

樹木の枝のようなインクルージョンが入ったアゲート(メノウ)を「デンドリティック・アゲート」といいます。
デンドリティックとは
ギリシャ語 で 「樹皮のような」という意味です。
樹木のように見えますが、黒いインクルージョンは化石ではなく、二酸化マンガンや酸化鉄が入り込み再結晶化した物です。

樹木のようなインクルージョンが
・クォーツ(水晶)に入ればデンドリティック・クォーツ
・アゲート(メノウ)に入ればデンドリティック・アゲート
です。
デンドリティック・アゲートについて

デンドリティック・アゲートの名前の由来と和名
デンドリティック・アゲートは樹木のようなインクルージョンが入ったアゲートです。
「樹皮のような」を意味するギリシャ語 (dendron) からデンドリティック。
アゲートはイタリアの先端にあるシチリア島のアカーテ(Acate)という川のほとりで見つけられたことから命名されました。
和名は「デンドリティック・クォーツ」と同じく忍石です。
忍石は忍草と呼ばれるシダ植物に似ている所からきているとされています。
メノウは漢字で「瑪瑙」と書きます。
断面に浮かぶ複雑な縞模様が馬の脳のように見えることから「馬脳」、後に今のように「瑪瑙」という字になったと言われています。
デンドリティック・アゲートの成分
アゲートは石英グループの一つです。
鉱物名は「クォーツ(石英)」になります。
アゲートの定義は曖昧ですが潜晶質(目に見えない小さな結晶が集まった物)の中で、半透明な物や模様がある物を指します。
詳しくはこちらをご覧ください。
化学式は SiO2 (二酸化ケイ素) と表されます。
アゲートが成長する過程で気泡や水が入ることがありますが、デンドリティック・アゲートは二酸化マンガンや酸化鉄(鉄サビ)が入った物です。
亀裂に入り込んだ二酸化マンガンや酸化鉄の成分が、著しい過飽和および過冷却状態から急激に凝固する結晶成長によって樹枝状の模様(デンドライト)を生んでいるとされています。
マンガンが含まれると黒色に、鉄が含まれると褐色になると考えられているそうです。
デンドリティック・アゲートの硬度
モース硬度 6〜6.5
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デンドリティック・アゲートの劈開
無し
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デンドリティック・アゲートの光沢
ガラス光沢
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デンドリティック・アゲートの石言葉
・豊穣
・肉体の陰と陽のバランスを保つ

デンドリティック・アゲート 誕生日石
現在の誕生日石には選ばれていません
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デンドリティック・アゲートの主な産地
デンドリティック・アゲートの主な産地は
・ブラジル🇧🇷
・メキシコ🇲🇽
・アメリカ🇺🇸
・インド🇮🇳
・カザフスタン🇰🇿
・マダガスカル🇲🇬
です。
さらに
カラフルで美しい「ランドスケープ・アゲート」という石があります。
次回別記事にします!