(21)『古事記』大暴れした「スサノオ」
前のページ(20)「アマテラスとスサノオの娘たち宗像三神」
次のページ(22)「天岩戸まつり」

(21)『古事記』大暴れした「スサノオ」

この記事では「アマテラス」が「天の岩屋戸」に閉じこもる原因となった「スサノオ」の暴れん坊ぶりを説明します


これまでのあらすじ

アマテラス」とのウケイによって「スサノオ」の剣から女神(宗像三神)が生まれました。

スサノオ
か弱い女神を生んだということで私の心が清らかだと証明されたのだ!
と宣言した「スサノオ」は高天原に残ることを許されました。

調子に乗った「スサノオ」

高天原に残った「スサノオ」は「アマテラス」が作っている田んぼの畦(アゼ)を壊し、水路の溝を埋め、新嘗祭を行う神殿に糞を撒き散らしました。

他の神々が怒るものの「アマテラス」は
アマテラス
糞のように見えるのは酔って吐いた物でしょう。
田んぼの畦を壊したりしたのは土地がもったいないと思ってのことでしょう。
と言って「スサノオ」を庇っていました。

しかし「スサノオ」の悪行はますます酷くなります。

アマテラス」が機織り女に神御衣(カムミソ、神々の衣)を織らせていた時に、「スサノオ」は機屋の天井に穴を開け、皮をはいだ血みどろの馬を投げ落としました。

機織り女は驚き死んでしまいます。

アマテラス」は恐ろしくなり、「天の岩屋戸」を開けて引きこもってしまいました。

天の岩屋戸」については次回書きますね。

はるさん的補足

スサノオ」の蛮行は「日本の最初の罪」と言われています。

この罪によって「スサノオ」は髪を抜かれ爪を剥がされ、財産を没収、天津神から国津神に降格、高天原追放などの罰を受けます。

「三貴子」の1人というかなり身分の高い神だったにも関わらず厳罰でした。

それは「スサノオ」がしでかした悪行の多くが農耕や家畜に対する行為だったからでしょう。

当時「稲作の妨害」が重罪だったことがわかるエピソードです。

古事記の他の記事

古事記の他の記事はこちらからご覧ください。

上巻(天地開闢から海幸彦山幸彦)

中巻(神武天皇から応神天皇)

下巻(仁徳天皇から推古天皇)

にほんブログ村

前のページ(20)「アマテラスとスサノオの娘たち宗像三神」
次のページ(22)「天岩戸まつり」

コメント一覧
  1. スサノオさん・・なんでこんなに荒ぶったんでしょうね・・・いや本当に。。そんなにママに会いたかったのか
    ちなみにスサノオがしたという罪(畦放ち溝埋め樋放ち頻蒔串刺生剥逆剥屎戸許々太久の・・)は
    かつて神道の祝詞「大祓」に「天つ罪」として載せられていて、同じく載せられている「国つ罪」では
    己が母犯せる罪 己が子犯せる罪・・・畜(けもの)犯せる罪などと、なかなかエグいものが出てきます。
    (続けて出てくる 「昆虫(はう虫)の災い・・高つ鳥の災い」などは罪というよりは災害で、これは
    はるさんがおっしゃるように稲作の障害となるもの・天災でさえもが罪と定義されていたんですね。)

    ちなみにこの大祓、「罪の概念が今の時代にそぐわない」「誤解を生じる恐れがある」とかで、大正三年に
    改訂されて該当部分は省かれたとかですが。

    この放送禁止版(勝手に命名)大祓は、確か三重県の椿大社さんとか、一部の神社さんで
    御祈祷をお願いすると祝詞奏上で唱えてくださり、聞くことが出来たりします。

    • ありがとうございます♪
      イザナギの禊が不十分だった説が最もしっくりくるのですが。笑
      お母さんに会いたいと言ったら父に激怒され、姉さんに挨拶に行ったら武装されてはグレるかも。

      祝詞をしっかり聞いてみようとおもったことがありませんでしたが、こんなことを言ってたんですね。

      文武天皇の頃からこの文言だったようですね。
      勉強になりました。
      ありがとうございます♪

      • 吹き出しがついて、更に読みやすくなりました!
        スサノオ、しょうがない人ですが、
        今も昔もこういう人いるなあ、と思いながら読みました。
        今日はホントに北風が沁みます。
        はるさんも温かくしてお過ごしください

        • ありがとうございます♪
          幼いころのスサノオはしょうもない子って感じですよね。
          これから、成長するのでお楽しみに♪
          ホント寒いね。
          気をつけましょう!

  2. 海原国を治めずにお母さんに会いたいと言ったり、せっかく入るのを許された高天原で行き過ぎた行動をとったりと、スサノオは、未熟な大人なんですね。
    神々が築き上げてきた生活の糧に対する愚行は罰も厳しいですね。これで変わるといいのですが、、、。
    新嘗祭は11月23日で勤労感謝の日と同じですが、天皇がされる宮中祭祀のひとつで、新穀などの収穫に感謝する儀式なので、勤労感謝とは関係ないだろうと思いましたが、ちょっと調べてみると、、、。
    勤労感謝の日は、勤労をたっとび生産を祝い、国民がたがいに感謝しあう日だそうです。
    新嘗祭が名称を変えたと言う説と、米国のThanksgiving day に相当する日を設定した説とがあるようです。
    どっちにしても、趣旨に重なっているところがあるんだなと思いました。

    • ありがとうございます♪

      神様の世界って年齢と行動が人間と違うというか。
      スサノオもアマテラスもこの時まだ生まれたばかりだったはず。
      でもアマテラスは立派。
      スサノオはエネルギーを持て余してしまっていたんでしょうね。

      この後出てくる天孫降臨のニニギなんて嬰児として降臨したけど、最初にしたのが子作り。笑

      天岩戸神話が冬至のころという説が私はしっくりきていて、新嘗祭が旧暦でいうと冬至の頃、それが勤労感謝の日になった。
      そして一陽来復より収穫祭的要素が強まり、さらにアメリカに休日を合わせてるのもあるかもしれないですね。

  3. イチ コメント

    スサノオの乱暴ぶりは目に余りますね
    大蛇の血を浴びて恐れを知る前のジークフリートに重なります。
    原罪を犯す前の粗野な人類とも重なるかな。
    アマテラスは明らかに太陽信仰ですよね。
    アマテラスの岩戸隠れと再登場は日食の神話化と同時に冬至を過ぎて再び夏に向かって反転する太陽にも擬えられていると思います。
    キリストの誕生日が冬至の頃に重なるのも世を照らす光を体現される方の誕生だからでしょう。

    • ありがとうございます♪

      スサノオが地上に追放になる理由付けなわけですから、原罪という考え方に近いですよね。

      しかも稲作国家のタブーを犯したことでの重罪です。
      昔の人にとって、寒く、作物も取れにくくなる冬を乗り切るのがどんなに大変だったか、考えさせられます。
      神話が似てくるのは、ユングの言うところの原型的要素が強いと思っています。

コメントを残す

古事記の関連記事
おすすめの記事