![(141)『古事記』応神天皇のもう一つの系譜 応神天皇の御陵について](https://i0.wp.com/harusantarott.com/wp-content/uploads/2022/10/94DEC2A0-D74A-4C13-B9E4-F81EAAD39BB4.jpeg?fit=300%2C300&ssl=1)
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中巻の最後に
「古事記」の中巻がいよいよ終わります。
中巻は神武天皇から始まり、欠史8代など神話性があるものの、神の世から人の世になりました。
皇族が生まれ、地方の豪族と時に協力し、時に敵対しながら、(日本武尊などの活躍もあり)
日本を少しずつ平定してきました。
中巻は応神天皇までです。(仁徳天皇から推古天皇までが下巻です。)
中巻の最後は応神天皇の(傍系の)系譜です。
「古事記」における応神天皇の系譜
若沼毛二俣王
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応神天皇の御子の若沼毛ニ俣王(ワカヌケノフタマタノミコ)が
その母の妹である百師木伊呂辨(モモシキイロベ)、別名弟日賣眞若比売(オトヒメマワカヒメ)と結婚して生まれた子は
・意富富杼王(オオホドノミコ)
・忍坂之大中津比売(オシサカノオオナカツヒメ)
・田井之中比売(タイノナカツヒメ)
・田宮之中比売(タミヤノナカツヒメ)
・藤原之琴節郎女(フジワラノコトフシノイラツメ)
・取売王(トリメノミコ)
・沙袮王(サネノミコ)の7人です。
意富富杼王(オオホドノオウ)は三国君(ミクニノキミ)、波多君(ハタノキミ)、息長の坂君(オキナガのサカキミ)らの祖先です。
根取王
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根取王(ネトリノミコ (133)の系譜では根鳥王)が
異母妹の三原郎女(ミハラノイラツメ 133の系譜の三野郎女か?)
と結婚して生んだ子は、
・中日子王(ナカツヒコノミコ)、
・伊和島王(イワジマノミコ)の2人。
堅石王
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堅石王(カタシワノミコ 131の系譜の迦多遅王と同一人物か)の子は、久奴王(クヌノミコ)である。
根取王、堅石王の系譜に関しては若沼毛ニ俣王の系譜を入れたついでに入れたものかもしれません。
この応神天皇の御寿命は130歳です。
甲午(キノエウマ)の年(西暦394年)の9月9日に崩御されました。
御陵は河内の恵賀(エガ)の裳伏岡(モフシノオカ 現在の大阪府羽曳野市誉田)にあります。
はるさん的補足 応神天皇陵
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体積日本一「誉田御廟山古墳」
応神天皇陵とされる古墳は、別名「誉田御廟(コンダゴビョウ)山古墳」といいます。
巨大古墳として有名な仁徳天皇陵に次ぐ広さですが、
墳丘を盛る時に使用した土の体積は誉田御廟山古墳が一番です。
「誉田御廟山古墳」は応神天皇陵か
誉田御廟山古墳は
・古くから「応神天皇陵だ」と言われてきたこと
・「古事記」や「日本書紀」や10世紀に書かれた「延喜式」の記述を元に
幕末から明治にかけて応神天皇陵であると指定されました。
しかし、出土された埴輪などから、造営されたのは5世紀ころだとわかり、
「古事記」に書かれた応神天皇が崩御された年(394年)と年代が合いません。
天皇陵は宮内庁の指定となっており、
中に入って学術調査をすることが禁止されているので
謎のままになっています。
世界文化遺産に登録される
応神天皇陵といわれる誉田御廟山古墳を含む古市古墳群や
仁徳天皇陵といわれる大仙陵古墳を含む百舌鳥古墳群は
2019年に世界文化遺産に登録されました。
古事記の他の記事
古事記の他の記事はこちらからご覧ください。
上巻(天地開闢から海幸彦山幸彦)
中巻(神武天皇から応神天皇)
下巻(仁徳天皇から推古天皇)