【ナンブライト】(南部石)南部松夫教授に敬意を示して命名
この写真はWikiからお借りしました

ナンブライト(南部石)(ナンブセキ)は1972年に発表された日本産新鉱物です。

旧地質調査所の鉱物学者の吉井守正氏によって岩手県の舟小(子)沢鉱山で発表されました。

舟小(子)沢鉱山は

岩手県九戸郡(クノヘグン)洋野町(ヒロノチョウ)大野エリアに存在したマンガンの鉱山です。

明治32年頃にマンガンが発見され、1970年に閉山しました。

南部石の他「アルミノ杉石」も発見されました。

現在、鉱山跡に観光施設などは無いそうです。

ナンブライト(南部石)について

南部石はロードナイト(バラ輝石)の脈の中心に入っていることが多いです。

 スペサルティンガーネット(満礬柘榴石)と似ていますが、ナンブライト(南部石)には劈開があるので区別できます。

ナンブライト(南部石)の名前の由来

吉井守正氏は東北大学の鉱物学者であった南部松夫教授(1917〜2009)の業績を称えて「南部石」「ナンブライト」と命名しました。

南部松夫教授

ナンブライト(南部石)の成分

ナンブライト(南部石)はマンガンと珪素を主体とし、アルカリ金属としてリチウムとナトリウムを含む珪酸塩鉱物です。


💎参考記事 
「鉱物はどのように分類するか」化学組織から分類する方法と種類

化学組織は
 (Li,Na)Mn4Si5O14(OH)

と表されます。

Mn(マンガン)が発色原因物質です。

参考

Li:リチウム Na:ナトリウム Mn:マンガン

Si:珪素 O:酸素 OH:水酸化物

一般的な不純物として

Ti:チタン Al:アルミニウム Fe:鉄

Mg:マグネシウム Ca:カルシウム K:カリウム

C:炭素 P:リン

が含まれることがあります。

ソーダ南部石

1985年に南部石の、アルカリ金属のサイトが、リチウムではなくナトリウムが卓越する組成の種も岩手県の田野畑鉱山で発見されました。

ソーダ南部石(Natronambulite)と呼ばれます。

化学組織は

(Na,Li)(Mn,Ca)4Si5O14(OH)

と表されます。

ナンブライト南部石の結晶系

結晶系は三斜晶系です

ナンブライト南部石の硬度

モース硬度 6.5

💎参考記事 

石の硬度を表す「モース硬度」

ナンブライト(南部石)の劈開

劈開は二方向に明瞭です。

💎参考記事

鉱物の割れ方「劈開」ダイヤモンドは傷がつきにくいけれど割れやすい?

ナンブライト(南部石)の色

赤褐色、オレンジ、黄色があります。

ナンブライト(南部石)の光沢

ガラス光沢

💎参考記事 

金属や石の印象を左右する7つの「光沢」 

ナンブライト(南部石)の石言葉

ナンブライト(南部石)の石言葉は今のところ無いようです。

ナンブライト(南部石) 誕生日石

ナンブライト南部石は「366日宝石図鑑」で11/19の誕生日石に選ばれました。

南部石の名前の由来となった南部松夫教授は

1917年11月19日生まれです。

ナンブライト(南部石)の主な産地

ナンブライト(南部石)の主な産地は

・日本🇯🇵

・オーストラリア🇦🇺

です。

ナンブライト(南部石)の発見地、岩手県九戸郡(クノヘグン)洋野町(ヒロノチョウ)の風景

この写真は洋野町観光協会さんのHPからお借りしました。

・種市海浜公園



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