【サードオニキス】古くからカメオの素材などとして愛されてきた石
サードオニキス

サードオニキスとは

サードオニキス多結晶のクォーツであるメノウの一種で、赤褐色などの地に平行の縞模様が見られる石です。

8月の誕生石としてもお馴染みですね。

サードオニキスの名前の由来

サードオニキス

ギリシャ語の

sard(サード)茶色という意味 と

onux(オニキス)という意味

を合わせて命名されたと言われています。

オニキス縞瑪瑙(シマメノウ)と呼ぶことから、

サードオニキスの和名は紅縞瑪瑙です。

はる
メノウオニキスの違いは縞の形状です。
メノウのうち平行な縞のあるものをオニキスと呼びます。

ただしレース状に縞模様が入ったものは
レースアゲートというなど、
アゲートオニキスカルセドニー
厳密には区別されていません。

サードオニキスは英語で「sardonyx」という綴りなのでサードニクスと表記されることもあります。

💎メノウとレースアゲートとオニキスの記事

 

 

サードオニキスの成分

サードオニキス

オニキスは縞模様が入っていますが主成分はクォーツと同じ珪酸塩鉱物です。

化学組織は SiO2

  二酸化ケイ素です。

サードオニキスクォーツ(赤系の部分)とオパール(白や灰色の部分)の部分が交互に配列されています。

白の部分が遊色のあるオパールだった場合はオパールの価値の方が高いため、

サードオニキスではなくオパールという名称の石として扱われます。

サードオニキスの赤色や茶色の部分は鉄分によって発色しています。

殆どの天然のサードオニキスは褐色のような色なので加熱処理を施すことによって色調を明るく(より赤く)しています。

サードオニキスの硬度

モース硬度 7

💎参考記事

石の硬度を表す「モース硬度」

サードオニキスの光沢

ガラス光沢

💎参考記事 

金属や石の印象を左右する7つの「光沢」 

サードオニキスの石言葉

・幸せな結婚

・夫婦和合

・夫婦の幸福

・貞操、純潔

サードオニキス 誕生石と誕生日石

サードオニキスは8月の誕生石です。

誕生日石としては

・1/25

・6/15 サードオニキスのカメオ

💎参考記事

12ヶ月の誕生石と366日の誕生日石

サードオニキスのカメオ

カメオの材料としてのサードオニキス

サードオニキスは量産される石の一つで、旧約聖書にも登場する長く愛されてきた石です。

古代ローマ人印章や紋章にサードオニキスを用いたそうです。

しかし、サードオニキスの魅力を活かした宝飾品といえばなんと言ってもカメオではないでしょうか。

サードオニキスクォーツ(赤系の部分)とオパール(白や灰色の部分)の部分が交互に配列されています。

その特徴を活かして

・浮き彫りを施したカメオ

・沈み彫りを施したインタリオ

が作られ、何千年も愛されてきました。

サードオニキスとカーネリアン

サードオニキスにとてもよく似たカーネリアンという石があります。

カーネリアンも成分はクォーツですが、がありません。

縞の有無くらいしか見分けることが困難なので二つとも「レッドアゲート」として売られていることもあります。

💎カーネリアンについての記事

 

サードオニキスの主な産地

・ブラジル 🇧🇷

・ウルグアイ 🇺🇾

・インド 🇮🇳

・スリランカ 🇱🇰

・中国 🇨🇳

 

はる
カーネリアンとサードオニキスは見た目も産地も似ています。
でも石言葉はずいぶん違うのが面白いですね!

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コメント一覧
  1. 才色健躾 より:

    この度のオニキスは以前にもカーネリアンとの区別を教えて頂きました。
    化学式は何方も二酸化ケイ素SIO2。されど縞の有無により呼称は変わること…とても不思議です。
    サードオニキスは熱処理を施し発色の事。こちらは古代よりの技法なのでしょうか…近代に於いての発見なのでしょうか…。
    カメオの硬度は7。よほどの事のない限り破損には至りませんね。

    • harusan0112 より:

      ありがとうございます♪
      いつからトリートメントが行われていたかはっきりとはわかりませんが、加工するには、熱したり濡らしたりすることもあるので、加熱すると赤くなることは古代からわかっていたのでしょう。
      サードオニキスのカメオは貝のカメオよりも掘るのは大変だけれど丈夫でしょうね。

  2. 佐々木心江 より:

    サードオニキス❤️
    はるさぁん❇️とても綺麗ですぅ。カーネリアンににてますね✨♥️目の保養❤️とほんと石さんにはエネルギーがあって大好きです。いつも有難うございます

    • harusan0112 より:

      ありがとうございます♪
      石はエネルギーがありますよね!
      パワーストーンに関しては全くわかりませんが、写真越しにもエネルギーを感じることができますね。

  3. さゆ より:

    サードオニキスは、もとは褐色なのでサードと言うことばが石の名前についているのですね。
    熱を加えると、とても鮮やかな色になりますね。加熱方法はカーネリアンと少し違うようですね。
    色を付けるのはなく、縞模様を利用して、濃淡のコントラストのあるカメオが作られるのですね。
    色の割合のいい石と技術がいりそうな気がします。

    • harusan0112 より:

      ありがとうございます♪
      褐色もいいように思いますが、サードオニキスというと明るいオレンジの物ばかり見るように思います。
      硬度7のサードオニキスを根気よく美しく仕上げていく芸術家さんたちには尊敬しかありません。

  4. ミカリン より:

    サードオニキスは8月の誕生石なのですね。私の誕生石という事ですが、石言葉と、私の現実は、大きくかけ離れていますがそういえば、自分のお金で初めて買ったのがカメオのブローチでした

    • harusan0112 より:

      ありがとうございます♪
      石言葉と違いますか。泣
      褐色のままのカメオもとても素敵ですが、やはり加熱処理をすると美しいですね!

  5. Yoshi より:

    サードオニキスのサードは3rd、3番目のというわけではないのですね(^_^)
    主に英語ではなくギリシャ語なんだ。とても勉強になります。
    カメオは「層の白い面」を生かして作ってるんですか。
    厚さもほど良い白い層の面を、うまく出させる・取るのはとても大変そうです。
    すごい技術等がかかりそうですね。

    • harusan0112 より:

      ありがとうございます♪
      石の名前はナイトやタイトを最後につける物が多く、それらがギリシャ語なので、ギリシャ語由来のものが多いです。
      サードオニキスのカメオの中には一番上が赤、真ん中に白、下が赤なんていう芸術品もあります!

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