銀鉱)は「366日宝石図鑑」で1/6の誕生日石に選ばれました。
アーカンサイトを初めて記載したグスタフ・アドルフ・ケンゴット教授は
1818年1月6日生まれです。
アーカンサイト(針銀鉱)の産地
アーカンサイト(針銀鉱)は日本を含む世界中の2100箇所で発見されています。
主産地は
・チェコ🇨🇿
・ドイツ🇩🇪
・メキシコ🇲🇽
・オーストラリア🇦🇺
です。
チェコのヨアヒム地区の様子
ドイツとの国境に近いヨアヒム(ヤーヒモフ地区)は16世紀には銀が発見され貨幣が作られました。
貨幣は「ヨアヒムターラー」と呼ばれ、やがて「ターラー」や「ダラー」となり「ドル💲」の語源となりました。
マリーキュリーさんがヨアヒムで発掘された閃ウラン鉱からラジウム元素を発見したことでも知られます。
















