ペツォッタイトは2002年にマダガスカルで発見されたばかりの新しい鉱物です。
発見された当初は化学組織や見た目がベリル (モルガナイトやレッドベリル)に似ていることからベリルの仲間だと思われ、ラズベリルと呼ばれていました。
しかし鑑別の結果、2003年になってベリルとは違う新しい鉱物(「ベリルの変種」)だと判明しました。
ペツォッタイトについて
ペツォッタイトの名前の由来と和名
ペツォッタイトは発見された時にはベリルの一種だと思われましたが、鑑定を行った結果、新しい鉱物だとわかり
マダガスカルで鑑定を行ったイタリア人の地質学者であり鉱物学者でもあるフェデリコ・ペツォッタ氏にちなみペツォッタイトと命名されました。
和名はペツォッタ石です。
ペツォッタイトの成分
ペツォッタイトはベリルとは違う鉱物ですが、「ベリルの変種」という位置付けです。
ベリルはベリリウムとアルミニウムの珪酸塩鉱物で
化学組織はBe3Al2Si6O18ですが
ペツォッタイトの特徴はベリルの主成分であるベリリウムがセシウムやリチウムと一部置き換わっていることです。
セシウムといえば原発事故で連日報道されていた元素です。
しかし、ペツォッタイトに含まれるセシウムは放射線を出さないセシウム133。
人体に影響が懸念されているのは人工的に作られたセシウム134と137なので安心してください。
※133などの数字は質量数だそうです。
があります。
ペツォッタイトの化学式は
Cs(Be2Li)Al2Si6O18
と表されます。
ペツォッタイトのピンク色(またはオレンジ色)はマンガンイオンによるものです。
ペツォッタイトの硬度
モース硬度 8
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ペツォッタイトの光沢
ガラス光沢
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ペツォッタイトの石言葉
・純粋
・愛
・信念
・決断
ペツォッタイト 誕生日石
現在の誕生日石には選ばれていません。
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ペツォッタイトの主な産地
・アフガニスタン🇦🇫
・マダガスカル🇲🇬
・ミャンマー🇲🇲
ペツォッタイトは高価
ペツォッタイトは現在3カ国でしか見つかっていません。
そして宝石質のペツォッタイトは少ないので希少石の一つです。
さらに採掘に時間がかかると言われているので稀少性が高い宝石になっています。
インクルージョン(内包物)が入っているものが多いのですが、それでも高価な宝石の一つです。
モルガナイトやピンクトルマリンなど、似ている石も多いので類似品を買わないためにも信用できるお店で買いましょう。