『ゼノタイム』イットリウムなどの重要な供給源の鉱物
黒い部分がゼノタイム

ゼノタイムはイットリウム(Y)重希土類(ジスプロシウムなど)の重要な供給源となるリン酸塩鉱物です。

日本でも福島県や三重県、岐阜県などで産出されます。

ゼノタイムについて

ゼノタイムの名前の由来と和名

フランスの鉱物学者ビューダンは 1832年に

ギリシャ語の「虚しい」を意味する「kenos」と

「名誉」を意味する「time」を組み合わせて「kenotime」と命名しました。

ゼノタイムに含まれるイッタリウムを「新しい元素の発見だ!」と勘違いしてしまったことによります。

しかし、鉱物書に印刷された時に「xenotime ゼノタイム」と表記されてしまい、ゼノタイムという名前が普及しました。

フランスの地質学者で鉱物学者のフランソワ・シュルピス・ビューダン(François Sulpice Beudant)は

ブルーサイト 水滑石

テノライト 黒銅鉱 

なども命名しました。

和名はそのまま「ゼノタイム」です。

ゼノタイムの成分

ゼノタイムはイットリウムの他に重希土類元素やトリウム、ウランを含むこともあるリン酸塩鉱物です。

💎参考記事 

「鉱物はどのように分類するか」化学組織から分類する方法と種類

化学組織は

YPO4 (リン酸イットリウム)

と表されます。

ゼノタイムには微量のトリウムやウランが含まれていることが多いので、わずかですが放射性があります

放射性粉塵から皮膚や肺を守るために手袋とマスクを着用し、

取り扱い後は手を洗いましょう。

子供やペットの手の届かない密閉容器に保管してください。

ゼノタイムの硬度

モース硬度 4〜5

💎参考記事 

石の硬度を表す「モース硬度」

ゼノタイムの色

ゼノタイムには

白、黄色、赤褐色灰色

などがあります

ゼノタイム(wikiより写真をお借りしました)

ゼノタイムの光沢

ガラス光沢、脂肪光沢

💎参考記事 

金属や石の印象を左右する7つの「光沢」 

ゼノタイムの劈開性

劈開は明瞭です。

💎参考記事

鉱物の割れ方「劈開」ダイヤモンドは傷がつきにくいけれど割れやすい?

ゼノタイムの用途

ゼノタイムは高性能磁石、蛍光体、セラミックス、高純度材料の原料として使われています。

具体的な用途と特徴は以下の通りです。

  • 高性能磁石の原料: モーターや電子機器に使用されるディスプロシウム(Dy)や、イットリウム(Y)の安定的な供給源です。
  • 蛍光体・発光材料: テレビのブラウン管、LED、蛍光灯の緑色蛍光体(YAG蛍光体)の成分として利用されます。
  • 特殊セラミックス: イットリウムはセラミックス包丁、歯科材料、耐熱材料の強度向上や安定化に用いられます。
  • 工業・エネルギー用途: レーザー、水素吸蔵合金、磁気ディスクの基板材料として利用されます。
  • 宝飾・コレクション: 結晶が美しいものは、コレクターアイテムや宝石としてカットされることもあります(非常にもろい)

ゼノタイムのAIから引用しました。

ゼノタイムの石言葉

ゼノタイムの石言葉は今のところ無いようです。

ゼノタイム 誕生日石

ゼノタイムは「366日宝石図鑑」で4/24の誕生日石に選ばれました。

ゼノタイムの主な産地

ゼノタイムは

フランス🇫🇷

パキスタン🇵🇰

ノルウェー🇳🇴

ブラジル🇧🇷

アメリカ

で産出されています。

日本では福島県石川町、岐阜県苗木地方、三重県一志郡などから産出されています。

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