

バライトは、硫酸塩鉱物の一種でありバリウムの鉱石です。
バライトの板状結晶が集まってバラの花のように見えるものを砂漠のバラといいます。

バライトについて
バライトの名前の由来と和名
バライトは名前は『重い』という意味のギリシャ語(barys)に由来します。
和名は意味から「重晶石」です。
バライトの成分
バライトは硫酸塩鉱物の一種です。
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「鉱物はどのように分類するか」化学組織から分類する方法と種類
組成式は
BaSO4
と表されます。

硫酸バリウムで
胃のレントゲン検査をするときに飲むX線造影剤、いわゆる「バリウム」と同じ成分です。
硫酸を体に入れるの?
と思われる方も多いと思いますが
水や胃液に溶けないため、毒性はありません。
バライトの硬度
モース硬度 3〜3.5
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バライトの色
バライトは無色、白色、黄色、褐色、赤、青

青色の価値が高いと言われています。
青色の発色原因は鉄です。
バライトの光沢
ガラス光沢、樹脂光沢、真珠光沢
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バライトの劈開性
バライトは3方向に完全です。
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バライトの用途
バライトは胃の検査だけでなく多くの分野で役に立っています。
石油・ガス掘削
バライトの用途の80%以上を占めるのが、石油・ガス掘削における泥水添加剤(加重剤)です。
泥水の比重を上げ、掘削中の冷却、切削屑の排出、坑壁の安定化、油井の自噴防止などに貢献します。
工業用充填材
・塗料
非毒性で白色度が高く、分散性に優れるため、塗料の原料となります。
・ゴム、プラスチック
重量調整や補強材として使用されます。
・製紙
紙の白色度や不透明度を高めるために使われます。
・建築資材
コンクリート骨材や放射線遮蔽材、防音材などにも応用されます。
バライトは用途が多い鉱物なので世界の市場は、
2022年に14.3億米ドル規模でしたが
2031年には22.3億米ドルに拡大すると予測されています。
バライト 誕生日石
バライトはライトは「366日宝石図鑑」で
4/5の誕生日石に選ばれました。

ドイツの鉱物学者ディトリッヒ・グスタフ・カルステンのお誕生日が1768年4/5です。
バライトの主な産地
バライトは世界中でたくさん産出される石です。
主な産地は
アメリカ、カナダ、スペイン、ドイツ、フランス、インド、ルーマニア
です。
日本でもかつて秋田県小坂鉱山、北海道松 倉鉱山 (黒鉱鉱床)、手稲鉱山 (熱水鉱脈)、秋田県河原毛(温泉沈殿物)などから産出されていましたが
現在は全て閉山しています。














