『アフタータロット』とは
「アフタータロット」は「ウェイト版タロットカード」の少し後を想像して描いたカードです。(2016年 イタリア・LO SCARABEO社製)
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[星]の『アフタータロット』
[星]の
『アフタータロット』の解説書
*はるさん的和訳*
「星」は暗闇の光です。希望と共に輝き、インスピレーションを与えてくれ、方向性を示してくれます。星が輝く空の下で、裸の女性が水浴びをしています。
彼女は土器でできた2つの壺を持ち、1つは自分の頭に、もう1つは大地に水を注いでいます。
遠くにいたトキが翼を広げ、夜空に飛んでいきました。
参考記事
[星]の『アフタータロット』
*はるさん的見解*
時間について 後ろの木に止まっていたトキが飛んで行きました。
このトキは「朝を告げる鳥」と言われるので、夜明け前ころと思われます。
トキは古代エジプトでは「トート神」の化身とされ、ギリシャ神話では「ヘルメース」、ローマ神話では「マーキュリー」の聖鳥とされる神聖な鳥です。
下の写真は「トート神」とトキです。
色の変化
背景や池が「ウェイト版」では水色でした。そして、大地は黄緑色でしたが、「アフタータロット」では全体的に黄色がかった色に変化しました。
色が表すイメージ
青:神の領域
黄色:天国、神と人間の間
と言われています。
多くの「アフタータロット」に共通していますが、「星」も、とても神聖な所から少し私たちに近寄って来てくれているようですね。
女性が池に入った
「アフタータロット」では、身体ごと入水しています。
それはどういう意味があるのでしょうか。
●「大地」は「顕在意識」
●「池」は「潜在意識や希望」
と象徴されることがあります。
タロットカードでは、この前のカード「塔」で、それまで築いてきた物が崩壊してしまいました。
ですから、この女性も、「ウェイト版」の時には「何をしたいか、どうなりたいのか心の整理がつかない」状態でした。
しかし、「アフタータロット」では、自分の「希望や夢」「未知なる可能性」を確信できました。顕在意識と潜在意識が融合した状態になったと言えるでしょう。
女性が前向きな表情をしていることから、現実可能な目標に向かって歩んでいく決心ができたものと思われます。
こちらも、この女性の「夢に向かって進もう」という前向きさと気合いの表れでしょう。
一方で、左手は相変わらず、大地に水を注いでいます。
「大地への水」は全ての生命の源を意味します。
彼女は自分のことだけでなく、環境や周りの人のことも考えるバランスを持ち合わせているものと考えられます。
構図としては「節制」のカードと似ていますね。
「星」は人間がバランスをとっています。
2人とも「天と地」「顕在意識と潜在意識」の仲介者なのです。
「星」のカードを数字から考える
「星」のカードは17番という数字が付いています。①「17」という数字
少し上に載せた「洪水の終わりを告げる鳩」は、旧約聖書に書かれた大洪水の後、箱舟に鳩が帰ってきた場面をミレイが描いたものです。
②「17」を分解して合計すると「8」
「8」は「力」のカードです。
「力」も「星」も自分の内面に目を向けるというカードです。
ただし8が偶数、17が奇数なので、「力」は内面に力を溜めていて、「星」は培った物を一気に吐き出すといった感じでしょうか。
③「17」から「節制」の「14」をひくと「3」
「星」は「節制」のカードと共通点が多いことは既述しました。
「3」の「女帝」のカードには星が描かれているところが共通点です。
参考記事 彼女の王冠にはたくさんの星がついていますし、ハート型の盾に描かれているのは「金星のマーク」です。
「星」のカードの大きな黄色い星は「金星」、「シリウス」、「北極星」など諸説あります。
●金星:「愛と調和」、「優美さや美しさ」
●シリウス:「希望、夢」「人気者」
●北極星:「正しさ」、「道しるべ」、「人徳」
です。
「星」のカードの黄色い八芒星は、全てを合わせた意味があるのかも知れないですね。
温かみのあるフリーハンドで描いたような星は、見る人の想像力を掻き立て、「好きに解釈していいよ」と、言っているように思えます。