ツァボライトはガーネットグループの1つです。
鉱床のあるケニアのツァボ・イースト国立公園からツァボライトと命名されました。
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ツァボライトについて
ツァボライトとは
ツァボライトはガーネットグループの一つで、緑色の宝石です。
ガーネットというと一般的に濃い赤色の宝石を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
しかし、価値が高いのは緑色。
ツァボライトとデマントイドガーネットとされています。
ツァボライトの名前の由来と和名
ツァボライトはイギリス人の宝石探鉱者・地質学者のキャンベル・R・ブリッジズ氏によって1967年にタンザニアで発見されました。
ブリッジズ氏は石の輸出を試みましたが、タンザニア政府が許可しなかったため、隣国のケニアで探したところ、
1971年にケニアで鉱床を発見し、採掘許可を得ることに成功しました。
当初は「グリーン・ガーネット」と呼ばれていましたが、
1974年にティファニー社が鉱床があるケニアのツァボ・イースト公園にちなんでツァボライトと命名しました。
宝石鉱山の出入りに反対する群衆によるものとされています、、、。
和名は成分から灰礬柘榴石(カイバンザクロイシ)です。
ツァボライトの成分
ツァボライトはガーネットクループの一つであるグロッシュラー・ガーネット(灰礬柘榴石)という種類に属します。
化学式は Ca3Al2(SiO4)3
カルシウムとアルミニウムが入っているのが特徴です。
純粋なグロッシュラー・ガーネットは無色ですが、バナジウムとクロムが含まれることによって緑色のツァボライトになります。
様々なガーネット
単にガーネットというと赤い石を指すことが多いのですが、
実はガーネットグループ X3Y2(SiO4)3という珪酸塩鉱物のグループ名なのです。
ガーネットは化学成分によって多くの種類に分けられます。
代表的なものは
・アルマンディン・ガーネット(鉄礬柘榴石)
鉄とアルミニウムのガーネット
化学式は Fe3Al2(SiO4)3
・パイロープ・ガーネット(苦礬柘榴石)
マグネシウムとアルミニウムのガーネット
化学式は Mg3Al2(SiO4)3
・アンドラダイト・ガーネット(灰鉄柘榴石)
カルシウムと鉄のガーネット
化学式は Ca3Fe3+2(SiO4)3
などがあります。
ツァボライトの硬度
モース硬度 6.5〜7.5
💎参考記事
ツァボライトの光沢
ガラス光沢
💎参考記事
ツァボライトの石言葉
・不変の愛
・忍耐力
・生命力
・落ち着き
ツァボライト 誕生日石
ガーネットは1月の誕生石です。
ツァボライトは
・1/9
・5/30
の誕生日石です。
💎参考記事
ツァボライトの主な産地
・タンザニア🇹🇿
・ケニア🇰🇪
・マダガスカル🇲🇬
その他 南極でも発見されています!