ブルガリ展で展示されていたルベライト

トルマリン(電気石)には多くの色があります。

その中で特に美しい物にはパライバトルマリンインディゴライトのように宝石名(流通名)が付けられています。

パライバトルマリン

ルビーのように深い赤色のトルマリンをルベライトと呼びます。

ルベライトはトルマリンの中ではとても希少な石です。

ルベライトについて

ルベライトのピアス (ブルガリ展)

ルベライトの名前の由来と和名

ルベライトスピネルと同様にルビーと間違えられてきました

ルベライト「rubellite 」の語源はラテン語の「rubellus(赤味を帯びた)」からきており、ルビーの語源の「rubeus(赤)」と近いです。

和名は紅電気石(ベニデンキイシ)です。

ルベライトの成分

ルベライト

ルベライトはトルマリンというグループの中のリシア電気石(エルバイト)という種類に属します

リシア電気石はナトリウム、リチウム、アルミニウム、ホウ化珪素を含む珪酸塩鉱物です。

化学式は

Na(Li,Al)3Al6(BO3)3Si6O18(OH)4

ルベライトの赤は主にマンガンによるものです。

マンガンが多いほど色が濃くなります。

ルベライトとピンクトルマリンのちがい

ピンクトルマリン

ピンクトルマリンは簡単に言ってしまえばピンク色が薄いトルマリンです。

ピンクトルマリンは流通量が多く、よく見かける石ですがルベライトは希少です。

しかし、どのくらいの濃さからがルベライト(宝石名)かというはっきりとした基準があるわけではないので宝石屋さんの判断になります。

ピンクサファイアルビーがピンクの濃さ(宝石屋さんの判断)だけで分類されるのと同様です。

ルベライト(トルマリン)の硬度

モース硬度 7〜7.5

💎参考記事 

石の硬度を表す「モース硬度」

ルベライトの光沢

ガラス光沢

💎参考記事 

金属や石の印象を左右する7つの「光沢」

ルベライトの石言葉

ルベライトとコインのブローチ(ブルガリ展)

・寛大

・潔白

・思慮深さ

ルベライト 誕生石

トルマリン10月の誕生石です。

ルベライト単体では誕生日石には選ばれていません。

💎参考記事 

12ヶ月の誕生石と366日の誕生日石

ルベライトの主な産地

ルベライトの主な産地は

・ブラジル🇧🇷

・ナイジェリア🇳🇬

・モザンビーク🇲🇿

・マダガスカル🇲🇬

などです。

 

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コメント一覧
  1. この度のルベライトは人類の手により創出されましたように思えない芸術品です
    それは石言葉の様に“深慮深い”赤の輝を放つからでしょうか…
    一つ初歩的な疑問に…ルベライトの赤はマンガンによるもの…
    されど化学式にはMnの記号は含まれておりません
    ピンクトルマリンとルベライトの判断基準は店主の“目”によるものとは鉱石に似つかわしくない“曖昧”ですね。

    • ありがとうございます♪
      トルマリンの中では希少な大きなルベライトを数揃えて、カボションカットで仕上げることができるのはさすがブルガリ様ですね。
      発色原因の元素は化学式には通常入りません。
      クロムが原因のルビーも、鉄やチタンが原因のブルーサファイアも化学式はAl2O3 酸化アルミです。
      宝石屋さんが決めるので、薄い色だなと感じるものでルベライトと名乗っていたりルビーと名乗っている物は見かけますね。
      買う人が気に入って納得すればいいのでしょう。

  2. 紅電気石…この和名では、、ルベライトを想像できないですねー。でも、紅電気石、一度聞いたら忘れられない感じがします。
    今日は豊橋ですか!先月は茨城県!落ち着かないお天気が続くので、足元気をつけてくださいねー

    • ありがとうございます♪
      紅とつくと可愛らしいイメージですね。
      トルマリンは黒っぽいものが多いので、このブルガリのルベライトような濃いピンクは希少だと思います。
      (ルベライトも黒っぽいピンクの物も見かけるので)
      神社と鉱物展の旅、気をつけて楽しみます!

  3. ルベライトとピンクトルマリン。
    両方とも濃淡混じって、ちょっと暗いところもあるからか、濃い色のほうがきれいに見えます。
    電気石ですから、何らかの刺激で、静電気を発生させるのですよね?
    その静電気が工業用に使えるといいのですが、微量なんでしょうね。

    • ありがとうございます♪
      トルマリンは宝石以上に化粧品や健康商品に使われています。
      宝石以上というのは宝石質の物が少ないからです。
      健康用のネックレスやブレスレットのほか布に混ぜ込んでシャツやシーツに使われています。
      トルマリン入りの化粧品も効果はあまり分かりませんでしたが使っていたことがあります。
      あと、浄水などにも使われているようです。

  4. ピンクトルマリンとルベライト、同じくピンクサファイアとルビーがピンク色の濃さによって、宝石屋の判断によって決まるとは、意外でした!

    • ありがとうございます♪
      だからか、とても薄いピンクなのにルビーとして売られている物も見ますね!
      買う人が気に入ればいいのでしょうけれど。
      先日透明な石をタンザナイトとして売っていたので、思わず「こんな透明なのにタンザナイトなんですか?」と聞いたら「タンザナイトにも色々な物があるんですよ」といわれました。
      青いゾイサイトをタンザナイトと呼ぶのだと思っていましたが、お店の方の認識と違うのですね。

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