![[ピクチャーメノウ]メノウの原石を風景のように染色しカットした工芸品](https://i0.wp.com/harusantarott.com/wp-content/uploads/2025/02/IMG_2593.jpeg?fit=1179%2C784&ssl=1)

メノウ(アゲート)は縞模様があり染色しやすい鉱物です。
この縞模様を染めて、まるで景色のように仕上げたものをピクチャーメノウ、またはランドスケープ・アゲートと言います。
この美しい色は、加工によって施されたものです。
縞模様は天然です。
ピクチャーメノウについて

ピクチャーメノウの名前の由来
メノウは漢字で「瑪瑙」と書きます。
断面に浮かぶ複雑な縞模様が馬の脳のように見えることから「馬脳」、後に今のように「瑪瑙」という字になったと言われています。
「絵のような」メノウなのでピクチャーメノウと言われます。
別名は「ピクチャーアゲート」「ランドスケープ(風景)アゲート」です。
ピクチャーメノウの成分
アゲートは石英グループの一つです。
鉱物名は「クォーツ(石英)」になります。
アゲートの定義は曖昧ですが潜晶質(目に見えない小さな結晶が集まった物)の中で、半透明な物や模様がある物を指します。
詳しくはこちらをご覧ください。
化学式は SiO2 (二酸化ケイ素) と表されます。
ピクチャーメノウはメノウの縞模様を活かしながら染色をしています。
ピクチャーメノウの硬度
モース硬度 6〜6.5
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ピクチャーメノウの劈開
無し
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鉱物の割れ方「劈開」ダイヤモンドは傷がつきにくいけれど割れやすい?
ピクチャーメノウの光沢
ガラス光沢
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ピクチャーメノウの「天然の元素による染色」について
ピクチャーメノウの多くは人工的に染色することで誕生します。
石の染色は表面に絵を描くのではなく染み込ませていきます。
ですから奥行きのある模様が生まれるのです。
着色方法は何種類かあり、多くはただインクを染み込ませている物です。
染色と聞くとガッカリする方もいらっしゃると思います。
かつて私もそうでした。
でも、メノウの特性を活かしながら天然の発色元素を使うことによって美しい色を生み出す芸術は自然と人間の叡智の結晶だと思うようになりました。
例えばクォーツの場合、鉄イオンが入ると紫色のアメジストになったり、微量のチタンが入るとピンク色のローズクォーツになったりしますね。
このように何かの元素が入り込むことによって美しい色が生まれることがあるのです。
ただし染色(元素薬液につけ込む)の場合は発色する色が異なるそうです。
具体的には
●赤く染めたい場合 ➾ 鉄
●青く染めたい場合 ➾ コバルト
●緑色や黄色に染めたい場合 ➾ クロム
●白く染めたい場合 ➾ あらいソーダ
●黒く染めたい場合 ➾ 炭素
(美馬貴石株式会社さんのページから引用しました)
染色は薬液に漬けた後加熱をするのですが、メノウは300℃を超えると割れることが多いので、(例えばピンク色などは高温で熱処理しないといけないため)どの色も作れるわけではありません。


私が愛用するコースターはインクによる染色のようです。泣
また、同じ「メノウ」でも石個体によって発色が異なるので出したい色を出すことは難しいようです。
小さな石の中に何色もの染色をする技術力にはただただ頭が下がります。
ピクチャーメノウの石言葉
愛
未来
育む愛
ピクチャーメノウ 誕生日石
ピクチャーメノウは 1/2 の誕生日石です。
💎参考記事

ピクチャーメノウを製造する国
ピクチャーメノウは主に
ドイツ🇩🇪
インド🇮🇳
中国🇨🇳
日本🇯🇵
で作られています。

主に日本で作られています。