「古事記」にも登場する「あずき」

「古事記」

日本人と「あずき」

私たちはいつから「あずき」を 食べていたのでしょうか。

「あずき」は縄文遺跡からも 発見されているそうです。

ということは、 少なくとも、3000年以上前から、 日本人は「あずき」を食べていたことに なります。

「古事記」に衝撃的に登場「あずき」

日本最古の歴史書である 「古事記」によると、

大気都比売神 (オオゲツヒメノカミ)が 須佐男命(スサノオ) に食べ物を求められたので
鼻、口、尻から 色々な食べ物を出して、 さまざまな料理をして差し上げた。

ところが、スサノオは、 その振る舞いをのぞいていて、
汚れたものを 進上してきたな!」 と、怒って、 オオゲツヒメノカミを 殺してしまった

すると、殺された オオゲツヒメノカミの体から、 色々なものが生まれた。

頭から蚕(かいこ)、
目から稲、
耳から粟(あわ)、
鼻からあずき
陰部から麦、
尻から大豆

そして、 神産巣日御祖命 (カンムスビノミオヤノミコト) がこれらを、お取らせになって 種となさった。

と、書かれています。
(「古事記」 上つ巻「蚕と穀物の種」)

スサノオを祭神としている「熊野大社」
体から出てきた、というのは、 衝撃的ですね。

しかし女性の体というのは、 子供を産む神聖なものとされて いたので、 これらの物も、 神聖な体から産まれた神聖なめぐみ とされ、人々は感謝して 食べていたと思われます。

「あずき」の栄養

食物繊維
水溶性と不溶性がバランスよく含まれていて、腸内環境を整えてくれます。
コレステロールを低下させます。

ビタミンB1、B2
エネルギーを効率よく作り出します。
疲労回復にも良いとされていて、疲れにくい体に導いてくれます。
また皮膚の成長を促すので、美肌にしてくれます。

ポリフェノール
抗酸化作用があり、シミ、シワを防ぐ効果があります。

サボニン
利尿効果
むくみの解消に効果的です。

亜鉛、鉄
体内の酸素循環をスムーズにしてくれます。
貧血予防に効果的です。

このように、「あずき」にはたくさんの栄養があり、GI値も低く、 生活習慣病の予防に 大変よい食材ですが、

 砂糖と一緒に取ると、 GI値が一気に上がり、 血糖値が上がりやすい 食材となってしまいます。


また、カロリーも高めなので 食べすぎには注意しましょう。

「あずき」の薬膳的効果効能

むくみ解消
むくみの解消には、「あずき」の煮汁(あずき水)を飲むのが 効果的です。

授乳中の方は、「煮汁」を飲むことによって オッパイの出が良くなる効果が あります。

うみを出して、解毒
皮膚のはれ、赤み、熱感、 疼痛(トウツウ)、うみに効果的です。

ポリフェノールたっぷり、 ダイエットにも最適な「あずき水」

あずき

食材

あずき  50g
水    750cc

作り方

①あずきをフライパンで1〜2分、煎る。
 (えぐみが出ないようにするため。)

②鍋に水と①を入れて、火にかける。
 沸騰したら弱火で30分煮る。

③30分たったら、あずきを濾す。

あずき水
出来上がったら、冷蔵庫で保管して、 2日以内に飲み切りましょう

ダイエットが目的なら、食前に飲むのが 効果的です。

 あずき水には、強い便秘改善効果や 利尿作用があります。
1日5杯までにしましょう。

「ゆであずき」

「あずき水」を作ったら 「ゆであずき」が出来ますね。

「ゆであずき」には、 不溶性の食物繊維が多く含まれていて 腸内環境を整えてくれます。

また、加熱することによって 「あずき」の中のでんぷんが 難消化性でんぷんに変わるので、 腹持ちが良くなります

そして、食欲抑制ホルモンの分泌 を促す成分がふくまれています。

「ゆであずき」を使って

ゆであずき
あずきは砂糖と一緒に食べると GI値が一気に上がるので、 「ゆであずき」をそのまま 使ってみましょう。

「つくね」や「ハンバーグ」に入れるのもオススメです。

今日はカボチャのサラダに 入れてみました。
かぼちゃと「あずき」は相性抜群!

でもやっぱり「あんこ」が食べたい

GI値が高くなるとはいえ、 栄養はたっぷりで、美容にもいいのですから、 食べたい時は いただきましょう。

「あんこ」を作るとなると、つい大量に作ってしまい、たくさん食べてしまうことがありますよね。

なので私は最近は、お菓子は買うようにしています。

記事の一番上の写真は 東京の桜新町にある「タケノとおはぎ」さんの おはぎです。

(「タケノとおはぎ」さんの インスタは青文字をクリック❗️)

綺麗ですよね。
もちろん美味しかったです。

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