【マグネサイト】(菱苦土石)古代から彫刻などに使われてきた鉱物
ブラジル産マグネサイト この写真はWikiからお借りしました

マグネサイト(菱苦土石)は炭酸マグネシウムを主成分とする鉱物です。

見た目がハウライトとよく似ていることから混同されることが多いので、ハウライトとして売られているビーズの多くはマグネサイト(菱苦土石)だとも言われています。

マグネサイト(菱苦土石)は古くから彫刻や装飾品として利用されいました。

また、染色しやすい性質もあるので着色加工されて、トルコ石やラピスラズリの代用品とされることもあります。

染色され、磨かれた マグネサイト  この写真はWikiからお借りしました

マグネサイト(菱苦土石)について

マグネサイト(菱苦土石)は耐火材料として、高炉、窯、焼却炉の内張に利用されるほか、

床材の結合剤やマグネシウム化合物や肥料の調整にも使われています。

マグネサイト(菱苦土石)の名前の由来

マグネサイト(菱苦土石)はマグネシウムを含むことから

1808年にイギリスの化学者ハンフリー・デービーによって「magnesite」と命名されました。

和名は、結晶の形が菱形なことと、成分から「菱苦土石」です。

参考

苦土:マグネシウム

マグネサイト(菱苦土石)の利用は紀元前から

マグネサイト(菱苦土石)白〜淡色の美しい石として発見され、芸術品や像の目に使われてきました。

例えば

 ・紀元前3000年頃(メソポタミア・エジプトなど):

 バグダッド近郊から出土した雌ライオンの像(紀元前3000~2800年頃) 

・エジプト・サッカラの「書記座像」(目にマグネサイトが象嵌されている、紀元前2600年頃)

などに使われています。

「書記座像」 ルーブル美術館所蔵 この写真はWikiからお借りしました

マグネサイト(菱苦土石)には潜晶質と結晶質がある

マグネサイト(菱苦土石)には潜晶質と結晶質があり、鉱物構造が違います。

(上)潜晶質のマグネサイト (下)結晶質のマグネサイト 
この写真はWikiからお借りしました

潜晶質と結晶質

潜晶質とは結晶が小さく、顕微鏡を用いても結晶の区別ができないもの。

結晶質とは結晶が発達した状態にあるもの。

染色されるマグネサイトは潜晶質の物が使われます。

マグネサイト(菱苦土石)の結晶系

結晶系は三方晶系です。

マグネサイト(菱苦土石)の硬度

モース硬度 3

💎参考記事 

石の硬度を表す「モース硬度」

マグネサイト(菱苦土石)の劈開性

劈開は一方向に完全

💎参考記事

鉱物の割れ方「劈開」ダイヤモンドは傷がつきにくいけれど割れやすい?

マグネサイト(菱苦土石)の靭性

マグネサイト(菱苦土石)は大変脆い鉱物です。

マグネサイト(菱苦土石)の色

マグネサイト(菱苦土石)は無色、白、淡黄色、淡褐色、微紅色、ライラックローズなどがあります。

この写真はWikiからお借りしました

マグネサイト(菱苦土石)の光沢

ガラス光沢

💎参考記事 

金属や石の印象を左右する7つの「光沢」 

マグネサイト(菱苦土石)の石言葉

マグネサイト(菱苦土石)は

・平穏

・純粋、純白

・心身の浄化

・満足感

・英智

・豊かな感受性

です。

マグネサイト(菱苦土石)の誕生日石

マグネサイト(菱苦土石)は「366日宝石図鑑」で12/17の誕生日石に選ばれました。

マグネサイトと命名したイギリスの化学者ハンフリー・デービー氏は

1778年12月17日生まれです。

マグネサイト(菱苦土石)の主な産地

マグネサイト(菱苦土石)の主な産地は

・中国🇨🇳

・アメリカ🇺🇸

・ロシア🇷🇺

・ブラジル🇧🇷

・ドイツ🇩🇪

です。

マグネサイト(菱苦土石)は火星からも発見された!

探査機や人工衛星の赤外分光分析により、火星のジェゼロ・クレーター(Jezero Crater)周辺などでマグネシウム炭酸塩(マグネサイト)の存在が確認されています。

Jezero この写真はWikiからお借りしました

また、アンテナ・南極大陸で発見された火星由来の隕石内部からマグネサイトが検出され、火星の古代の水環境を解明する手がかりとなりました。




にほんブログ村

おすすめの記事