(81)『日本神話タロット』巫女(女教皇) 「タマヨリビメ」
巫女 (女教皇)

上巻の記事一覧

これまでのあらすじ

少し複雑な血縁関係

兄の釣り針をなくしてしまい「ワタツミの宮」に探しに行った「ホオリ(山幸彦)」は
ワタツミ(綿津見神) 」の娘「トヨタマビメ(豊玉毗売) 」と恋に落ちます。

やがて「トヨタマビメ」は出産するのですが、出産するところを「ホオリ(山幸彦) 」に覗かないようお願いしたにもかかわらず「ホオリ(山幸彦) 」は覗いてしまいました。

サメの姿をみられた「トヨタマビメ」は恥ずかしくなり、産まれた御子「ウガヤフキアヘズ(鵜葺草葺不合命) 」を置いて「ワタツミの宮」に帰ってしまいます。

しかし「トヨタマビメ」は御子のことが心配になり妹の「タマヨリビメ(玉依毗売) 」を「ウガヤフキアヘズ」の養育係として地上に送ります。

その後「タマヨリビメ」と「ウガヤフキアヘズ」は結婚しました。

『日本神話タロット 極参』 巫女「女教皇」

巫女「女教皇」の意味

正位置

直感、洞察、知性、優しさ、純潔、神秘的

逆位置
表面的な知識、無知、神経質

『日本神話タロット 極参』 巫女「女教皇」の解説文(写し)

(「タマヨリビメ」は)出産時、和迩(サメ)の姿になるのを見られ、
姿を消してしまった姉「トヨタマビメ」の子「ウガヤフキアへズ」と結婚をし
イツセ」「イナヒ」「ミケヌ」「ワカミケヌ」という4人の子を産みます。

末子の「ワカミケヌ」は後に初代天皇「神武天皇」となります。

参考記事

「ウガヤフキアヘズ」と「タマヨリビメ」はどんな神か

初代天皇「神武」の御両親という非常に大切な神であるにもかかわらず、「古事記」「日本書紀」ともに記述はほとんどありません。

「ウガヤフキアヘズ(鵜葺草葺不合命)」を名前から考える

ウガヤフキアヘズ」が産まれた時の状況を表しています。

鵜(ウ) …産まれた産殿に敷き詰められた鵜の羽
葺草(カヤ) …草の代わりに敷いた
葺不合(フキアヘズ) …屋根を造ろうとしたが頂点が合わないうちに産まれた

つまり「ウガヤフキアヘズ」という名前は
草の代わりに鵜の羽を敷いた、未完成の屋根の産殿で産まれた神」という意味です。

「タマヨリビメ(玉依毗売)」を名前から考える

玉(タマ) …霊、美しい
依(ヨリ) …憑く

つまり「タマヨリビメ」という名前は
神霊の依り代となる美しいヒメ(巫女) 」を意味します。

「古事記」におけるこの場面

少し複雑な血縁関係

古事記」の上巻の最後は「ウガヤフキアヘズ」の系譜です。

ウガヤフキアヘズ」はオバの「タマヨリビメ」と結婚し、

・「イツセ(五瀬命)
・「イナヒ(稲冰命)
・「ミケヌ(御毛沼命)

・「ワカミケヌ(若御毛沼命)
またの名を
トヨミケヌ(豊御毛沼命)
またの名を
カムヤマトイワレビコ(神倭伊波礼毗古命)
(後の「神武天皇」)

の四柱を産みました。

「毛」は食(ケ)のことで穀物、食物に関する名前とみられます。

後になって
次男の「イナヒ(稲冰命) 」は母が住む「ワタツミの宮」に行き
三男の「ミケヌ(御毛沼命) 」は海の彼方の常世の国に渡りました。

「ワタツミ」と「地上(葦原中国)」の断絶

この系譜をもって上巻が終了すると同時に

次男の「イナヒ」が「海にお入りになった」場面で「古事記」における「ワタツミ」と「地上」の行き来は終了します。

天津神でさえ行けなくなってしまったのは

ホオリ(山幸彦)」が「トヨタマビメ」の出産を覗いたからだ 。

という説もあります。

はるさん的補足
「ウガヤフキアヘズ」と「タマヨリビメ」を祀る山陵

ウガヤフキアヘズ」と「タマヨリビメ」に関する記述は少ないのですが、鹿児島県鹿屋市に「吾平山上陵(アイラサンジョウリョウ)」という所があり、お二人の陵墓とされています。

訪れた友人が写真を提供して下さいました。

とても神聖な気持ちになったそうです。

私もいつか訪れてみたいです。

これまでに完成している記事

これまでの記事はこちらからご覧ください。

上巻中巻



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