

リングウッダイトは1958年に発見されたマントル遷移層下部(深さ約520-660 km)の主要構成鉱物です。

2014年の研究でフォルステライトの高圧相リングウッダイトがダイヤモンドの内包物として見つかりました。
また、1879年にオーストラリアに落下したテンハム隕石から、1969年にリングウッドダイトが見つかっています。
リングウッダイトについて
リングウッダイトの名前の由来と和名
リングウッダイトは、1958年にこの鉱物の高圧合成に成功した、
オーストラリアの地球科学者A.E.リングウッド教授に因んで命名されました。
和名は「リングウッド石」です。
リングウッダイトの成分
リングウッダイトはマグネシウムと鉄の珪酸塩鉱物です。
💎参考記事
「鉱物はどのように分類するか」化学組織から分類する方法と種類
リングウッダイトは
フォルステライト(橄欖石)の高圧多型で、
約90%のマグネシウム成分と約10%の鉄成分からなる固溶体です。
組織は
(γ-(Mg,Fe)2SiO4)
と表されます。
リングウッダイトは大量の水分を取り込める
リングウッダイトは構造内に大量の水分を取り込める特性を持っています。
2014年にブラジルで発見されたダイヤモンド💎内のリングウッダイトに、水が約1.5%含まれていることがわかりました。

この発見により、地殻の3倍以上の水(OH基)がマントル深部に「隠れた海」として存在し、地球の水循環に関与している可能性が確実視されています。
「隠れた海」とは
マントル遷移層(上の図では「マントル上部、スピネルと書かれている辺り)にリングウッダイトが膨大に存在するので
地球深部には海水の数倍の量に匹敵する水分が、液体の海としてではなく、
鉱物の結晶構造の一部として蓄えられていると考えられています。
リングウッダイトは隕石からも発見された
リングウッダイトはテンハム隕石からも発見されました。
このことからこのテンハム隕石はかつて小惑星同士の激しい衝突(衝撃変成)を経験したことを示します。
高分解能の電子顕微鏡観察により、リングウッダイトがわずか1億分の1秒という超高速で生成された過程が解明されています。
ですから、リングウッダイトを研究することで、隕石の母天体(小惑星)が過去に受けた物理的なダメージ(衝撃圧力、温度変化、保持時間)を推定でき、小惑星の履歴と進化を解明する手掛かりになります。
リングウッダイトの硬度
モース硬度 7
リングウッダイトはマントル遷移層の超高圧環境でのみ安定して存在します。
💎参考記事
リングウッダイトの色
リングウッダイトは主に青色です。
リングウッダイトの光沢
ガラス光沢
💎参考記事
リングウッダイトの劈開性
リングウッダイトは水分を含むと強度が低下し、さらに脆い滑石(タルク)へと変化しますので完全になります。
💎参考記事
鉱物の割れ方「劈開」ダイヤモンドは傷がつきにくいけれど割れやすい?
リングウッダイトの石言葉
リングウッダイトの石言葉はまだ無いようです
リングウッダイト 誕生日石
リングウッダイトは「366日宝石図鑑」で4/19の誕生日石に選ばれました。
リングウッダイトの名前の由来となった、オーストラリアの地球科学者A.E.リングウッド教授のお誕生日🎂が1930年4月19日です!















