【アラナイト】「褐簾石」大文字山でも発見!レアアースの原料
この写真はWikiからお借りしました

アラナイト(褐簾石)はレアアース(希土類元素)を多量に含む、緑簾石グループに属する珪酸塩鉱物です。

レアアース(希土類元素)とは

レアアース(希少類元素)とは、31鉱種あるレアメタル(希少金属)の一種で、特定の性質を持った17種類の元素

スカンジウム(Sc)、イットリウム(Y)の2元素と、ランタノイドと呼ばれる15元素

の総称です。

強力な磁石(電気自動車のモーターや風力発電機)、スマートフォンの液晶画面、LED、高性能レンズ、触媒など、最先端のハイテク製品に不可欠な存在ですが、採掘や精製が困難なので、安定供給の確保が国際的な課題となっています。

アラナイト(褐簾石)について

アラナイト(褐簾石)は弱い放射能を持っています。

日本では1903年に京都大学の比企忠教授らによって発見された日本初の放射性鉱物として知られています。

放射性鉱物は1898年にキュリー夫妻によってラジウムが発見されていましたが

当時は人体への影響はわかっていませんでした。

アラナイト(褐簾石)の名前の由来

アラナイト(褐簾石)は1810年にスコットランドの鉱物学者のトーマス・アラン (1777-1833) により発見され、アラナイト(Allanite)という鉱物名は彼にちなんで命名されました。

和名は緑簾石グループの褐色の鉱物なので「褐簾石」です。

アラナイト(褐簾石)の成分

アラナイト(褐簾石)は花崗岩の副産物として、またペグマタイト中に大きな結晶を作ります。

レアアース(希土類元素)の種類によってアラナイト(褐簾石)は細分化されます。

含まれる最も多いレアアース(希土類元素)はセリウムランタンネオジムイットリウムサマリウムです。

一般的な化学組織は

Ca(Ce, Y,La)FeAl2(SiO4)(Si2O7)O(OH)

と表されます。

参考

Ca:カルシウム Ce:セリウム Y:イットリウム La:ランタン

Fe:鉄 Al:アルミニウム Si:珪素 O:酸素 H:水素

アラナイト(褐簾石)の結晶系

結晶系は
単斜晶系に属します。

アラナイト(褐簾石)の硬度

モース硬度 5.5〜6

💎参考記事 

石の硬度を表す「モース硬度」

アラナイト(褐簾石)の劈開性

劈開は不完全です。

💎参考記事

鉱物の割れ方「劈開」ダイヤモンドは傷がつきにくいけれど割れやすい?

アラナイト(褐簾石)の脆弱性

アラナイト(褐簾石)はとても脆弱(脆い)です。

アラナイト(褐簾石)の色

アラナイト(褐簾石)は褐色や黒色です。

アラナイト(褐簾石)の光沢

アラナイト(褐簾石)は種類が多いので

ガラス光沢、樹脂光沢、亜金属光沢のものがあります。

💎参考記事 

金属や石の印象を左右する7つの「光沢」 

アラナイト(褐簾石)の石言葉

アラナイト(褐簾石)の石言葉は今のところ無いようです。

アラナイト(褐簾石) 誕生日石

アラナイト(褐簾石)は「366日宝石図鑑」で7/17の誕生日石に選ばれました。

アラナイト(褐簾石)を発見したスコットランドの鉱物学者のトーマス・アラン 氏は

1777年7月17日生まれです。

アラナイト(褐簾石)の主な産地

アラナイト(褐簾石)の主な産地は

・ドイツ🇩🇪

・アメリカ🇺🇸

・パキスタン🇵🇰

・日本🇯🇵

です。

現在では

日本各地で発見され、巨晶も珍しくないのですが、大文字山産は結晶が完全で美しいことで知られます。

おまけ 大文字山の風景

「哲学の道」から望む大文字山
大文字焼き






にほんブログ村

コメント一覧
  1. アラナイトの発見された大文字山、五山の送り火だけでなく、ハイキングと絶景も楽しめるのですね。レアアースに思いを巡らせながら、いつか登ってみたいです。

    • ありがとうございます。
      私も大文字焼きしか知りませんでした!
      京都でハイキング、景色も良さそうですね。

  2. お名前や誕生日石指定が発見者のアランさんにちなんだものなのですね。
    弱い放射能を持つ・・過度に恐れたりするものではないかとは思いますが、アクセサリにしたりはダメ!と(笑)
    5年前にキュリー夫人が放射性物質を発見していた、と言うのも勉強になります。まだ人体への影響なんて全くわかっていなかった・・それゆえキュリー夫人は晩年大変な目に遭われたんでした。。(研究に使っていた実験器具・ハサミなんかがいまだに放射線を発するほどだ、と言うのには心底驚かされました)

    こちらはモース硬度はそんなに低くないけど脆い・・なかなか、いろんな要素があるんだなー。。
    あと、昔化学で周期表を見て気になったりした「ランタノイド」がいわゆるレアアースなんだ!と。そういった事も知らんかったです。
    一種類じゃない、組成が特定の一個の元素ではない(セリウムやイットリウムetc)のですね。
    だからと言うのもあるかとは思いますが、それにしても、そもそもの組成・化学式の複雑なこと(笑)

    • ありがとうございます。
      京都の大文字山にピンポイントであるんですね!
      脆いし、放射性物質だし、、、アクセサリーに加工するのはやめておいた方が良さそうですね。
      しかし、放射性物質だとわからなかったというのは悲劇でしたね。
      発見した素晴らしい女性が犠牲になったのは本当に悲劇です。
      このところ、レアアースを含む鉱物がたくさん出てきますが、なかなか覚えられません(泣)

  3. こちらも京の話題ですね。
    微量のレアアースとは云え色々な意味にて驚きます
    日本には花崗岩の地質を保有します産地は沢山ありますように思えます…
    鉱脈も列島を通し延びているようにも思えます
    当地の鉱物山も花崗岩との覚えはあります…
    お写真のような鉱物も展示されていらっしゃるのやも知れません。

    • ありがとうございます。
      おっしゃる通り花崗岩は日本にたくさんあるようです
      でも、アラナイトは大文字山でピンポイントに見つかるようですね!
      放射性物質が発見されたのもまだ最近なんですねー
      地球誕生から46億年
      原子力によって地球が壊れないことを祈ります。

  4. アラナイトの褐色がとても綺麗カンロ飴のようにも舐めたら美味しいそ〜〜〜〜❤️いつも癒されます。はるさんありがと〜〜

    • ありがとうございます。
      大文字山産の鉱物が美しいそうですね。
      そして美味しそう(笑)
      ハイキングしてみたいですね!

  5. 祇園祭、大文字焼き…京都の夏ですねぇ〜それに加え、大文字山には結晶が完全で美しいことで知られるアラナイト(褐簾石)が産出されるんですね。レアアースって、これほど種類が多いと思いませんでした。でもアラナイト、弱い放射能を持っているのなら、取扱いが難しいですね。一般的な化学組織がまた複雑でスゴいですね〜

    • ありがとうございます
      京都の夏、暑そうですが行きたいですね〜
      放射性物質だということですが、キュリー夫人の時に危険性がわかったので日本の研究者は安全性に注意できたようですね
      このような鉱物を成分分析して、さらに活用する、、、化学者や鉱物学者さんってすごいですね!

コメントを残す

関連キーワード
クリスタルの関連記事
おすすめの記事