❺『日本神話タロット』勾玉ノ壱 「アメノトコタチ」
「勾玉ノ壱」 ペンタクルスのエース
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『日本神話タロット 極参』勾玉ノ壱  (ペンタクルスのエース)

「アメノトコタチ」を簡単に説明すると

・日本に天と地の区別がつき始めた時、泥沼のような国土に5番目に現れた神。


(「ウマシアシカビヒコヂ」の次)


・「別天津神(コトアマツカミ)」の1柱(右又は上の図参照)


・「古事記」での全名は「天之常立神(アメノトコタチノカミ)」


・「天之常立神」とは「高天原に恒久にとどまる神」という意味。


・「現れた」あとは「古事記」の文中に出てこない。


独り神(性別を持たない神)とされている。


参考記事

勾玉ノ壱  (ペンタクルスのエース)の意味

正位置
財産、新しい収入、実績、安定

逆位置
損失、浪費、手詰まり、放棄

『日本神話タロット 極参』勾玉ノ壱  (ペンタクルスのエース)「アメノトコタチ」の解説文(写し)

別天津神の中で最後に生まれた神で天(高天原)の恒常性を神格化した神。

土には現実を表す力があります。

単体では何もないものですが、じっくりと手をかけることによって、草原農園に、育った木は建物になります。

「アメノトコタチ」という名前

古事記」に出てくる神様の名前には意味があります。

アメノトコタチ」も分解して意味を知ると、どんな神様なのか理解しやすくなります。

・「アメ」は天、高天原
・「トコ」は恒久に
・「タチ」はとどまる。または現れる。
つまり、「アメノトコタチ」は「天空(高天原)が永久に存在する」ということを神格化したものです。

その後、「古事記」に全く記載がないことから見ても、「観念的」に作られた神であると考えられています。

はるさん的補足

アメノトコタチ」は「別天津神」最後の神様です。

重要なポジションの割に存在感が薄いので、「古事記」に関する本を読んでも、「アメノトコタチ」については触れていないものが多いのです。

では何故「アメノトコタチ」は登場するのでしょうか。

それは太安万侶(オオノヤスマロ)が高天原の恒久平和への願いと天地開闢(テンチカイビャク)をした神々への尊敬の念をこめて「古事記」を編纂したからではないかと思うのです。

古事記」を歴史書と見るか伝承を編纂したものと見るか意見が分かれる所ですが、「アメノトコタチ」を「別天津神」の最後に存在させたところにこそ私は太安万侶の意図を感じます。

「アメノトコタチ」は出雲大社などに祀られています。

古事記の他の記事

古事記の他の記事はこちらからご覧ください。

上巻(天地開闢から海幸彦山幸彦)

中巻(神武天皇から応神天皇)

下巻(仁徳天皇から推古天皇)

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