

エカナイトはトリウムとウランを含む放射性鉱物です。
放射能鉱物とは
トリウムやウランのような天然の放射性元素を含む鉱物のことです。
これらの鉱物には一般にメタミクト化現象が見られます。
メタミクト化とは
放射線のため結晶構造を破壊され(放射線損傷)、
可視光線およびX線に対し非晶質化した現象を示す現象です。
エカナイトについて
エカナイトは半透明のグリーンの結晶です。
標本鉱物としてカットされることはありますが、アクセサリーに加工されることは殆どありません。
エカナイトの名前の由来
エカナイトは1955年に
スリランカのサバラガムワ州ラトナプラ県エヘリヤゴダで
スリランカの科学者F. L. D. エカナヤケ(F. L. D. Ekanayake)によって発見、報告され
彼の名にちなんでエカナイトと命名されました。

和名はそのまま「エカナ石」です。
エカナイトの成分
エカナイトはトリウムとウランを含有する珪酸塩鉱物です。
💎参考記事
「鉱物はどのように分類するか」化学組織から分類する方法と種類
化学組織は
Ca2ThSi8O20 または
(Ca,Fe,Pb)2(Th,U)Si8O20
と表されます。
不純物として
ウラン、鉄、鉛、アルムニウム、マンガン、マグネシウム
が入りやすい。
エカナイトの硬度
モース硬度 4.5
💎参考記事
エカナイトの劈開性
劈開は無し
💎参考記事
鉱物の割れ方「劈開」ダイヤモンドは傷がつきにくいけれど割れやすい?
エカナイトの色
エカナイトは
無色、深緑色、暗褐色、麦わら色、黄緑色、淡緑色~濃緑色、
淡茶色 ~濃茶色、黄褐色、濃赤色
があるようです。

エカナイトの光沢
ガラス光沢
💎参考記事
エカナイトはウラン・鉛年代測定法による年代特定が可能
エカナイトはウランを含むことが多いのでウラン・鉛年代測定法によって放射年代を測定することができます。
ウラン・鉛年代測定法とは
ウランが崩壊して最終的に鉛になる現象を利用した放射年代測定法です。
地球上のウランは安定して存在することはできません。
例えば238U(ウラン238)から206Pb(鉛206)までの一連の崩壊に対応するの半減期は約45億年です。

ですから地球の歴史に匹敵する45億年以上の試料にも適用できます。
地球の年齢が約45億歳であるという事実は、「ウラン・鉛年代測定法」の確立によって初めて明らかになりました。
ウラン・鉛年代測定法はジルコンを含む鉱物に多く使われます。
ジルコンには放射性元素であるウランやトリウムが多く含まれるために、精度の高い年代測定が可能だからです。
実際オーストラリアのパースから見つかったジルコンは40億年を超す年代を示しました。
エカナイトもウラン・鉛年代測定法による年代特定が可能で、
スリランカのモナラーガラ県オッカムピティヤ産のエカナイトは
約5億6000万年前のものと推定されています。
エカナイトの石言葉
エカナイトの石言葉は今のところ無いようです。
エカナイト 誕生日石
エカナイトは「366日宝石図鑑」で6/10の誕生日石に選ばれました。
エカナイトは1961年6月10日に
科学雑誌「ネイチャー」に新鉱物として掲載されました。
エカナイトの産地
エカナイトの主な産地は
・スリランカ🇱🇰
ですが、他にも
・ミャンマー🇲🇲
・カナダ🇨🇦
・イタリア🇮🇹
でも産出されます。
おまけ スリランカの風景
・シーギリヤロック スリランカ 世界遺産
・ダンブッラの黄金寺院
・スリランカの駅


















