【セレスタイト・セレスティン】天青石 重いけど脆い「天使の石」
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セレスタイト(セレスティン)は青空を思わせる美しい青色の石で「天使の石」とも呼ばれます。

エンジェライトも「天使の石」と呼ばれますが違う石です。(下に詳しく説明しました)

セレスタイトともセレスティンとも呼ばれます。

名前がよく似た石にセレナイトがありますが、違う石です。(下に詳しく説明しました)

セレスタイトについて

セレスタイト

セレスタイトとは

セレスタイトは硫酸ストロンチウムを主成分とする鉱物です。

セレスタイトは割れやすいのであまり加工に向かず、一番上の写真のようにカットされることはあまりなく、原石(すぐ上の写真のように晶洞)を置いて楽しむことが多い石です。

セレスタイトの名前の由来と和名

セレスタイトは1781年にイタリアのシチリア島で発見され、ドイツ人の鉱物学者ウェルナーによってラテン語で「大空の色」を意味する「celestial」からセレスタイトと命名されました。

和名は直訳して天青石(テンセイセキ)です。

セレスタイトの成分

セレスタイトは硫酸ストロンチウムを主成分とする鉱物です。

胃の検査で飲む「バリウム」と同じ成分のバライト(重晶石)系グループに属し、(見た目より)比重が高い(4)のが特徴です。

鉱物における比重とは

体積が1cm3(立方センチメートル)の時の重さのグラム数が密度の値となり、単位は、g/cm3が使用されています。

1cm3の重さが3グラムの鉱物ならば、その鉱物の比重は3となります。

はる
💎参考💎

鉱物の比重
ダイヤモンド 3.52
ルビー、サファイア 4
セレスタイト 4
シナバー 8
ヘマタイト 5.3
 15.2〜19.3

セレスタイトはバライトグループに属し、自然界でバライト(重晶石)アングレサイト(硫酸鉛鉱)と混ざり合うことがあります。

しかし、純粋なセレスタイトにはバリウムは含まれません

セレスタイトの化学式は SrSO4

です。

セレスタイトの硬度

モース硬度 3〜3.5

セレスタイトは重さがありますが、とても脆く傷つきやすい性質です。

💎参考記事

石の硬度を表す「モース硬度」

セレスタイトの光沢

・ガラス光沢

・真珠光沢

💎参考記事 

金属や石の印象を左右する7つの「光沢」

よく似ているエンジェライトとの違い

セレスタイトエンジェライトはよく似ていますね。

両方とも「天使の石」と呼ばれることもあります。

エンジェライトの和名が硬石膏だと考えると分かりやすいのですが、エンジェライトは白味がかっています。

エンジェライトの主成分は硫酸塩鉱物。

しかし、同じストロンチウムで発色されているので見た目はよく似ています。

名前がよく似ているセレナイトとの違い

セレナイトは石膏(ジプサム)の一種です。

石膏の中でカラーレス白いものセレナイトと呼んでいます。

石膏から水分が抜けると硬石膏になり

硬石膏にストロンチウムが混入するとエンジェライトになります。

セレスタイトの石言葉

・清浄

・博愛

・休息

セレスタイト 誕生日石

セレスタイトは現在誕生日石にはなっていません。

💎参考記事

12ヶ月の誕生石と366日の誕生日石

セレスタイト

セレスタイトの主な産地

・マダガスカル 🇲🇬

・チュニジア 🇹🇳

セレスタイトはイタリアで発見されましたが、鉱脈が尽きてしまいました。

日本でもかつて島根県の鵜鷺村の鵜峠鉱山(ウドコウザン)で銅や石膏と共に採石されていましたが、1970年に閉山されました。

しかし周辺で採石できるという話しもあります。

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