『ゴシェナイト』メガネのレンズにも使われていた透明な「ベリル」

ゴシェナイト

ゴシェナイトは無色透明なベリルです。

ベリルの仲間であるエメラルドアクアマリンと違って何も異物が混入していない純粋なベリルといっていいでしょう。

💎ベリルについてはこちらをご覧ください

 

ゴシェナイトについて

ゴシェナイトエメラルドアクアマリンモルガナイトなどと同じベリルの一種です。

ベリルには多くの種類がありますが

エメラルドにはクロム

アクアマリンには鉄

モルガナイトにはマンガン

などの異物が混入が混入して発色しています。

何も異物が混入していないベリル、それがゴシェナイトです。

ただし自然界で異物が何も入らないことは難しいため、殆どのゴシェナイトはとても薄い水色やピンク

完璧な無色透明の物はかなりレアになります。

ゴーシェナイトの名前の由来と和名

ゴシェナイトは1844年にアメリカのマサチューセッツ州ハンプシャー郡ゴーシェンで発見されました。

ゴーシェンの石(ite)ということで「ゴシェナイト」と命名されました。

ホワイトベリル」と呼ぶ人もいます。

ゴシェナイト独自の和名はなく、ベリルを表す緑柱石が用いられますがまれにゴッセン石という表記も見かけます。

ゴシェナイトの成分

ゴシェナイト

ベリルはベリリウムとアルミニウムを主成分とする珪酸塩鉱物です。

化学式は Be3Al2Si6O18

金属元素のベリリウムベリルから発見されました

ゴシェナイトの硬度

モース硬度 7.5

💎参考記事

石の硬度を表す「モース硬度」

ゴシェナイトの光沢

ゴシェナイト

ガラス光沢

💎参考記事 

金属や石の印象を左右する7つの「光沢」

同じベリルでもエメラルドはインクルージョン(内包物)が多いのですが、ゴシェナイト少ないことで知られています。

そのためドイツではメガネのレンズとしても使われていたことがあるそうです。

ゴシェナイトの石言葉

ゴシェナイト(写真 友人提供)

・気品

・優雅

・聡明

・幸運

ゴシェナイト 誕生日石

5/18

💎参考記事

12ヶ月の誕生石と366日の誕生日石

ゴシェナイトの主な産地

・アメリカ 🇺🇸

・マダガスカル 🇲🇬

・ナミビア 🇳🇦

・インド 🇮🇳

・ロシア 🇷🇺

・パキスタン 🇵🇰

・ブラジル 🇧🇷

・カナダ 🇨🇦

・スリランカ 🇱🇰

 にほんブログ村

コメント一覧
  1. 才色健躾 より:

    解説を拝見し此方のゴシェナイトはエメラルド、アクアマリンとは種別されても不思議ではない様に思えます
    “ゴシェの石”と単独の呼称を命名されました事は“混入ベリルとは同様ではない稀少性”を主張されている様に思えます
    あらかた100%ベリル、混入ベリル…市場価値は如何様なのでしょうか…

    • harusan0112 より:

      ありがとうございます♪
      とても薄いけどアクアマリンです!とかエメラルドです!と売られていることもあるようですね。
      ベリルもコランダムも純粋なものは希少なのですが需要も少ないのでしょう、それほど高価ではありません。
      ベリルの値段は高品質で1カラットで比較した場合
      レッド、エメラルド>>>>>>モルガナイト、アクアマリン>ヘリオドール、ゴシェナイトという感じだと思います。

  2. みゆき より:

    メガネのレンズに使われるなんて、インクルージョンが少ない純粋なベリルなんですね〜とは言え、やはり異物は混ざりがち。完璧な無色透明って自然界ではなかなか無いでしょうね!

    • harusan0112 より:

      ありがとうございます♪
      ベリルもコランダム(サファイアやルビー)も本当に透明なものは希少です
      自然界にはいろいろな元素があるので純粋さを保つのは難しいのでしょうね

  3. さゆ より:

    ゴシェナイトの時折表示される和名ゴッセン石は、カタカナ+漢字で、いかつい感じ。緑柱石も実態と違っていますね。ゴシェナイトにぴったりの和名が命名されるといいのになと思います。
    メガネのレンズに使われたとは、すごく透明なのですね。

    • harusan0112 より:

      ありがとうございます♪
      明治時代に訳された小説などを読むと、訳者の苦心の跡を感じますね
      ゴッセン石、ロマンチックではないです(笑)
      レンズって高価だったんでしょうね

  4. ミカリン より:

    同じベリルでもエメラルドとゴシュナイトは全く違う石に見えますね。エメラルドは高価ですが、ゴシュナイトはどうなのですか?メガネのレンズに使われるというのは面白いですね。硬度は強いのですか?

    • harusan0112 より:

      ありがとうございます♪
      おっしゃる通りベリルは採れる量、クラックやインクルージョン、色がバラバラですね。
      サファイアでしたらピンクであっても青であっても同じ石と言われると納得感があるように思います。
      ゴシェナイトはあまり高価ではありません。アクアマリンより安いと思います。
      ホワイトサファイアもお安いですね。
      純粋な尊さがあると思いますが、どうしてもダイヤモンドの人気に押されてしまうのでしょうか?
      知っている方も少ないため需要が少ないのだと思います。
      でも大手のジュエリーショップがキャンペーンでもすると変わってくるかもしれませんね!

      メガネは高価だったのでしょうね
      硬度は7.5です
      水晶より少し傷がつきにくいですね
      ちなみにガラスは4.5〜6.5です

コメントを残す

クリスタルの関連記事
おすすめの記事