(55)  『日本神話タロット』勾玉ノ漆「スクナヒコナの旅立ち」
勾玉ノ漆(ペンタクルス7)「スクナヒコナの旅立ち」
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『日本神話タロット』「スクナヒコナの旅立ち」

これまでのあらすじ

オオクニヌシ」が国作りをしようとしていると、海の彼方から「スクナヒコナ」がやって来ました。

スクナヒコナ」は「カミムスビ」の子で、とても知恵のある神でした。

オオクニヌシ」と「スクナヒコナ」は仲良く国作りをしました。

『日本神話タロット』勾玉ノ漆 「スクナヒコナの旅立ち」

大神(オオミワ)神社内の少彦名神社(奈良県)

カードの意味

正位置
ひと休み、成果の査定、方法の再考

逆位置
結果に不満、予定外

『日本神話タロット 極参』
勾玉ノ漆
「スクナヒコナの旅立ち」の解説文(写し)

国作りの途中、スクナヒコナは
「もう自分は必要ない」
と告げ、海の向こうの常世の国へ渡って行ってしまいました。

「常世の国」とは永遠の世界という意味だと思われ、海の彼方にある異郷を指します。
国作りが手につかなくなったオオクニヌシにふと声が聞こえました。

その声は誰かの声ではなくオオクニヌシ自身の内なる声でした。

この国は争うために作るのではない。

幸せになるために作るのだと。

参考記事

「古事記」におけるこの場面

大神(オオミワ)神社(奈良県)
オオクニヌシ」と国作りをした後「スクナヒコナ」は常世国(トコヨノクニ)に渡って行きました。

スクナヒコナ」の名前を知っていた「クエビコ」は今は「山田のカカシ」呼ばれています。

クエビコ」は歩けませんが、あまねく天下のことを知っている神です。

大神(オオミワ)神社内の久延毘古(クエビコ)神社
オオクニヌシ」がこれから1人でどうしようかと悲しんでいると、海を光照らしてやって来る神がいました。

オオモノヌシ
私をしっかり祀りなさい。
そして一緒に国を作り上げよう。
そうしないと国は完成しないだろう。
オオクニヌシ
どのように祀ればいいのか?
オオモノヌシ
私を大和の国を取り囲む青垣の東の山の上に祀りなさい。
これが御諸山(ミモロヤマ)の上に鎮座(大神神社)なさっている「オオモノヌシ」という神です。
御諸山(三輪山)の位置

はるさん的補足
「日本書紀」に書かれている「オオクニヌシ」

大神神社
オオクニヌシ」は「古事記。」では「スサノオ」の6代子孫だと書かれています。

しかし「日本書紀」では「スサノオ」のとされています。

日本書紀」には国作りの過程もなく「スクナヒコナ」と天下を築いたと紹介するだけです。

そして
古事記」では「オオクニヌシ」に奈良三輪山の「オオモノヌシ」が協力し、国を開拓することになっていますが
日本書紀」では「オオモノヌシ」は「オオクニヌシ」の分身または同じ神としています。

つまり、「日本書紀」の編纂者は三輪山に鎮座するのは「オオクニヌシ」だと思っていたことになります。

今回の「日本神話タロット」の解説は「日本書紀」の解釈に基いたものでしょう。

オオクニヌシ」や「オオモノヌシ」はこれからもまだまだ波瀾万丈な人生が待ち受けています。

お楽しみに、、、

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