オパールとは二酸化ケイ素の凝縮した球の積み重なりの間に水が充満したものです。
シェルオパールは恐竜が世界を征服していたジェラ期から白亜紀(約2億年から6500万年前)に貝が地層に堆積し、二酸化ケイ素に置換し(オパール化)母岩のないホワイトオパールになった物と考えられています。
シェルオパールについて
シェルオパールは貝の形をしたホワイトオパール(稀にブラックオパールもあり)です。
主には二枚貝(あさり、ムール貝、ホタテ貝)の物ですが、巻貝の物もあるそうです。
オパールの名前の由来と和名
オパールは
・サンスクリット語で「貴重な石」を表す「ウパラ」
・ラテン語で「価値の高い貴石」を意味する「オルパス」
から命名されたと言われています。
和名は蛋白石(タンパクセキ)
(おそらくホワイトオパールが) ゆで卵の白身に似ているということで命名されたそうです。
シェルオパールが「できるまで」と成分
・不思議な形のオパールができた理由
殆どのオパールはオーストラリアの内陸部で約6千万年前に粘土の親基質の中の空洞に地下水により堆積した二次鉱物として生成された物です。
二次鉱物とは
鉱物が初生的に晶出したのち,化学変化して最初と異なる鉱物になったもの
今はなくなりましたがオーストラリア中央部には大きな池があったとされています。
乾燥期になり、水の多くが蒸発し、亀裂の中や地下堆積岩の層間にシリカの固形堆積物が残りオパールを形成しました。
そのため、恐竜や魚の骨や木に入り込んだオパール、貝に堆積したオパールなどができたのです。
・オパールの遊色効果とは
シェルオパールに見られる遊色は形成途中に無数の微小な二酸化珪素の丸い粒子がシリカゲルで接合したことによって発展した構造によるものです。
二酸化ケイ素の粒子の大きさで光の干渉効果(私たちの目に何色に見えるか)が変わってきます。
・最も大きな粒子なら「赤」
・次にオレンジ、緑色、青、紫、などとなります。
赤に見える部分は別の方向から見ると緑色や青に見えることもあり、オパール独特な遊色効果を作り出します。
・シェルオパールができるまで
シェルオパールは貝の上 (貝の肉の部分は化学変化などにより既に失われている) に粘土質の層が堆積することで
化石化した貝殻部分の炭酸カルシウムがカルシウムとして存在できない環境になり成分を逃すことによって貝の化石は全て無くなり
貝の形をした空間ができ
その空間に二酸化ケイ素を含んだ地下水などが浸透しシリカゲルが規則正しく並ぶ
水分が蒸発し(オパールには10%くらいの水分が含まれます)
貝殻の形をしたオパールが形成されます。
オパールの成分は
化学式は SiO2・nH2O
シリカゲルは乾燥剤などでお馴染みですがオパールと同じ化学式です。
見た目も価値も全く違いますが炭とダイヤモンドが同じ化学式なのと同じようなことですね。
シェルオパールの硬度
モース硬度 6
シェルオパールは乾燥すると割れやすい性質なので注意しましょう。
💎参考記事
シェルオパールの光沢
・ガラス光沢
・樹脂光沢
💎参考記事
シェルオパールの石言葉
・和合
・合体
シェルオパール 誕生日石
オパールは10月の誕生石です。
シェルオパールは
3/2の誕生日石です。
💎参考記事
シェルオパールの主な産地
オーストラリア🇦🇺