

ケニア産ルビーとは文字通りケニアで採れるルビーです。
タンザニア国境近く、ツァボライトで知られるツァボ地域などで産出されるルビーは明るく鮮やかな純赤色〜わずかにオレンジ/茶みがかった赤を示すものがあり、自然な色調を楽しめる個体も存在します。

ただし、インクルージョンが多く、ファセットカットに適した高透明度の石は多くありません。
ファセットカットとは
宝石の表面に平らな面をたくさん作り、光を反射させて強い輝きを引き出すカット方法のことです。
ケニア産ルビーについて
1973年にアメリカの鉱物学者のJohn Saul氏が発見し、世界的にはJohn Saul(ジョンソール)鉱山として知られており、採掘されたルビーはジョンソールルビーと呼ばれています。
機械化された採掘が行われていますが、ほとんどはカボションカットにされるクオリティです。

カボションカットは
古くから愛されるカットで照り返しがないので、より純粋なカラーや素材を楽しめるのが特徴です。

ルビーの名前の由来
ルビーという名前は、ラテン語の赤色”ルベウス”が元とされています。
鉱物名はサファイアと同じで「コランダム」。
コランダムという名前はサンスクリット語でルビーを意味する「クルビンダ(Kuruvinda)」に由来しています。
和名は「鋼玉(コウギョク)」
モース硬度が9という硬さや、鉄を鍛え上げて作る非常に硬い金属「鋼」になぞらえて「鋼玉」と呼ばれています。
ルビーの成分
ルビー(やサファイア)は天然のアルミニウムの酸化鉱物です。
化学組織は
Al2O3
と表されます。
参考
Al:アルミニウム O:酸素
クロムが約1%混ざることでルビーとなります。
他に鉄分を含み、色を作ります。
ルビーの結晶系
結晶系は三方晶系です。

ルビーの硬度
モース硬度 9
💎参考記事
ルビーの劈開性
劈開はありません
💎参考記事
鉱物の割れ方「劈開」ダイヤモンドは傷がつきにくいけれど割れやすい?
ルビーの靭性
ルビーはとても割れにくい鉱物です。
産地別 ルビーの色
ルビーの色合いや透明度は産地の母岩(大理石質か玄武岩質かなど)や微量元素(クロム・鉄)の含有量によって大きく異なります。
ケニア産のルビーは東アフリカ(モザンビーク産やタンザニア産)と同様に鉄分を含みますが透明度が高く、色鮮やかなものが多く採掘されます。
産地別ルビーの色と特徴
| 産地 | 主な色の特徴 | 呼び名・固有の色彩 | 発色の特徴・原因 |
|---|---|---|---|
| ミャンマー (モゴック / モングヒュー) | 純粋な鮮赤色〜わずかに紫がかった赤 | ピジョン・ブラッド(鳩の血) | 鉄分が非常に少なくクロムが多い。紫外線で強く蛍光発色し、明るく鮮やかな赤を放つ。 |
| モザンビーク | 透明感のある鮮やかな赤〜深みのある赤 | — | 2008年以降の比較的新しい産地。ミャンマー産に近い高品質な赤から、やや深みのある赤まで産出。 |
| ケニア | 明るく鮮やかな純赤色〜わずかにオレンジ/茶みがかった赤 | — | マニヤラ湖周辺やバリンゴ等で採掘。クロム発色が強く美しい純赤色が出る一方、鉄分を含むためわずかに深みのあるトーンもある。 |
| タイ | 黒みを帯んだ深い赤〜暗赤色 | ビーフ・ブラッド(牛の血) | 鉄分を多く含むため黒みがかりやすい。透明度は高いが、ミャンマー産のような強い蛍光性は見られない。 |
| スリランカ | ピンクがかった赤〜明るい赤 | チェリーピンク | クロムの含有量が控えめで、透明感が高く明るいトーン。ピンクサファイアとの境界線上に位置するものも多い。 |
| マダガスカル | 紫がかった赤〜オレンジがかった赤 | — | 産出エリアによって色合いの幅が広く、モザンビーク産やスリランカ産に似た高品質なものも採掘される。 |
| ベトナム | 紫がかった明るいピンクレッド | — | 大理石質の母岩から産出するためミャンマー産に近く、ネオン感のある美しい発色を示す。 |
色の違いを生むポイント
- 鉄分(Fe)の量: 鉄分が少ないほど(ミャンマー産など)鮮やかな赤になり、鉄分が多いほど(タイ産など)黒み・茶みがかった落ち着いた赤になります。
- 蛍光性: 紫外線を受けた際に赤く光る性質です。ミャンマー産やベトナム産は蛍光性が強く、日光の下でより鮮やかに発色します。
産地別ルビーの価値
宝石屋さんに行って宝石を選ぶことがあったら、私は自分の好みや直感で決めるのが一番だと思っています。
でも、一応、産地別の価値が高い産地を示しておきますね!
これは特定の公的機関やひとつの団体が定めたルールではなく、何百年にもわたる国際的な宝石オークションや宝飾市場での取引(市場原理)によって形成されてきた相場価値です。
今後購入する時の参考にしてください。
1位 ミャンマー (別格)
2位 モザンビーク
3位 タイ
4位 スリランカ
5位 マダガスカル
6位 ベトナム
7位 ケニア、インド、アフガニスタン
ルビーの光沢
ガラス光沢
💎参考記事
ルビーの石言葉
ルビーの石言葉は
純愛、仁愛、愛の炎、情熱的な愛
深い愛情、愛の疑惑
です。

ケニア産ルビーの誕生日
ケニア産ルビーは「366日宝石図鑑」で12/12の誕生日石に選ばれました。
ケニア共和国🇰🇪がイギリスから独立したのは
1963年12月12日です。
ケニア ツァボ国立公園の風景
・ツァボ国立公園ゲート

・公園を歩くゾウさん

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