(82)『日本神話タロット』鏡ノ士「天孫ニニギ」孫を降臨させた理由
「鏡ノ士」カップのナイト

前回までで「 古事記 上巻」に書かれている内容は終了しました。

日本神話タロット」に「 天孫ニニギ 」のカードがあるので、この記事では

・カードの紹介と
・「アマテラス(天照大御神)」が「孫」を地上に送った理由
をいくつかご紹介します。

上巻の記事一覧

「天孫ニニギ」についてのまとめ

・「アマテラス」の孫で天津神(アマツカミ)

・父である「アメノオシホミミ」(アマテラスの子)が地上に降りる準備をしている時に産まれ、代わりに降臨させられた。

・降臨後「コノハナサクヤヒメ(木花佐久夜毗売)」と結婚。
妊娠した「コノハナサクヤヒメ」の不貞を疑う。

・「ホオリ(火遠理命)(山幸彦)」などの父

・容姿が好きではない「イワナガヒメ(石長比売)」との結婚は拒否。
 →天津神にも寿命ができる。

・「古事記」での正式な名前は
天邇岐志国邇岐天津日高日子番能邇邇芸命
(アメニキシクニニキシアマツヒコヒコホノニニギノミコト)」

つまり「天地が豊かに賑わう神」を意味し、降臨の際、稲作をこの地にもたらせたとされている「農業の神

『日本神話タロット 極参』
 鏡ノ士(カップのナイト)

鏡ノ士「天孫ニニギ」の意味

正位置

誠実さ、ロマンティスト、博愛、プロポーズ

逆位置
不誠実、情緒不安定、偽り、空回り

『日本神話タロット 極参』 鏡ノ士(カップのナイト)の解説文(写し)

遠征で満足のいく結果が得られた「ニニギ」は、「コノハナノサクヤヒメ」の元へ急いで帰ります。

ニニギ」は少し思い込みの激しいところがあり、自分の考えに忠実です。

イワナガヒメ」を娶らず、「コノハナノサクヤヒメ」も離れてしまった「ニニギ」は、何も達成することなく死んでしまいます。

人間が短命で終わるのはイワナガヒメの呪いだという解釈もあります。

参考記事

なぜ「産まれたばかりの孫」である「ニニギ」を降臨させたか

なぜ「アマテラス」は御子の「アメノオシホミミ」ではなく、産まれたばかりの孫「ニニギ」を降臨させたのでしょうか

よく知られている説

(赤線は女性天皇)

古事記」の編纂を命じたのは「天武天皇」ですが、成立した(712年)のは「元明天皇。
」の時です

まず、「天武天皇」の妻、「持統天皇」は実子である「草壁皇子」に皇位を継承することを願っていました。

しかし、「草壁皇子」が亡くなってしまいます。

そのため、「草壁皇子」の子である「軽皇子(文武天皇)」に皇位を継がせました。

そして、その次に「元明天皇」(草壁皇子の妻、文武天皇の母)は「文武天皇」の子「聖武天皇」を即位させました。

神話をもって、このような皇位継承のありかたの正当化したというものです

その他の説

日本書紀」では「ニニギ」は産まれたての嬰児として書かれていることから

天孫降臨神話を天皇即位式としての大嘗祭と関連づけ、
大嘗祭において新生児誕生の模擬行為が行われること即応するという説。

・天孫降臨神話を稲穂の信仰と儀礼に由来するものと捉え、
穀霊的天孫の降臨は稲穂の生命力を体現するために嬰児姿として表現されているという「嬰児への信仰説

などがあります。

その他の説もありますが、わたしは、神々の名前や神話の流れから最後の「嬰児への信仰説」という見方が最もしっくりくると思っています。

ニニギ」というと「イワナガヒメ」を好みでないと言って拒否したり「コノハナノサクヤヒメ」の不貞を疑うなどの場面が有名ですが、
農業の神」として長い間信仰の対象になっている事からも
稲穂の生命力を体現する嬰児」を降臨させたという考え方が自然な気がします。

はるさん的補足
「ニニギ」の墓

鹿児島県川内市に可愛山陵(エノヤマノミササギ)という陵があります。

訪れた友人が写真を提供くれました。

明治時代に宮内庁が「ニニギ」を主祭神として祀っていた「新田神社」を「ニニギ」の山陵として治定しました。

これまでに完成している記事

これまでの記事はこちらからご覧ください。

上巻中巻



にほんブログ村

おすすめの記事