![【エンジェライト】微量の「ストロンチウム」で発色する『天使の石』](https://i0.wp.com/harusantarott.com/wp-content/uploads/2024/04/IMG_8444.jpeg?fit=622%2C403&ssl=1)
![](https://i0.wp.com/harusantarott.com/wp-content/uploads/2024/04/IMG_8526.jpeg?resize=311%2C246&ssl=1)
エンジェライトは天使を思わせる優しいブルーの色合いが特徴の宝石です。
エンジェライトについて
![](https://harusantarott.com/wp-content/uploads/2024/04/IMG_8444-edited.jpeg)
エンジェライトとは
エンジェライトは宝石名(流通名)で、鉱物名はアンハイドライト(硬石膏)といいます。
薄いブルーのアンハイドライトのことをエンジェライトと呼びます。
エンジェライトの名前と由来と和名
エンジェライトの鉱物名はアンハイドライト(硬石膏)です。
アンハイドライトは水分を含まないので、ギリシャ語で「無水」を意味する「an-hydros」に由来して命名されました。
エンジェライトは天使を連想させるブルーなので、ギリシャ語で「天使」を意味する「angelos」に由来して命名されました。
和名は硬石膏(コウセッコウ)、または無水石膏です。
エンジェライト(アンハイドライト)の形成
アンハイドライト(硬石膏)はジプサム(石膏)と違って結晶構造に水を含みません。
ジプサムは200°以上の熱で加熱されると水分が完全に抜けてアンハイドライトになります。
![](https://harusantarott.com/wp-content/uploads/2020/08/cropped-cropped-79DEBB92-0491-4DAC-8F08-C324698A6BC4-2.jpeg)
はる
アンハドライトは水を加えてもジプサムになることはありません。
その性質を活かして歯型を取るときなどに使われています。
その性質を活かして歯型を取るときなどに使われています。
![](https://harusantarott.com/wp-content/uploads/2024/04/22166069_s-edited.jpg)
ジプサムは火山の噴気孔周辺で形成されます。
一方アンハイドライトは太古の海や塩湖が干上がって生じた堆積岩層に形成されます。
また、火山の噴気孔やチムニーの周辺に形成されることもあります。
チムニーとは
海底にある熱水噴出孔のことです。
![](https://harusantarott.com/wp-content/uploads/2024/04/IMG_8445-1024x576.jpeg)
エンジェライトの成分
エンジェライト(アンハドライト)は硫酸カルシウムを主成分とする硫酸塩鉱物です。
エンジェライトの美しい青の発色原因はストロンチウムです。
![](https://harusantarott.com/wp-content/uploads/2020/08/cropped-cropped-79DEBB92-0491-4DAC-8F08-C324698A6BC4-2.jpeg)
はる
ストロンチウムと聞くと原発事故を連想する方がいらっしゃると思いますが
危険なのは「ストロンチウム90」と呼ばれる同位体です。
ストロンチウムは花火の赤色の発色などにも使われる身近な元素です。
危険なのは「ストロンチウム90」と呼ばれる同位体です。
ストロンチウムは花火の赤色の発色などにも使われる身近な元素です。
エンジェライトの化学式は CaSO4 です。
エンジェライトの硬度
モース硬度 3.5
ブレスレットなどに加工される場合は通常、樹脂で加工しています。
💎参考記事
エンジェライトの光沢
ガラス光沢
💎参考記事
![](https://harusantarott.com/wp-content/uploads/2024/04/IMG_8446-1024x576.jpeg)
エンジェライトの石言葉
・優しさ
・癒し
・ヒーリング
・博愛と平和
エンジェライト 誕生日石
12/5
💎参考記事
エンジェライトの主な産地
・ペルー 🇵🇪 殆どの良質なエンジェライトはペルー産です
他に
・スイス 🇨🇭
・カナダ 🇨🇦
・アメリカ 🇺🇸
・イタリア 🇮🇹
などでも産出されます。